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「学力」の経済学
「思ったよりカンタンだった! 」
「わかりやすくてスラスラ読めた! 」
など反響続々! 教育書として異例の30万部突破!
「ゲームは子どもに悪影響?」
「子どもはほめて育てるべき?」
「勉強させるためにご褒美で釣るのっていけない?」
個人の経験で語られてきた教育に、科学的根拠が決着をつける!
「データ」に基づき教育を経済学的な手法で分析する教育経済学は、
「成功する教育・子育て」についてさまざまな貴重な知見を積み上げてきた。
そしてその知見は、「教育評論家」や「子育てに成功した親」が個人の経験から述べる主観的な意見よりも、
よっぽど価値がある―むしろ、「知っておかないともったいないこと」ですらあるだろう。
本書は、「ゲームが子どもに与える影響」から「少人数学級の効果」まで、
今まで「思い込み」で語られてきた教育の効果を、科学的根拠から解き明かした画期的な一冊である。
<目次>
第1章 他人の〝成功体験〞はわが子にも活かせるのか?
- データは個人の経験に勝る
第2章 子どもを〝ご褒美〞で釣ってはいけないのか?
- 科学的根拠に基づく子育て
第3章 〝勉強〞は本当にそんなに大切なのか?
- 人生の成功に重要な非認知能力
第4章 〝少人数学級〞には効果があるのか?
- エビデンスなき日本の教育政策
第5章 〝いい先生〞とはどんな先生なのか?
- 日本の教育に欠けている教員の「質」という概念
各界著名人から絶賛の声多数!
この本は必ず読まれなくてはいけない。
日本中の親、教育関係者、そして政治家に、一人残らず配りたい。
―竹中平蔵
「一億総なんちゃって教育評論家」社会に叩きつけられた挑戦状。
日本の教育を変える一冊が、ここに!
―NPO 法人フローレンス代表理事 駒崎弘樹
根拠のない教育論に気をつけて!
この本を読んで、自分の子どもを守ろう!
―産婦人科医 宋美玄
根拠のない流行に右往左往される人生を生きないために
―為末大
- 本の長さ199ページ
- 言語日本語
- 出版社ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日2015/6/18
- ISBN-109784799316856
- ISBN-13978-4799316856
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出版社より
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商品の説明
出版社からのコメント
そして、私が、教育や子育てを議論するときに絶対的な信頼を置いているもの、それが「データ」です。
大規模なデータを用いて、教育を経済学的に分析することを生業としている私には、子育て中のご両親や学校の先生にわからないことがわかるときがあります。
先日、とあるテレビ番組を観ていたら、やはり「ご褒美で釣ること」「ほめて育てること」「ゲームを持たせること」について、その是非が議論されていました。
子どもを育てる親にとっては、切実な悩みなのでしょう。
そしてそのテレビ番組で、教育評論家や子育ての専門家と呼ばれる人たちは、満場一致で次のような見解を述べていました。
・ご褒美で釣っては「いけない」
・ほめ育てはしたほうが「よい」
・ゲームをすると「暴力的になる」
司会者などの反応を見ても、その教育評論家たちの主張はすんなりと受け入れられていたように思います。
もしかしたら、そうした主張のほうが多くの人の直感には反しないのかもしれません。
しかし、教育経済学者である私が、自分の親しい友人に贈るアドバイスは、それとは正反対のものです(根拠については第2章でご紹介します)。
・ご褒美で釣っても「よい」
・ほめ育てはしては「いけない」
・ゲームをしても「暴力的にはならない」
私は、教育評論家や子育ての専門家と呼ばれる人たちを否定したいわけではありません。
しかし、彼らがテレビや週刊誌で述べている見解には、ときどき違和感を拭えないときがあります。
なぜなら、その主張の多くは、彼らの教育者としての個人的な経験に基づいているため、科学的な根拠がなく、
それゆえに「なぜその主張が正しいのか」という説明が十分になされていないからです。
私は、経済学がデータを用いて明らかにしている教育や子育てにかんする発見は、
教育評論家や子育て専門家の指南やノウハウよりも、よっぽど価値がある―むしろ、知っておかないともったいないことだとすら思っています。
本書は、その教育経済学が明らかにした「知っておかないともったいないこと」を読者のみなさんに紹介することを目的にしています。
(「はじめに」より一部抜粋)
著者について
1998年慶應義塾大学卒業。米ニューヨーク市のコロンビア大学で博士号を取得(Ph.D)。日本銀行や世界銀行での実務経験を経て2013年から慶應義塾大学総合政策学部准教授に就任し、現在に至る。専門は教育を経済学的な手法で分析する「教育経済学」。
登録情報
- ASIN : 4799316850
- 出版社 : ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日 : 2015/6/18
- 言語 : 日本語
- 本の長さ : 199ページ
- ISBN-10 : 9784799316856
- ISBN-13 : 978-4799316856
- 商品の重量 : 249 g
- Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 23,549位 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について

慶應義塾大学総合政策学部 教授。慶應義塾大学卒業後、米ニューヨーク市のコロンビア大学大学院でPh.D.を取得。専門は教育経済学。日本銀行等を経て、2019年から現職。デジタル庁シニアエキスパート(デジタルエデュケーション担当)、東京財団政策研究所研究主幹、経済産業研究所ファカルティフェローを兼任。政府のデジタル行財政改革会議、規制改革推進会議等で有識者委員を務める。日本学術会議会員(第26期)。テレビ朝日「大下容子ワイド!スクランブル」コメンテーター(木曜隔週)。朝日新聞論壇委員。著書に発行部数37万部を突破した『「学力」の経済学』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『「原因と結果」の経済学』(ダイヤモンド社)がある。
カスタマーレビュー
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日本からのトップレビュー
- 星5つ中5つ
普段なんとなく信じていた常識が、実はデータでは裏付けられていないこともあり、教育について改めて考えるきっかけとなりました
2025年5月29日に日本でレビュー済み読書会で佐野晋平さんの『教育投資の経済学』を取り上げた際に、本書『「学力」の経済学』が紹介され、読んでみました。とても読みやすく、親しみやすい一冊だと思います。
著者の中室牧子さんは、「大下容子ワイド!スクランブル」や「ホンマでっか!?TV」などのテレビ番組でコメンテーターとしてもご活躍されており、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
本書では、「ゲームは子どもに悪影響を与えるのか?」「子どもはほめて育てた方がよいのか?」「ご褒美で勉強させるのは逆効果なのか?」「少人数学級には本当に効果があるのか?」「人生の成功において非認知能力はどれほど重要か?」といった、教育にまつわるさまざまなテーマが取り上げられています。それらについて、豊富なデータと実証研究に基づいて、わかりやすく丁寧に解説されています。読み進めるうちに、普段なんとなく信じていた常識が、実はデータでは裏付けられていないこともあり、教育について改めて考えるきっかけとなりました。
たとえば、少人数学級については、「効果がありそう」という漠然とした印象を持っている方も多いと思いますが、本書では、一般的には学力向上への効果はあまり見られないという結果が紹介されています。そのうえで、特に貧困世帯の子どもたちにとっては、大きな効果が確認されており、誰にとって、どのような条件のもとで意味があるのかを見極める重要性が示されています。
なかでもとくに印象的だったのは、「非認知能力(Non-Cognitive Skills)」の重要性に関する議論です。ここでいう非認知能力とは、①誠実さ、②忍耐力、③社交性、④好奇心の強さといった、学力テストでは測れない“内面的な力(internal traits)”を指します。これらの力は、日々の人との関わりや経験を通じて育まれるものであり、将来の幸福感や社会的な成功と深く関係していることがデータからも明らかになっています。私自身、このような力を持った人は、周囲にも良い影響を与えると感じます。
本書は、教育について「経験則」だけでなく「根拠(エビデンス)」に基づいた見方を示してくれます。子育ての現場にいる方はもちろんのこと、より多くの方々に、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。
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参考になった
2023年7月27日に日本でレビュー済み以前you tubeで紹介されていたので購入しました。説得力があり読みやすく、とても参考になりました。あっという間に読んでしまいました。もっと読んでいたかったので、もう少しボリュームがあればと思いました。
届くまでに1週間以上かかりました。
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良かったです
2026年6月27日に日本でレビュー済み早くて、安くて、綺麗でした。
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子供の教育に対する研究に興味がある方におすすめ
2015年11月15日に日本でレビュー済み教育に関して信じられていることでも、逆効果なものもある。例えば、褒美を与えるタイミングは、着手する前の方が良い。結果に対してインセンティブを与えるよりも、統計的には着手前にインセンティブを与えるほうが結果が良い。また、教育に対する投資は大学に行かせるというのは最も収益率が低く、小学校前に投資をするべきだというのが科学的根拠からの結論ということ。この本だけを鵜呑みにすると言うのは良くないかもしれないが、新たな視点が得られたという意味では良い本だった。子供の教育に対する研究に興味がある方におすすめ。
【学びのポイント】
1)学期の終わりになると学生の親戚の訃報が多くなるのは統計的にあり得るか?
・「わたしは長年の教職経験から、いつも学期の終わりごろになると、学生の親戚の訃報が相次ぐことに気がついた。
・しかもそのほとんどが、期末試験の1週間前と、論文の締め切り直前に集中する。
・1学期あたりの平均では、わたしの学生の1割ほどが、だれかが―たいていは祖母が―亡くなったと言って、締め切りの延長を求めてくる」 私がこれに驚愕したことはいうまでもありません。
・なんと、かの有名なアリエリー教授までもが私と同じ体験をしておられるとは。
・そしてアリエリー教授の本では、ある怖いもの知らずの生物学の教授が、「試験と祖母の急死の間の因果関係」を明らかにするための研究を行ったことも紹介されています。
・その教授が過去の自分の授業で収集したデータを分析した結果によると、祖母が亡くなる確率は、中間試験の前で通常の10倍、期末試験の前には19倍になり、さらに成績が芳しくない学生の祖母が亡くなる確率は50倍にも上ることが示されたのです。
2)インプットとアウトプットのどちらに褒美を与えるべきか?
・インプットにご褒美を与えると、子どもたちは本を読んだり、宿題をしたりするようになるのでしょうが、必ずしも成績がよくなるとは限りません。
・一方、アウトプットにご褒美を与えることは、より直接的に成績をよくすることを目標にしているのですから、直感的には、アウトプットにご褒美を与えるほうがうまくいきそうに思えます。しかし、結果は逆でした。
・学力テストの結果がよくなったのは、インプットにご褒美を与えられた子どもたちだったのです。
・とくに、数あるインプットの中でも、本を読むことにご褒美を与えられた子どもたちの学力の上昇は顕著でした。
・一方で、アウトプットにご褒美を与えられた子どもたちの学力は、意外にも、まったく改善しませんでした。
・どちらの場合も、子どもたちは同じように喜び、ご褒美を獲得しようとやる気をみせたにもかかわらず。
・なぜ「テストでよい点を取る」というアウトプットにご褒美を与えることは、子どもたちの学力に影響を及ぼさなかったのでしょうか。
・鍵は、子どもたちが「ご褒美」にどう反応し、行動したかということにありました。
・「インプット」にご褒美が与えられた場合、子どもにとって、何をすべきかは明確です。本を読み、宿題を終えればよいわけです。
・一方、「アウトプット」にご褒美が与えられた場合、何をすべきか、具体的な方法は示されていません。
・ご褒美は欲しいし、やる気もある。しかし、どうすれば学力を上げられるのかが、彼ら自身にわからないのです。
・ここから得られる極めて重要な教訓は、ご褒美は、「テストの点数」などのアウトプットではなく、「本を読む」「宿題をする」などのインプットに対して与えるべきだということです。
3)能力と努力のどちらを褒めるべきか?
・子どもをほめるときには、「あなたはやればできるのよ」ではなく、「今日は1時間も勉強できたんだね」「今月は遅刻や欠席が一度もなかったね」と具体的に子どもが達成した内容を挙げることが重要です。
・そうすることによって、さらなる努力を引き出し、難しいことでも挑戦しようとする子どもに育つというのがこの研究から得られた知見です。
4)学力の高い優秀な友人から影響を受ける範囲とは?
・実は、学力の高い優秀な友人から影響を受けるのは、そのクラスでもともと学力の高かった子どものみなのです。
・中間層やもともと学力の低い子どもたちは、何ら影響を受けないことがわかっています。
・それどころか、自分のクラスに学力の高い優秀な友人がやってきた場合、もともと学力が低かった子どもには、マイナスの影響があるということを示す研究もあります。
・なぜ、学力の高い優秀な友人は、もともと学力の低かった子どもにマイナスの影響を与えるのでしょうか。
・スウェーデンの高校生のデータを用いた研究は、学力の高い同級生の存在は、学力の低い生徒の自信を喪失させ、大学への進学意欲を失わせたことを明らかにしました。
・この意味では、学力の高い友だちと一緒にいさえすれば、自分の子どもにもプラスの影響があるだろうと考えるのは間違っています。
・むしろ、レベルの高すぎるグループに子どもを無理に入れることは、逆効果になる可能性すらあるのです。
5)教育を投資と考えた場合にどの教育段階の収益率がもっとも高いのか?
・これまでの研究が明らかにしているところによると、人々は「教育段階が高くなればなるほど教育の収益率は高くなる」と信じているようです。
・つまり、子どもの成功のためには、小学校よりも中学校、中学校よりも高校、高校よりも大学や大学院と、学齢が上がるほどかけるお金や時間を増やすべきだと。
・たしかに、大学や就職先選びなど大事な選択の直前をどう過ごすかが、その人の人生により大きな影響を与えるのではないかと考えるのは理にかなっています。
・このため人々は、子どもが小さいときはお金を貯めておき、そのお金を子どもが高校や大学に行くときに使おうとするのです。しかし、教育経済学はこの思い込みを真っ向から否定します。
・教育経済学の研究蓄積にはまだまだ議論が収束しないテーマも多いのですが、どの教育段階の収益率がもっとも高いのか、と聞かれれば、ほとんどの経済学者が一致した見解を述べるでしょう。
・もっとも収益率が高いのは、子どもが小学校に入学する前の就学前教育(幼児教育)です。
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教育界の可視化!
2024年2月17日に日本でレビュー済み日頃現場に携わる教育者の方に是非読んでいただきたい1冊です。経験値ではない、教育の成果が発見出来ます。
2人のユーザーが役に立ったと感じていますフィードバックを送信中...フィードバックを送信中...参考になったフィードバックをお寄せいただきありがとうございます。申し訳ありませんが、投票の記録に失敗しました。 もう一度お試しくださいありがとうございます。数日中に調査いたします。申し訳ありません。このレビューを報告できませんでした。 もう一度お試しください - 星5つ中4つ
どう考えても読むべきじゃろう、これは。
2025年12月31日に日本でレビュー済み本文から一部引用(短くするため多少文章を削っている)
経済財政諮問会議の議事録をみても、教育再生が議論に上った途端、財務大臣など、およそ教育の専門家とはいえない人までもが「私の経験によると……」と、経験談をもとに、主観的な持論を展開しています。
日本ではまだ、教育政策に科学的な根拠が必要だという考え方はほとんど浸透していないのです。
さて、何故こんなことが起こるのだろう。理由の一つは、"教育学"のようなもの、どんな教育が子供にどんな効果をもたらすのかなどを、我々が学んできていない事だ。私達は、科学的な態度で、身近にあるものに対して向き合うような訓練を受けていない。
数学では、出てきたxの値が元々定義された範囲に収まっているか確認したり。
国語では、自分が選んだ表現が本当に元の文の言い換えになっているか吟味した。
理科の実験では、二つの薬品が混ざって結果がおかしくならないようにしたり、どの薬品が影響を与えているのかを特定する対照実験をしたりもした。
これらの科目では、一応は、自分の考えが本当に正しいのかを、結論づける前に考えるような習慣が育てられているように思う。だから、学問っぽい領域内では、そういう態度が発言することはある。
しかしながら、一般の物事に対してそのような態度で臨むべきだ、というような教育は受けていない。
証拠ありきで考える。証拠が足りなければ集めて効果を判断する。そういう態度を身につけるためにも、未来の我が子を良く育てるためにも、この本は一度は読んでおくべきだ。
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親の収入の格差は子の教育の格差なのか。そしてもっとも『費用対効果が高い』教育方法とは――
2023年6月10日に日本でレビュー済み本書は、様々な実験におけるデータを根拠に、子どもに対し、どのような教育的アプローチを
すべきなのかを述べた本である。
学齢期の子育てで親が悩むことトップ3として――
・ご褒美で釣って良いのか?
・褒めて育てるべきかうるさく育てるべきか
・ゲームをしたら暴力的になるのか
が挙げられ、それぞれの問いに対し、
・ご褒美で釣っても良いが、結果を出したら報酬を出すのではなく、具体的に何を努力したら報酬がもらえるのかを具体的に提示した上で報酬を出す。仮に結果を出せば報酬を出す――は子どもに方法が分からなければあまり効果的ではない。→大人の世界でも給与が高い会社への転職をする人がいるのに、勉強で報酬を出すかどうか悩むのもそもそもおかしな話だが。
・ただ褒めるのではなく、努力したことに対して褒める。努力しなくてもできてしまう才能を褒めてしまうと慢心して努力をしなくなる。努力をしたことでできなかったことができるようになったときは褒めるべき。
・ゲームをしたら暴力的になるのではなく、暴力的な子どもがゲームをしているに過ぎないため、ゲームがあろうがなかろうが暴力的な子どもは暴力的ではあるし、そうでない子が暴力的なゲームをしたところで現実社会で真似をするほど子どもはバカではない。
――という答えを提示している。
形は違えど『こんな酷い環境でも難関大学に合格できました』的な話が定期的にメディアやネットで
話題になったり本が出版されることがあるが、あくまでこれは例外であり、言ってしまえば
『犬が人を噛んでもニュースにならないが、人が犬を噛むとニュースになる』という論理と同じで、
王道から外れたケースだからこそニュースバリューが高くなるのと同じ論理であり、
生存バイアスに過ぎず、数多くのマジョリティは王道かつ正攻法で受験勉強をするべきだということは
理解したほうが良いだろう。斯様な本の著者や出版社は同じやり方で受験に挑んで屍と化した
受験生の骸など拾ってはくれないのだ。
また、勉強以外の面において子どもが社会的に成功するには『非認知能力』を培う必要があり、
多くの子どもはその多くを学校教育を通じて学んでいくとあり、ざっくりとした言い方をすれば
「自制心」と「やり抜く力」である(さらに「意欲」や「メタ認知(自身を正しく理解できているか)」
「社会的適性」「回復力と対処能力」「創造性」「性格的な特性」を挙げているが、
これらを突き詰めていくと前述の二つに集約されるのだろう)とし、ADHDを少々たしなむ
自分にとっては少々酷な内容となっている。
(ここでは本題と乖離するので発達障害関係について言及しない)
少人数学級について、本書では結論から言えば『費用対効果が低い』と断じ、
それを踏まえた上で、では『費用対効果の高い教育施策』とは一体何なのかという問いに対し、
『教育の収益率に対する情報提供』――すなわち、学校で国語を学ぶと文字が読め、
算数を学ぶと計算ができ、英語を学ぶと外国人とコミュニケーションができ、
それらができる人はできない人と比べてこれだけのメリットがあり、収入も増え、
社会的地位を手に入れることができる確率が高くなるといった情報を子どもと親双方に
伝えることと読み手たる自分は解釈している。
端的に分かる例として、『トマトイプーのリコピン(+98話)』(集英社ジャンプ+)で
「めんどくさがるのはよくないわマジで。単純に損するし。例えば契約書とか読むのはめんどくさいじゃない? かといってちゃんと読まずサインしたらこっちに不利な条件ばかりかもよ? 興味をなくしたグループのファンクラブとかあんまり使ってないサブスクとか「めんどくさい」で解約してないことない? そう! 損してるでしょ! 「めんどくさい」を利用されてるのよ! それが奴らの手段よ!」(中略)「技術があるとか才能があるとか実はたいした問題じゃない。この世の中めんどくさいことをちゃんとやれるやつが最強なんだ! よく学校の勉強が社会で役に立つのかとかいうだろう? 実際は勉強が出来るかじゃなくめんどくさいことに耐えれるかどうか見てるんだぜ! ああこいつは受験勉強とかめんどくさいことちゃんとやれたやつあんんだってなって!」
という登場人物たちの言葉がすべてを物語っている。
最後に、唯一自分が違和感を覚えたのは、アメリカでの実験をベースに、
筆者が教員の質を上げるには、教師に対する評価は減点法にし、参入障壁を下げて教員免許を
持たないが能力のある人を入れることを提示しているが、ただでさえ多忙かつ人手不足となり、
事実上の『定額働かせ放題』と化して教材研究もままならない状態で免許を持たない者を
教壇に立たせることは、単なる『やりがい搾取』となる可能性が高くなる。
多忙さと給与のアンバランスによりアメリカとの単純な比較できなくなっており、
まさに筆者の言葉を借りれば『It's Apples and Oranges(比べようがない)』な状態にまでなっており、
筆者のような条件を成立させるには、それ以前の問題として教師の給与の適正化と労働時間の削除が
必要となる――といった感想を抱いたままあとがきに目を通したところ、謝辞に竹中平蔵の
名前があり、「ああ、さもありなん」と思ってしまった。
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自分は子供の為に何をしてやれるか。
2016年12月1日に日本でレビュー済み林修先生の番組に出ていた中室牧子さんを知り、こちらの本が紹介されていたので手に取りました。
この本は中室さんの教育論ではなく、
過去のデータにより導き出された「教育経済学」が詰まっております。
今までの常識とは真逆の内容もあり
非常に楽しく読ませてもらいました。
子供をお金で釣っていい?!
子供がゲームするのは悪い事じゃない?!
などのキャッチーな文は一見、「結局現状の説を否定すればいいと思ってるんでしょ?」
と取られがちですが、この本は良くあるタイトル買いさせるだけ的なバカげた本ではなく、過去のデータを基に、キチンと論じられています。
中室さんが参考にしているデータその物の真偽を疑うと何も話ができないのでそこはレビューにノータッチです。
読めば納得し、理解が出来る内容になっているので子育て中の親御さんには是非とも手に取っていただきたいですね。
因果関係と相関関係、この違いに気付き理解する事より、現在抱えている問題の根本の解決の手助けになるのではないないでしょうか。
また、「教育」というとやはり子育てのが前面に出てきがちですが、部下の教育や自分自身の成長、様々な場面において生活に密接しています。
この本を読んで様々なことに気が付ければ、
子育ては格段に楽に、そして質の良いものになると思います。
質の良い家庭環境で育てられた子供はそうでない子供と比べ将来の給与に大きく差が出るようです。
それはお金持ちかどうかも大いに関係あるかもしれませんが、それ以外の部分、特に親がどう子供と勉強に接しているかだと思います。
平等な教育、それは皆が同じ勉強を受けることではなく皆が同じレベルへと知力をあげることなのではないか。
少なくとも自分の子供は自分で胸を張れる様な大人になって欲しい。その為には子供へと投資をしようではないか。
その方法がこの本には沢山書いてあります。
まずは子供への投資と思ってこの本を手に取ってください。
目から鱗の話も多く大いに勉強になりました。非常にオススメな本です。
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