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著者の本をもっと見つけたり、似たような著者を調べたり、おすすめの本を読んだりできます。

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本書の290頁に「「Aと言った以上Bと言わなきゃならない」という言い方で彼らの議論を固めることをとりわけ好んだ・・」とのくだりがある。彼らとはヒットラーとスターリンである。この演繹論理を我が国の阿倍総理なども多用し、論理そのものよりも風に流され易いマスコミ・国民の間で共感を呼ぶような感を覚える。それはけっして我が国だけの風潮ではない。そうした政治経済社会の現代感覚に対して全体主義の「起源」を呼び覚ましてくれる貴重な書籍である。
稀少本の傑作ですので、愛読書として楽しんでいけます🎵有り難うございました。
全体主義論の古典のひとつである。
3分冊中の第3分冊であるが、この第3分冊を読めば、
アレントの全体主義論はわかる。
アレントの全体主義論は、
かって冷戦時代、左派や容共リベラルの人びとは、まったく相手にしなかった。
それはアレントがナチズムとボルシェビズムを
等しく「全体主義」として、等価なものとして扱うからである。
(左派や容共リベラルは、ソ連を擁護したり、大甘の評価をしていた)
この傾向がまだ一部に残っており、アレント全体主義論の正確な理解を妨げているところがある。
アレントはその全体主義論で「暴力」の重要性を強調している。
しかし、注意深く読むと、アレントは「全体的支配」として
全体主義の本質を把握していることが分かる。
「全体主義」は、だれが権力を握っているかということよりも、
権力がどの「範囲」まで及んでいるか(つまり、全体に及んでいるのかどうか)を問題にする概念なのだ。
全体主義論のナンバー・ワンは、CJフリートリッヒの『全体主義的独裁と専制』(1954)である。
この本の方が、理論的に洗練されいているが、読んで面白いのは、アレントである。
(アレントの全体主義論を論じる人は、フリートリッヒその他の全体主義論との比較をぜひしてほしいのだが、
思想系の読者には、この視点がまったくない)
スターリンが『君主論』を愛読し、青鉛筆でアンダーラインを引いていたとか、
スターリンの「地下鉄はモスクワが世界で初めてだ」という演説から、ソ連の工作機関の人びとが、
「イギリスの地下鉄を破壊せよ」という命令が近々出るものと受け取ったとか、いろんな面白いエピーソド出てくる。
後者は全体主義支配における政治的コミュニケーションの問題だ。
ソ連、ドイツの政治についての基礎知識があれば、翻訳のできも良いので、どんどん読むことができる。
比較政治体制論、政治体制の類型論をやる上で、ぜひ読みたい本だ。
この本を読んだ時、この本をこれまでの人生で読んでこなかった事を後悔するでしょう。
それくらい衝撃的で、かつ、アーレントの凄さが凝縮された一冊です。