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日本型組織の病を考える (角川新書)
購入オプションとあわせ買い
なぜ日本型組織では、同じような不祥事が何度も繰り返されるのか? 2009年に自身も「郵便不正事件」で検察による冤罪に巻き込まれた村木氏が、この病理に対して初めて口を開いた。
どうして、当時の検察は証拠を改竄しなければならなかったか? あの経験を踏まえ、頻発する公文書改竄やセクハラ、パワハラなど日本型組織の不祥事を「建前と本音」というキーワードで読み解いた時、何が見えてくるのか?
さらには、冤罪のち厚生労働事務次官まで務めたからこそ知ることのできた、硬直化した日本型組織を動かす「静かな改革」とは? 退官後も「若草プロジェクト」などで世直しを続ける村木氏が、諦めずにこの国を変えるために世に問うた渾身の書。
解説:猪熊律子氏(読売新聞東京本社編集委員)
〈内容例〉
2009年6月14日、まさかの「たいほ」/話をつまみ食いして作られる供述調書/フロッピーの記録から崩れた検察のストーリー/証人喚問で次々と明らかにされたでたらめ/まさか検事が証拠を改竄していたとは/勾留期間中、読み通した一五〇冊の本/あどけない少女たちが薬物に染まる悲劇/決裁文書の改竄は前代未聞の出来事/軌道修正できない組織の「共通点」/官僚は本当に「劣化」してしまったか/糾弾するだけでは問題は解決しない/「『連立方程式』を解く」のが公務員の仕事/「同質性」の弊害を打破する「他流試合」/公務員を「褒めて」伸ばせば市民も得をする/日本初の「セクハラ研究会」を作った理由/事務次官の仕事の要諦は人事と危機管理/「若草プロジェクト」が誕生したきっかけ/「公的支援はJKビジネスに負けている」/地域の中で更生する仕組みをどう作るか/「諦めない」ことが、日本を変える力になる……ほか
- 本の長さ232ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2018/8/10
- 寸法11 x 1.2 x 17.4 cm
- ISBN-104040822668
- ISBN-13978-4040822662
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商品の説明
著者について
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA
- 発売日 : 2018/8/10
- 言語 : 日本語
- 本の長さ : 232ページ
- ISBN-10 : 4040822668
- ISBN-13 : 978-4040822662
- 商品の重量 : 160 g
- 寸法 : 11 x 1.2 x 17.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 60,757位 (本の売れ筋ランキングを見る)
- 角川新書 - 73位
- 社会一般関連書籍 - 789位
- その他の思想・社会の本 - 1,494位
- カスタマーレビュー:
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日本からのトップレビュー
- 星5つ中5つ
面白くスルッと読めて納得できる良い本
2025年8月13日に日本でレビュー済みうちの大学での学長選考の委員会メンバーだった村木さん。候補者所信表明演説会で朗らかに司会をし、ニコニコしながら、ソフトに核心をついた質問をする村木さんにとても好感を持った。それで評価の高い本書を読んでみた。
本書の村木さんは司会の村木さんそのままだった。
肩肘張らず淡々と自分のペースで自分の経験と自分の考えを示していた。特に福祉と社会との関係、ダイバーシティの大切さなど、分かりやすく読みやすいだけでなく、心に響く。評価が高いのもよく分かる。僕もお勧めする。
男だから女だからと言うつもりは全くないが、村木さんのような経営層レベルの女性人財が増えれば良いなと思う。積極的に育てていくしかないか。
間違えて星5つを1にしていた。訂正!
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タイトルに★四つ
2024年10月3日に日本でレビュー済みこの事件、テレビでは知っていたし、気にもなっていました。本当に遅ればせながら、という感じで読んだのですが、時間が経っても私の怒りが収まらないような事件に対して、村木さんは怒りを抑え、実に理性的に考えておられる。タイトルにある「日本型組織の病」は言い得て妙と感じます。ぜひ読んでいただきたい一冊です。
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いいですよ
2024年8月26日に日本でレビュー済み真剣に書いていることが分かります。最近、こうした事に触れないので、良い気持ちになりました。中学、高校の孫に、読むようにと渡しました。
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誰の身にも起こりうる恐ろしい現実
2025年4月24日に日本でレビュー済み真面目に誠実に仕事をしてきた大変に優秀で誠実な人が、ある日突然身に覚えのないことで逮捕される。こんな恐ろしいことがあるだろうか?私も同じような経験があるから著者のこの理不尽な出来事に対する驚愕・当惑・絶望・怒り・不安・恐怖・虚無はよくわかる。検察の人を人と思わない傲慢さ、酷薄さにはこれ以上ない怒りを覚える。検察は日本のKGBと言ってもよい組織なのではないかという印象を受ける。
この本のタイトルは「日本型組織の病を考える」となっているが、内容は「私は役所でこう働いてきました」「母親として仕事と子育てこうしてきました」というものが中心で、「失敗の本質」のような類いとは違う。
現在もまだ「大川原化工機事件」が当たり前のように起きている。自分も不当な逮捕・拘束(あるいは精神科病院への不当な入院)とは徹底的に戦わなければならないとの思いを新たにした。
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官僚組織における歪んだ権力構造
2023年4月21日に日本でレビュー済み官僚組織はある意味でプライベートセクターである民間企業へもその歪んだ構造を確固たるものにしているのではないかと思わせる内容。その是正の為に、日々官僚は誠意を尽くしている人たちもいるという了解はあるものの、それでもその雰囲気・空気は変わらないのではないか? 打開策は何か? 等々ブレーク・スルーする為の手段の提示がもっと全体調和の中で語られても良いのではという所感を持った。
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良本、とても読みやすい。
2022年2月22日に日本でレビュー済み著者のわかりやすい表現と、実体験に基づいた客観的な目線が、非常に読みやすい文章を構成しています。
とても良い本でしたので、家族にプレゼントします。
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えん罪「郵便不正事件」の顛末についての記述が秀逸
2018年9月24日に日本でレビュー済み官僚のトップである厚生労働省事務次官まで上り詰めた村木さんは、雇用均等児童家庭局長のときに、郵便不正事件で逮捕・起訴される。えん罪だ。本書はこのえん罪が作られる過程と事件の全容を当事者が詳らかにしている。拘留されていた状況も紹介しながら、そのときの自分の対処の仕方を客観的に著述していて、おそらく、逮捕者の状況をこうして自分のこととして、著わしたものは他にはあまりないのではないだろうか。密室で行われる取り調べの中で、検察に都合の良い調書が作成される様子は、拘留されたら犯罪者に仕立て上げられるというもの。しかも、本件では、証拠の改ざんも行われる。その改ざんを冷静に見破ったところから、村木さんは無実を勝ち取るのだが、普通の人だったら捕まった時点で、もうアウトだ。この事件をきっかけとして、取り調べの可視化の扉が少し開いていく。本書の前半はこうした記述が、本人が体験したことだからこそリアリティーを持って描かれていて秀逸だ。
しかし、中盤は、本書のタイトルである。検察も含み、この間の財務省や日大の不祥事に言及し、日本型組織社会の腐敗についての記述した部分は一般論であり、何かがあらたに示唆されるものではなかった。
後半、自身の仕事について、その時々の心の動きが語られる部分については、また興味深い記述が続いていく。均等法以前に厚生労働省に入省した村木氏は、キャリアであるにもかかわらず、お茶くみ仕事から始まったことを告白する。そのとき、「キャリアにお茶くみをさせて良いのか」「女だからお茶くみをさせよう」と侃々諤々の議論があったそうだ。2人の子どもを育てながら働き続けるなか、同僚である夫が単身赴任していたときもあるし、村木氏が子どもを連れて、地方に赴任したときもある。4カ月もの海外出張もある。そうしたことを経ながら、働き続けた来し方が語られる。
ある意味、均等法以降のキャリア女性の苦労がつづられている。
村木氏は退官後、家庭にも学校にも居場所を失い、「夜の町」でオトナの餌食になる少女を支援するNGOを立ち上げる。拘置所で見かけた少女がきにかかったからだ。「変わらない」「日本はこうなんだ」「組織は変わらない」と諦めないことがこの国を変える力につながるという。「市民」の力を信じて。
本書のおわりに村木氏は良い市民になることを死ぬまでの目標にすると述べている。
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キャリア官僚として「地獄」も「頂点」も経験した女性の官僚観
2018年8月16日に日本でレビュー済み文章には、書き手の品性が反映されると常日頃思っているのだが、本書を一読したあとの著者へのイメージは、「真面目で冷静だが人情に厚い」だった。
大阪地検特捜部の強引なシナリオによって突然逮捕され、1年3カ月の法廷闘争の結果、無罪を勝ち取り、逆に国と検察を相手に国家賠償請求訴訟を起こし、事実上勝訴している。その後厚生労働省に復職、事務方トップの事務次官まで務めた。
キャリア官僚として労働省に入省後、順調に出世を進める途中で「逮捕・拘置」という言わば「地獄」を味わった官僚ですらわずかだろうが(最近はやや目立つが)、その後復職して組織の「頂点」に上り詰めたという経歴の持ち主は、男性も含めて他にいないだろう。
著者の特徴は、こうした極めて異例な経歴を持ちながら、それを自分流に誇張することもなく、感情的にもならず、事実を淡々と分かりやすく説明している点だ。理路整然と話が進むだけに、検事の取り調べの理不尽さや拘置所の意外な実態などが、自然に頭の中に入ってくる。
著者の働き方も当時としては先進的だ。地方の労働基準局への出向(幼い子供を連れての親子二人で赴任)などで行政の現場を把握し、本省の課長としては法案作成で関係各省庁や国会対策にも汗をかき、プライベートでは同じ官僚の夫と共稼ぎで2人の子供を育てるという、まさに現政権下で進行中の「働き方改革」のひとつの見本を自ら実践するような働きぶりである。
昨今、文部科学省の収賄疑惑、財務省の文書改ざん、防衛省の日報問題など官僚組織の不祥事が続くなか、著者のいう「日本の組織は内部から変えられない病理を抱えている」という見方は、元事務次官としてキャリア官僚の思考回路を知り尽くしているだけに説得力がある。
著者の提起する解決策のひとつは、「本音」と「建前」の区別をなくし、「建前」通りに行動せざるを得ない明確なルールとシステムを作ることだ。各種団体などから「忖度含み」で持ち込まれる政策案件は、明確なルールが存在することで、官僚も政治家も「ルールだから」と断りやすくなる、としている。仕事上、政治家も官僚も国民の声を聞く耳は必要だが、理不尽な要求に対してはそこにかける時間も金も労力もないだろうから、この提案は筋が通っていて合理的だ。行政手続きの透明化という点でもメリットは大きいだろう。
著書は退官後も、家庭的に厳しい環境に置かれ非行に手を染めた少女たち(逮捕後の拘置所で見かけて気になっていたそうだ)をサポートするプロジェクトを立ち上げるなど、天下りに御執心な他省庁の事務次官経験者やキャリア官僚とはまったく異なる道を進んでいる。
入省から退官後まで「建前=本音の立場で発言し、行動する」という筋が通った元官僚は貴重だろう。今後も精力的に社会に貢献して欲しいと「本音」で思った。
18人のユーザーが役に立ったと感じていますフィードバックを送信中...フィードバックを送信中...参考になったフィードバックをお寄せいただきありがとうございます。申し訳ありませんが、投票の記録に失敗しました。 もう一度お試しくださいありがとうございます。数日中に調査いたします。申し訳ありません。このレビューを報告できませんでした。 もう一度お試しください













