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ヘヴィ・メタル/ハード・ロックの黄金時代は一般的には80年代だったとされるが、METALLICAやGUNS N’ ROSES、SKID ROWやPANTERA等のアルバムが全米1位に輝いたのは90年代に入って以降のことであり、グランジ/オルタナティヴの時代を経た後、ヘヴィ・メタル/ハード・ロックのサブジャンルは年を追う毎に拡大の一途を辿り、メタル・シーンには様々なタイプのメタル・サウンドが溢れるようになった。その90年代ヘヴィ・メタル/ハード・ロックの「拡大」と「発展」を引き継ぐ形となったのが、「2000年代」「00年代」と呼ばれる新たな十年紀だった。90年代序盤には「いわゆる80年代的なもの」が忌避される傾向があったが、90年代が終盤を迎えた頃、80年代スタイルのヘヴィ・メタル/ハード・ロックの新鋭達も数多く登場、その一方でエクストリーム・メタルの多様化も更に進行、ヘヴィ・メタル/ハード・ロック・シーンはこれまでにないほどに多彩な音楽スタイルを内包するようになった。その2000年代を、1,416枚のアルバムで総括するBURRN!特別編集によるディスク・ガイド・シリーズ第7弾!

80年代メタル黄金期~90年代モダン・ヘヴィネスを経て迎えた2000年代のHR/HMはそれらを消化し発展させた進化形として印象に残る。
2025年を迎えた現在のヘヴィメタルはどれも高品質で演奏も音も申し分ないし、どのバンドを聴いても一定の満足感は得られる。一方、それゆえに“ハズレ”が少ない代わりに、“突き抜けた個性”を感じづらくなっているように思える。
どれもカッコいい、でも、思わず口ずさみたくなるような心に残るフックを持つ曲にはなかなか出会いづらい。
改めてこの本を手に取り2000年代を振り返ると、当時“注目の新人”として登場したバンドたちは、今やすっかりベテランの域に達しているが、彼らの初期作品――もしくは2000年代に放った代表作――はいまだに手に取りたくなる魅力を放っている。
少々お値段は張るが、ぜひ80年代、90年代も併せておすすめしたい。
三冊並べたこのシリーズ(80年代、90年代、2000年代)は、過去を懐かしむためだけの資料ではない。
今の耳で、あの時代をどう聴くか、ハードロック&ヘヴィメタルと共に生きていく者にとって、かけがえのない道標となると思う。
2000年代の「そっち系」のアルバムが網羅されている。
買い忘れていたアルバムを思い出し、散財しました。
メタル脳の人は、マストアイテム。
ただ、人それぞれ「耳」が違うため、「そうかなあ」と疑問符のつくレビューもあります。
できれば、もう少し、大きい版で出してほしかった。老眼には、キツイため。そこだけ、-1☆
こうやって改めて2000年代にリリースされた作品群を見てみると、冒頭の概論にもあるとおり、拡大と発展を遂げていることに気付かされる。イメージ的には90年代以降、シーンは衰退しているかのようにも捉えられているが、リリースされている枚数をみても決して落ちているわけではないようである。それはアーティスト側の個性の追求、ファンのニーズの細分化に伴い、シーンも細分化し、ファンが分散していった結果なのかもしれない。それを証拠に各ジャンルにおいてよりコアな方向へ向かっている様が見て取れる。より専門的と言ってもよいようなサウンドへ向かっていっており、以前はある程度広い範囲のジャンルを追いかけることができていたところが、あまりに広くなりすぎて手が出せない状況になってしまったのではないだろうか。
2020年代も中盤にさしかかろうとしているが、2000年代初頭の流れが今につながっていることを思えば、今後もヘヴィメタル・ハードロックが脈々と引き継がれていくことは確実であると思える。