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兄の名は、ジェシカ (アニノナハジェシカ)
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ジェイソンはある日、自分はトランスジェンダーであり 男であることが耐えられない、と家族の前で告白する。 大好きな兄の変化にサムはとまどい、閣僚の母親、その秘書を務める父親はうろたえる。 おりしも現首相が退任し、サムの母親は有力な次期首相候補になるはずだったが、ジェイソンのことがマスコミに取り上げられるようになり……。
生物学的な性、社会的な性、そして本人が自覚する性の問題を、家族4人の立場から、わかりやすく、誠実に、時にコミカルに描く。『縞模様のパジャマの少年』のジョン・ボイン、最新刊!
- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社あすなろ書房
- 発売日2020/4/16
- ISBN-104751529471
- ISBN-13978-4751529478
登録情報
- 出版社 : あすなろ書房
- 発売日 : 2020/4/16
- 言語 : 日本語
- 本の長さ : 272ページ
- ISBN-10 : 4751529471
- ISBN-13 : 978-4751529478
- 商品の重量 : 340 g
- Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 1,303,689位 (本の売れ筋ランキングを見る)
- 英米文学 - 12,346位
- カスタマーレビュー:
著者について

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カスタマーレビュー
日本からのトップレビュー
- 星5つ中5つ
いろいろ考えながら読んだ。いい経験でした。
2020年5月28日に日本でレビュー済み身近な人にある日突然、トランスジェンダーを告白されたら自分はどうするだろう?そんなことを考えながら読んだ。受け入れ理解するべきとは分かつている、でもきっとジタバタしてしまうだろう,,,,。読んだあと、自分はジタバタしても最後は気持ちに寄り添い、一緒に生きていける人になりたい。そしてそれが当たり前の世の中になるといいな、なんて気持ちが自然と湧いてきた。いい本でした。
5人のユーザーが役に立ったと感じていますフィードバックを送信中...フィードバックを送信中...参考になったフィードバックをお寄せいただきありがとうございます。申し訳ありませんが、投票の記録に失敗しました。 もう一度お試しくださいありがとうございます。数日中に調査いたします。申し訳ありません。このレビューを報告できませんでした。 もう一度お試しください - 星5つ中1つ
最悪な物語。え、これ、シスジェンダーにはコミカルで感動的に感じられる…の?(怖ーーーーー)
2023年4月2日に日本でレビュー済み最悪。
この本が読書感想文コンクールの課題図書に指定され、日本中の図書館に入っていることに抗議したい。関係者の誰も疑問に思わなかったのだろうか?トランスジェンダーの中学生や高校生が読んだらどう感じるか誰も心配しなかったのか?文頭に「差別的で暴力的」との警告をつけた方が良い。関係者はトランスジェンダーの若者が置かれている状況への知識が無さすぎる。今後は積極的に日本のLGBTQコミュニティの大人たちに選書について助言を求めるべきだ。
この物語は、”兄・ジェイソン”(と扱われていた姉・ジェシカ)の、「おまえの兄さんじゃない。ほんとうは、姉さんなんだと思う」というカミングアウトを受け入れられない家族を、弟サムの視点から描いている。保守政治家の母は、「絶対に絶対にだれにも言わないこと。ジェイソンが人殺しをしたのと同じように考えてちょうだい」と異常な言い回しで激しく拒絶し、その秘書をする父は医師に「電気ショック療法」について質問する。LGBTQの人々は「矯正治療」と称する非科学的で非人道的なプログラムを強要されてきたが、それがどのように残酷で深刻な精神的被害をもたらすものか作中に記述はなく、それを示唆される当事者の恐怖感を読者が想像することは難しいだろう。さらに「性自認を治す」ことが可能なように誤解される危険がある。
このように物語の大半は差別発言やハラスメント、いじめの描写であるが、周囲の人々にとっては自然な反応、なんならコミカルなドタバタ劇であるかのように「軽妙に」描かれている。結末は一見ハッピーエンド風の演出がなされているが、家族が差別的な意識を改める過程の描写はまったく不十分で、受容のシーンは非常に唐突な印象を与える。そのため、家族愛によるほんの少しの「理解と許容」によってそれらの暴力が免罪されるような効果を持っている。この家族は危険な人々なので、ジェシカには家族から無難にそうっと距離を取り、できれば絶縁するようにアドバイスしたいと思った。
この本が軽妙で感動的な心温まる物語だと感じる人は、差別発言やミスジェンダリング、アウティング、デッドネーミングがトランスジェンダーの人々に対して与えるダメージの深刻さについて極端に無知であり、学んでほしいと思う。知識を得ることで、トランスジェンダーを笑いものとして扱ってきた間違った文化から脱却する機会にしてほしい。これは17歳の女性が、学校や家族全員から「男になってほしい」という願望を向けられ、執拗に男として扱われ続ける物語だ。最も親しく世話をしてきた弟のサムからはアイデンティティの否定と身体的暴力を振るわれる。家に留まることに危険を感じ、ジェシカは叔母の家に逃れるが、政治家とメディアが国全体にアウティングを行う。危険な物語の中で典型的な差別発言が何度も繰り返し出てくる。学校、家庭で行われているトランスフォビックな反応は精神的虐待であり、自殺の恐れのある危険な状態を引き起こしかねないのだが。
タイトルの「兄」というミスジェンダリングから差別的な物語であることを私は覚悟で読んだが、それでも胸糞シーンの連続に落ち込んだ。さらっとハリーポッター関係の単語が出てくるのもくるのも良い気持ちがしない。UKではトランスジェンダー排除が激化しており、J.K.ローリングはトランスフォビックな振る舞いで有名だ。ハリポタに触れることはUKの当事者たちにとってネガティブな文脈がある。
ジェシカというキャラクターに出会えたことは悪くない経験だったが、とはいえこれは絶対に「課題図書」として扱われるべき物語ではない。今からでも脚注や解説で正しい知識が補われるべきで、日本語版の翻訳者・出版社のスタンスには強い不信感を持った。例えばジェシカのセリフが男言葉として翻訳されていたり、「父兄」という女性差別的な言葉が使われているのは、原文がそのような言い回しになっているのだろうか?もしそうなら出版社の責任ではなく作者ジョン・ボインの問題だが、もしもそうではなく、父兄は単にparentsだったのなら、この翻訳者と出版社にはちょっと…なんというか、言葉を失うレベルの圧倒的な絶望を感じる。
参考として、書籍ショーン・フェイ著「トランスジェンダー問題」、松岡宗嗣著「あいつゲイだって アウティングはなぜ問題なのか」、映画「ある少年の告白」、「アバウト・レイ 16歳の決断」、Netflix「トランスジェンダーとハリウッド:過去、現在、そして」をおすすめします。また、似たテーマの児童文学として「ジョージと秘密のメリッサ」も比較して読んでみてください。原題が読者らの意見を受けてGergeからMelissaに変更されたエピソードも、物語が読者に良い影響を与えた証拠ではないでしょうか。
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大好きな兄は姉だった!?戸惑う弟と家族の混乱の日々
2020年7月8日に日本でレビュー済み舞台はロンドンの住宅街。イギリス議会で首相を目指す母親と父親が忙しく過ごす日常の中で、トランスジェンダーの兄がカミングアウトした事で一家の生活が大混乱に陥る、という話。
小学生?の弟は苛めにあい、両親は困った病気を治そうと焦るばかり、絶望した兄は家出してしまう・・・・・・。バラバラになった家族が、それぞれに家族とは何か?と考えることで立ち直り、笑顔が戻る、という展開。
LGBTがテーマのYA向けとしてはよくあるストーリーで、表紙の絵のように全体にラフな雰囲気なんだけれど、綺麗事では済まない当事者の感情が率直に描かれていて感動的です。
暗闇の中でもがいていた兄や家族が、様々な経験を通して次第に落ち着いていく過程を通して、人としての生き方や、他者を尊重することの意味を考えることにもなるので、特に、若い人達に読んで欲しい本ですね。
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すごくよかったです
2020年7月21日に日本でレビュー済み言われてみたら当たり前なんだけど、トランスジェンダーの人が自分の認知する性においてヘテロとは限らないんだなぁと、自分のステレオタイプに気づかされました。つまり、トランスでなおかつゲイ(レズビアン)、そのような方を指す言葉もあるのだろうが、居心地の悪さなんて言う簡単な言葉では表せないよう苦しみがあるのは想像に難くない。
このストーリーは設定がユニークで、母親が次期首相を目指す政治家、父親がその秘書(ここら辺も日本人からすると設定の妙とも言える)という家庭。この設定と話の展開が絶妙に絡み合って、流れ的には特異的なものはなかったかもしれないが、飽きさせなかった。私はこの中に登場するローズおばさんみたいな人になりたい。いわゆるメインストリームからは逸脱してるのかもしれないが、自分の信念や考え方に正直で、それを躊躇なく外へも発露する感じ、すごく好きです。
今自分の中で第3次韓流ブームが来ているせいで、ジョン・ボイン(ボインって韓国にもいかにもありそう)っていう名前を一瞬にしてチョン・ボインと読み替え、タイトルからしても、今のK文学潮流ド真ん中のジェンダーものかなと思ったら、アイルランドの作者で、映画の「縞模様のパジャマの少年」の方だと知りました。クリス・マーティン似のドクターとか出てくるしw
YAだからかもしれないけど、翻訳モノにも関わらず文章が比較的読みやすかったので、原作も読んでみたいなと思わせました。大変な良書でした。
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愛する人のカミングアウトをどう受け止める?
2020年4月21日に日本でレビュー済み男性の身体に生まれたけれど心は女性であることを家族にカミングアウトするトランスジェンダーの少年・ジェイソンがテーマだが、ストーリーを語るのが当人ではないところがポイント。物語はジェイソンの4つ下の弟・サム(14歳)の視点で進む。サムにとってジェイソンはサッカー部のキャプテンで人気者、自慢の兄だ。よりによって、そんな、最も「男らしい」部類だと思っていた兄が、「おまえの兄さんじゃない。ほんとうは、姉さんなんだと思う」と言い出すんだからたまらない。混乱し、ジェイソンを受け入れられないサム。彼らの母親は政府の閣僚で、首相の座を狙うほどの政治家。父はその秘書。(この設定も実に面白い。) 両親は子どもたちを愛しているのは間違いないが、LGBTは「治すべき病気」という偏見から自由ではない。政治的野心のため世間体を取り繕うことにも余念が無い。そんな家族の間で悩み苦しむジェイソンは家を出て…
つまりこの物語は、身近な人、愛する家族が心と身体の不一致の問題を抱えて悩み苦しんでいると知ったとき、私たちはどうすればいいのか?という問題を突きつけてくるのだ。
…なんて書くと何だかとてもシリアスで重い感じだけれど、語り口は至って軽妙。サムの、ちょっとブラックなユーモアがたっぷり効いた独白が面白くて、ぐいぐい話に引き込まれる。この辺は翻訳の巧さによるところも大きいだろう。リアルタイムの話なので、出てくる話題や実在の有名人にもイキイキとイメージが湧く。
物語の始めでジェイソンとして登場した彼は物語の終わりでは彼女にージェシカに変貌するわけだけれど、変わったのは彼/彼女だけではない。サムも、母も、父も、周囲の人々も、みんな変わる。どう変わるのか?是非読んでみて!読み終えたとき、あなたもきっと、ちょっと変わってるんじゃないかな。
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