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氷室冴子とその時代 増補版
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80~90年代、少女小説を中心に活躍し、再評価の機運も高まる作家・氷室冴子。少女小説研究の第一人者が丹念な調査と取材から、その全貌に迫る。作家や編集者に追加取材を行い増補刊行!
少女小説の革新、「女性作家」としての活躍と葛藤、新たなジャンルへの挑戦――
80~90年代、エンタメ小説の最前線で戦い続けた、
いま、最も再評価すべき作家の全貌に迫る。
『クララ白書』『雑居時代』『なぎさボーイ』『なんて素敵にジャパネスク』などの少女小説、ジブリアニメにもなった青春小説『海がきこえる』、エッセイ『いっぱしの女』『冴子の母娘草』などで絶大な支持を得、今も人気女性作家たちがその影響を公言する作家・氷室冴子(1957-2008)。少女小説研究の第一人者が丹念な資料調査と取材から、その功績と志に迫る。
若木未生氏、桑原水菜氏や各社担当編集者のインタビューを増補。
未完の傑作『銀の海 金の大地』第二部についての証言も収録!
【目次】
はじめに
第1章 氷室冴子以前――文学と少女マンガの揺籃期
幼年期の少女マンガ体験
文学少女としての目覚め
藤女子大学進学と女子校文化との出会い
碓井小恵子時代の創作
「モギ店ハンジョー記」と「少女マンガの可能性」
第2章 作家デビューから『クララ白書』まで
『小説ジュニア』とジュニア小説の歴史
新人賞への応募と佳作受賞
デビュー作「さようならアルルカン」
『小説ジュニア』にみる氷室冴子最初期作品
『さようならアルルカン』と『白い少女たち』
実家からの独立
『クララ白書』──少女たちの解放区
『クララ白書』と少女マンガ
雑誌『宝島』の書評
第3章 マンガ原作の仕事と初連載『雑居時代』
演劇を少女マンガのモチーフに
『ライジング!』の連載
宝塚への移住とファン活動
バウホールを描くこと
藤田和子との共同作業
『小説ジュニア』の初連載『雑居時代』
『雑居時代』人気と倉橋数子というキャラクター
第4章 一九八三年・八四年にみる多様な作品群
『恋する女たち』──ガールズトークのリアリティ
『ざ・ちぇんじ!』──少女小説としての「改変」
『シンデレラ迷宮』──少女の目覚めと心の王国
『蕨ヶ丘物語』──ローカルコメディの世界
『少女小説家は死なない!』──パロディにしのばせた少女小説の多様性
『古事記』への関心と『ヤマトタケル』
第5章 『なんて素敵にジャパネスク』と少女小説ブーム
結婚をめぐる対立から生まれた『なんて素敵にジャパネスク』
『なんて素敵にジャパネスク』シリーズの構成
初夜から東宮廃位問題へ
氷室冴子人気と『ジャパネスク』受容
少女小説ブームと氷室冴子
同時代における氷室冴子評価
少女小説マーケットの拡大
第6章 男の子の行方――氷室冴子の少年主人公小説
『なぎさボーイ』シリーズと複数視点の描写
クリエイターにみる氷室冴子作品の影響
『北里マドンナ』──「少女」から離れて
氷室冴子の仕事道具
『冬のディーン 夏のナタリー』──プレ『海がきこえる』としての模索
第7章 少女小説から離れて――エッセイと一般小説の仕事
氷室冴子、東京へ
エッセイと一般小説の連載状況
氷室冴子の一般小説
氷室冴子と直木賞
『ターン──三番目に好き』──大人の恋愛小説への挑戦
『いもうと物語』──幼年期の祝福
初エッセイ集『冴子の東京物語』
『プレイバックへようこそ』──過去への視線と世代の相対化
出版業界のなかの「女」──氷室冴子とフェミニズム
『いっぱしの女』──「女」にまつわるエッセイ集
『冴子の母娘草』──母と娘の闘い
家庭小説の復刊──「角川文庫マイディアストーリー」とブックエッセイ
『ホンの幸せ』──書物へのまなざし
第8章 イメージから生まれた物語――『海がきこえる』
高知との出会い
『海がきこえる』のストーリー
情景の見える文体へ
『海がきこえる』と挿絵の世界
『海がきこえる』のヴァリアント
『アニメージュ』連載版『海がきこえる』
『涼宮ハルヒ』シリーズのなかの『海がきこえる』
アニメーション版『海がきこえる』
続編『海がきこえるⅡ──アイがあるから』
第9章 古代への情熱――『銀の海 金の大地』
九〇年代とファンタジーの潮流
『銀の海 金の大地』連載まで
『銀の海 金の大地』の世界
挿絵と古代の文化
『銀の海 金の大地』にみる古代の風俗描写
少女小説の限界へ──『銀金』にみるヴァイオレンス描写
まぼろしの「佐保彦の章」
第10章 氷室冴子は終わらない――九〇年代後半以降から
旧作のアップデート
『クララ白書』のリメイク
新装版『なんて素敵にジャパネスク』
大人の恋愛小説執筆をめぐる模索
休筆期のこと──氷室冴子の二〇〇〇年代
コバルトという場所
作家としての再始動──「月の輝く夜に」の加筆をめぐって
闘病期
氷室冴子の死とメディア報道
氷室冴子受容の「断絶」
継承へ向けて
氷室冴子作品復刊の動向
作家・氷室冴子像とその先の可能性──古典への志
物書きとしての苦悩
氷室冴子を未来へ繫ぐ
おわりに 心に金の砂をもつ――氷室冴子と私
附録 氷室冴子 「少女マンガの可能性」
氷室冴子略年譜
少女小説の革新、「女性作家」としての活躍と葛藤、新たなジャンルへの挑戦――
80~90年代、エンタメ小説の最前線で戦い続けた、
いま、最も再評価すべき作家の全貌に迫る。
『クララ白書』『雑居時代』『なぎさボーイ』『なんて素敵にジャパネスク』などの少女小説、ジブリアニメにもなった青春小説『海がきこえる』、エッセイ『いっぱしの女』『冴子の母娘草』などで絶大な支持を得、今も人気女性作家たちがその影響を公言する作家・氷室冴子(1957-2008)。少女小説研究の第一人者が丹念な資料調査と取材から、その功績と志に迫る。
若木未生氏、桑原水菜氏や各社担当編集者のインタビューを増補。
未完の傑作『銀の海 金の大地』第二部についての証言も収録!
【目次】
はじめに
第1章 氷室冴子以前――文学と少女マンガの揺籃期
幼年期の少女マンガ体験
文学少女としての目覚め
藤女子大学進学と女子校文化との出会い
碓井小恵子時代の創作
「モギ店ハンジョー記」と「少女マンガの可能性」
第2章 作家デビューから『クララ白書』まで
『小説ジュニア』とジュニア小説の歴史
新人賞への応募と佳作受賞
デビュー作「さようならアルルカン」
『小説ジュニア』にみる氷室冴子最初期作品
『さようならアルルカン』と『白い少女たち』
実家からの独立
『クララ白書』──少女たちの解放区
『クララ白書』と少女マンガ
雑誌『宝島』の書評
第3章 マンガ原作の仕事と初連載『雑居時代』
演劇を少女マンガのモチーフに
『ライジング!』の連載
宝塚への移住とファン活動
バウホールを描くこと
藤田和子との共同作業
『小説ジュニア』の初連載『雑居時代』
『雑居時代』人気と倉橋数子というキャラクター
第4章 一九八三年・八四年にみる多様な作品群
『恋する女たち』──ガールズトークのリアリティ
『ざ・ちぇんじ!』──少女小説としての「改変」
『シンデレラ迷宮』──少女の目覚めと心の王国
『蕨ヶ丘物語』──ローカルコメディの世界
『少女小説家は死なない!』──パロディにしのばせた少女小説の多様性
『古事記』への関心と『ヤマトタケル』
第5章 『なんて素敵にジャパネスク』と少女小説ブーム
結婚をめぐる対立から生まれた『なんて素敵にジャパネスク』
『なんて素敵にジャパネスク』シリーズの構成
初夜から東宮廃位問題へ
氷室冴子人気と『ジャパネスク』受容
少女小説ブームと氷室冴子
同時代における氷室冴子評価
少女小説マーケットの拡大
第6章 男の子の行方――氷室冴子の少年主人公小説
『なぎさボーイ』シリーズと複数視点の描写
クリエイターにみる氷室冴子作品の影響
『北里マドンナ』──「少女」から離れて
氷室冴子の仕事道具
『冬のディーン 夏のナタリー』──プレ『海がきこえる』としての模索
第7章 少女小説から離れて――エッセイと一般小説の仕事
氷室冴子、東京へ
エッセイと一般小説の連載状況
氷室冴子の一般小説
氷室冴子と直木賞
『ターン──三番目に好き』──大人の恋愛小説への挑戦
『いもうと物語』──幼年期の祝福
初エッセイ集『冴子の東京物語』
『プレイバックへようこそ』──過去への視線と世代の相対化
出版業界のなかの「女」──氷室冴子とフェミニズム
『いっぱしの女』──「女」にまつわるエッセイ集
『冴子の母娘草』──母と娘の闘い
家庭小説の復刊──「角川文庫マイディアストーリー」とブックエッセイ
『ホンの幸せ』──書物へのまなざし
第8章 イメージから生まれた物語――『海がきこえる』
高知との出会い
『海がきこえる』のストーリー
情景の見える文体へ
『海がきこえる』と挿絵の世界
『海がきこえる』のヴァリアント
『アニメージュ』連載版『海がきこえる』
『涼宮ハルヒ』シリーズのなかの『海がきこえる』
アニメーション版『海がきこえる』
続編『海がきこえるⅡ──アイがあるから』
第9章 古代への情熱――『銀の海 金の大地』
九〇年代とファンタジーの潮流
『銀の海 金の大地』連載まで
『銀の海 金の大地』の世界
挿絵と古代の文化
『銀の海 金の大地』にみる古代の風俗描写
少女小説の限界へ──『銀金』にみるヴァイオレンス描写
まぼろしの「佐保彦の章」
第10章 氷室冴子は終わらない――九〇年代後半以降から
旧作のアップデート
『クララ白書』のリメイク
新装版『なんて素敵にジャパネスク』
大人の恋愛小説執筆をめぐる模索
休筆期のこと──氷室冴子の二〇〇〇年代
コバルトという場所
作家としての再始動──「月の輝く夜に」の加筆をめぐって
闘病期
氷室冴子の死とメディア報道
氷室冴子受容の「断絶」
継承へ向けて
氷室冴子作品復刊の動向
作家・氷室冴子像とその先の可能性──古典への志
物書きとしての苦悩
氷室冴子を未来へ繫ぐ
おわりに 心に金の砂をもつ――氷室冴子と私
附録 氷室冴子 「少女マンガの可能性」
氷室冴子略年譜
- 本の長さ400ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2023/6/24
- 寸法13 x 1.8 x 18.8 cm
- ISBN-104309031145
- ISBN-13978-4309031149
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商品の説明
著者について
嵯峨 景子(さが・けいこ)
ライター・書評家。1979年生れ。東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学。著書『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』『少女小説を知るための100冊』共著『大人だって読みたい! 少女小説ガイド』。
ライター・書評家。1979年生れ。東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学。著書『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』『少女小説を知るための100冊』共著『大人だって読みたい! 少女小説ガイド』。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社
- 発売日 : 2023/6/24
- 言語 : 日本語
- 本の長さ : 400ページ
- ISBN-10 : 4309031145
- ISBN-13 : 978-4309031149
- 商品の重量 : 1 g
- 寸法 : 13 x 1.8 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 363,658位 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
星5つ中4.5つ
5つのうち4.5つ
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- 星5つ星4つ星3つ星2つ星1つ星1つ60%28%12%0%0%0%
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日本からのトップレビュー
- 星5つ中4つ
懐かしく読みました
2023年8月12日に日本でレビュー済み意図して文体を変え、しっかりと売れるものに仕上げる強かさといった作者の巧みさまできちんと掘り下げられております。
そんな中でも自分の好きなものは好き、という信念は最後まで揺らぐことはなかったのでしょう。
一般向けの小説では試行錯誤が続き、評価に至らないまま夭折されたことが残念でなりません。
いずれ必ず傑作をものしていたはずでした。
8人のユーザーが役に立ったと感じていますフィードバックを送信中...フィードバックを送信中...参考になったフィードバックをお寄せいただきありがとうございます。申し訳ありませんが、投票の記録に失敗しました。 もう一度お試しくださいありがとうございます。数日中に調査いたします。申し訳ありません。このレビューを報告できませんでした。 もう一度お試しください - 星5つ中3つ
少女小説を代表する作家さん
2023年7月5日に日本でレビュー済み氷室冴子さん。今でも、少女小説界を代表する作家さんだと認識しています。
その著作で貴重な読書経験を得た、私のような人間にとっては、大きく読む価値のある本でした。
それだけに、ある作品のキャラクター設定(しばらく読み返していない私でも覚えているような点)について、著者が完全に取り違えて記述しておられる&増補版でも直されていないのが、小さくないマイナスポイントだと感じられます。
著者は少女小説、および氷室冴子さんに大変こだわりをお持ちと思われるのに、このミスはとても残念。
(なので、厳しいですが星3つといたしました)
9人のユーザーが役に立ったと感じていますフィードバックを送信中...フィードバックを送信中...参考になったフィードバックをお寄せいただきありがとうございます。申し訳ありませんが、投票の記録に失敗しました。 もう一度お試しくださいありがとうございます。数日中に調査いたします。申し訳ありません。このレビューを報告できませんでした。 もう一度お試しください








