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知らない投資の世界非常に非常に分かり易かった。引き続きこの二人をフォローしたい。
■Amazonで在庫がなくて困ってる方へ(2021年12月2日時点)
本書はどうも地方の書店はそもそも入荷していなかったりして手に入れにくいようですが、都心の書店には平積みでありましたし紀伊國屋書店のウェブストアにも在庫あったりと、決して最安値2,340円+送料とかで購入する必要は現時点ではないのでご留意ください。
良い本なので適切な価格で手に乗って納得いただきたいところです。
(私もAmazonで品切れでしたので書店で購入しました。)
■読書の動機
世界最強のゴールドマン・サックスの精鋭部隊5人中2人の共著ということで、小銭稼ぎのメリットはゼロであり看板がある立場となれば相応に濃い内容が書かれているのではという期待を胸に発売日翌日に書店に向かいました。
■感想
あっけないと言えばあっけないかもしれないですが、冒頭でお二人が述べている通り「大切なのはテクニックよりも勝つための思考」に重きを置いて書かれています。
「どんなトレーディングの裏技を暴露してくれるのか」
「インサイダーギリギリの話や資金力にものを言わせたパワープレイの話があるのか」
というような期待を持たれている場合は他を当たった方が良いと思われます。
一円でも安く買って、一円でも高く売る、ということに関するテクニックを磨き上げるということではなく、一つひとつの投資に対して、その理由と目標価格を持って投資に望むことが最も大事だということを繰り返し述べられています。
また、答えだけを求めることや、答えだけを与えようとする人に対しての注意喚起も。
正直、各投資テーマの振り返りはうまく行った事例の話ばかりで、もっと大失敗談も混ぜて欲しかったなというわがままはありつつ、それぞれの投資テーマの考え方が勉強になり過ぎるので何も言えません。
「ここまで実直に考えて、調べて、自信を持って投資をするのか。ひとつのテーマがあったとしても、バーベル戦略等別のシナリオも考えておくのか。」
と。
とにかく著者の、特にボトムアップアプローチにおいては斎藤氏の丁寧なストーリー構築力に下を巻くばかりです。
また、一番支配していると思われていそうな立場だった方に『マーケットとは、誰かが支配できるほど単純なものではない』と言っていただけてスッキリしました。
全体を通じて、努力の積み重ねで投資の精度は確実に上がっていくものなのだという感触を得られ、投資に対しての関心が高まりました。
インデックス投資やドルコスト平均法でリスクを抑えながら初心者でも資産形成を、であったり、仮想通貨で一発当てて億り人、なんていう極端な話に振るのではなく、少額でも良いから「理由」と「目標」を持った投資を繰り返し、学んでいくという投資との付き合い方をしてみたいなと思います。
ハイ・コンビクションアイデアを投資仲間で日々話し合うなんていうのはとても楽しそうです。
P.S.
業績予想の件は、実際にどの程度の粒度で数値分析をして答え合わせをしているのかについて、YouTubeやセミナー等で話して頂けたら是非聞いてみたいところです。
単一事業ならまだしも、機関投資家として投資をする銘柄となればある程度事業ポートフォリオのある会社が多いでしょうから、その複雑な構造を中の人ではない立場からどこまで解像度を上げて分析されるものなのか。
(エクイティアナリストも経営者面談や現場に足を運んで材料を集めてある程度仮定を置いて数値予想を出して目標株価等を算出しているのでやること自体は同じなのか、何か一味があるのか。。。)
機関投資家の手法を知りたい人はこの本を読んでも特に参考になることはないと思います。
この本は、著者の具体的な手法は書いてありません。
せっかく本を出したのだから一つぐらいは説明してもいいのでは?と思いました。
感想としては株初心者が長期投資する上での心構え、銘柄選びのやり方をさらっと書いてあるような本です。