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90年代〜2000年代の広範なR&Bの流れをメインストリームに沿って網羅した作品。
主要な人物と関連アーティストをスタイルや地域ごとにまとめられており、とても見やすく使いやすい。
巻末のプロデューサーガイドやレーベルガイドもありがたい。
かなり読み込み、参考になりました。
何枚か発見がありました。
対談は蛇足だなと思いました。
私はコアなブラックミュージックファンであると自覚していたのであるが、
実は90年代以降のR&Bについては興味が薄くて全くもって不案内であった。
暗黒大陸のような20年間をこの本を片手に踏み出したい。
本書の冒頭がメリーJブライジである点が非常に印象的である。
イントロダクションで林剛氏が書いているように90年代のR&Bつまりはソウル
ミュージックの最大のイノベーションはいわゆる「歌もの」とHIP HOPの壁が
なくなったことであると実感する。その象徴がメリーJブライジなのだ。
しかしながら本書を読むにつけて、実は90年代以降のJポップのフォーマットは
特にアメリカのR&Bではないかと思う。TLCはまんまSPEEDだと感じるし、
宇多田ヒカルや浜崎あゆみやエグザイルもこのR&Bの動きがなければ
存在しなかったというのは言い過ぎかもしれないが、
地域性重視(沖縄)やプロデューサー主導といったフォーマットは
どう見てもまさに「いただき」だったと思う。
網羅的に系統立てて紹介されているので的確なディスクガイドと言えるのでは
ないか。
R&Bを聞き始めて約2年程経ちますが、友人からR&Bって何?と聞かれると答えに詰まります。確かに広辞苑などにはR&B=リズム&ブルース、都会的なブルースと記載されています。が、ソウル、ヒップホップ、ポップ、ジャズ、ロックなども取り入れながら、しかもそこにラティーノやUKソウルズが加わり、はっきり言って近年では2、3行の言葉では語りつくせません。
しかし、この本ではHip-Hop/R&Bのオリジナルとも言えるMary J Blidgeのデビューから2006年初頭までにデビューし、現在も活躍し続ける、またはさっさとシーンから消えてしまったアーティスト達を時に詳細に、または簡単に紹介してくれています。R&Bをいくつかのカテゴリーで分類、プロデューサー紹介などもされているので、次にどのアーティストを聞きたいのかがすぐ分かるでしょう。もちろんUsherやAlicia Keys、Janet Jackson、Destiny's Childなどのいわゆるスーパースターのディスコグラフィー、バイオグラフィーは完全とは言えませんが、詳細に書かれています。
その情報量はなかなかですが、初心者向けであることは否めません、長年ドップリR&Bにはまっているかたには正直お勧めしません。しかし、久保田利伸、Aaliyahの2nd Albumリリース時のロングインタビューなんかはファンにはよだれものでしょう。
とてもよくまとまっています。
今のようにネットで簡単に曲やアーティストにアクセス出来なかった時代-90年代から00年代、私個人にとっては高校から大学を経て社会人になるまでの、多感でそれなりに忙しくも充実した時期でした。
田舎暮らしで、周りはブリッドポップやグランジミュージックを支持するひとたちが多い中、TSUTAYAやタワーレコード、中古CD屋に足繁く通い、少ないお金でやりくりしつつアーティスト、アルバム、それから曲へと文字通り足を使って情報を集めていました。
この本に載っているアーティストもアルバムも曲も、知っているものばかりでした。
そのことにすごく救われたというか、認められたような気がしてとても嬉しかったです。
今ではyoutubeでこの本に載っている曲の大半を聴くことができます。
でも、せっかくなんで倉庫の奥で長く眠っていたCDを引っ張り出してきて聴いています。
90年代~のにわかR&Bファンにとってもマストなアイテムです。
細かくカテゴライズされていて熱量が高い文体で情報が
圧縮されていて大変詳しい。アマゾン(日本)で調べた限り
絶盤が大半であり高騰しているか全くないかの印象でありました…
今更ながらで宴の後の状態か強者どもが夢の跡と諳んじてみたくも
なりました。むしろ80年代のCDが再販されていて90年代の状態
の方が集めるのが大変だと実感しました。アマゾンミュージックが
存在しなかったらにっちもさっちもいかない状態でした。
テン年代のR&Bも品薄ですので、どっちもどっちな気はします。
ありそうでない本ですので最初の羅針盤として大変重宝するものだと
思われます。音楽のテクノロジーの進歩とともにアルバムジャケット
や歌やトラックが洗練されていくのが実感できて感慨深かったです。
そのまんま80年代とテン年代の間の楽曲群で自分には丁度良かったです。
こんな豊饒な世界が待っていたとは…。予想以上でTFM出版だけあります。
今でも重宝するガイドブックであります。