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  • 滅びの前のシャングリラ (単行本)

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滅びの前のシャングリラ (単行本)

5つ星のうち4.2 (938)

「明日死ねたら楽なのにとずっと夢見ていた。
なのに最期の最期になって、もう少し生きてみてもよかったと思っている」
一ヶ月後、小惑星が地球に衝突する。滅亡を前に荒廃していく世界の中で「人生をうまく生きられなかった」四人が、最期の時までをどう過ごすのか――。

圧巻のラストに息を呑む。2020年本屋大賞作家が贈る心震わす傑作。
最大12%ポイント還元:
紙書籍 真夏の涼読まとめ買いキャンペーン

出版社より

滅びの前のシャングリラ
滅びの前のシャングリラ2

商品の説明

著者について

凪良ゆう
滋賀県生まれ。2006年、「小説花丸」に「恋するエゴイスト」が掲載されデビュー。以降、各社でBL作品を刊行。17年非BL作品である『神さまのビオトープ』を刊行し高い支持を得る。20年『流浪の月』で本屋大賞を受賞。本作が受賞後第1作となる。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 中央公論新社
  • 発売日 ‏ : ‎ 2020/10/7
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 本の長さ ‏ : ‎ 334ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4120053407
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4120053405
  • 商品の重量 ‏ : ‎ 324 g
  • 寸法 ‏ : ‎ 13.2 x 2.1 x 19.1 cm
  • Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 30,161位 (本の売れ筋ランキングを見る)
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち4.2 (938)

著者について

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カスタマーレビュー

星5つ中4.2つ
938グローバルレーティング

お客様のご意見

お客様はこの小説について、以下のような評価をしています: 読みやすさが高く評価されており、ページを捲るのがもったいないくらい楽しい作品だと感じています。巧みな心理描写や多視点からの人々のつながりに感動し、確信する感動を与えてくれると好評です。ストーリーのテンポも良く、一人ひとりの章がテンポよく進むためスラスラ読めるという意見もあります。また、物語の中のモブな人たちへの共感も深くて、物語の中のモブな人たちへの共感が深かったという声があります。 感情表現については、繊細な感情が多く、ドラマチックで大規模で破壊的で不器用だったことを指摘しています。 終末モノとして秀作だという評価もあります。
お客様の投稿に基づきAIで生成されたものです。カスタマーレビューは、お客様自身による感想や意見であり、Amazon.co.jpの見解を示すものではありません

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23人のお客様が読みやすさに言及し、20人が肯定的、3人が否定的です
お客様はこの小説の読みやすさを高く評価しています。読み進めたくてたまらない一冊で、夢中で一気に読了したという声があります。また、ページを捲るのがもったいないくらい楽しかったと感じています。特にイスパハンとニューワールドの特別掌編が読み心地が良く、救われた気持ちになったという意見もあります。一方で、最終章を読み切った後は寂寥感と共にモヤモヤする部分もあるようです。
地球は滅亡するのに、こんな爽やかな読後感を得られるとは想像していませんでした。 あと、これってジャンルとしてはSFですよね。凪良ゆうさんの本は「流浪の月」と「汝、星のごとく」と「神様のビオトープ」しか読んでいなかったので、認識を新たにしました。...もっと読む
地球が滅亡するというベタな設定だけど、おもろいから一気読みしちゃったよ。ストーリーは割と単調に進んで、それぞれの人物の気持ちを順番に描いてる。正直もう少しストーリー構成にひねりがあれば、もっと面白くなったのになぁと思う。もっと読む
一気に読みました。 書き出し、そして後半に行くにつれこれは途中で読むのをやめてはいけないと思うほどの作品でした。...もっと読む
一気に読める。地球滅亡までの一ヶ月というとんでも設定ですが、描かれるのは人にとっての幸福とは、というテーマ。とんでも設定の中で登場人物たちが見つける幸せ、幸せってなんだろうの問いに、間に合ってよかったね思う。最後が滅んでようが滅んでまいが、これでよかったと思える。毎日大切に生きよう。もっと読む
10人のお客様が心理描写に言及し、9人が肯定的、1人が否定的です
お客様はこの小説について、巧みな心理描写を高く評価しています。多視点をうまく活用し一つのストーリーの潮流に収束させていく手腕が見事だと感じています。点と点が線で繋がる瞬間は鳥肌ものであり、透明感のある切なさが同居しているような味わいがあると述べています。また、点と点が線で繋がる瞬間は鳥肌ものだと感じているようです。
...自分だったら最期に何をするのか、そもそも最期にしたいと思えるようなことって何かあるかなーと考えさせられる作品でした。もっと読む
...という呟きを思い出させる。そして、それぞれの生き様にほのかに灯るシャングリアは地球が滅んでも消えることはない。これは、そう確信する感動を与えてくれます。恩田陸と並び「流浪の月」「汝、星のごとく」で本屋大賞を2度受賞した凪良ゆうの感動作です。もっと読む
汝、星のごとくでこの作者の作風にはまりました。 美しく、かつ厳しい心理描写は読む者の心を鷲掴みにします。 今回の作品は世界終焉という筆者には珍しいSF設定だったんですが、その中心理描写は本当に面白かったです。もっと読む
多視点をうまく活用し一つのストーリーの潮流に収束させていく手腕は見事だし、読みやすい文章と巧みな心理描写も良い。ただ、新井素子「ひとめあなたに…」のような狂気も、伊坂幸太郎「終末のフール」のような特異なキャラクタと意表をつく展開もなかった。...もっと読む
9人のお客様がストーリーに言及し、7人が肯定的、2人が否定的です
お客様はこの小説のストーリーについて高く評価しています。素敵なストーリーで、物語の中のモブな人たちへの共感が深くて、登場人物たちの強さや弱さなど魅力を感じやすく、読んでいて心地よいと感じています。また、文章にクセがなく、一人ひとりの章がテンポよく進むためスラスラ読めると好評です。一方で、ストーリー構成についてはもう少しひねりがあればもっと面白いのにと思う声もあります。
久しぶりに自分の過去を思い出し感情を揺さぶられた気がしました。 素敵なストーリーでした。何度も読みたいです。もっと読む
地球が滅亡するというベタな設定だけど、おもろいから一気読みしちゃったよ。ストーリーは割と単調に進んで、それぞれの人物の気持ちを順番に描いてる。正直もう少しストーリー構成にひねりがあれば、もっと面白くなったのになぁと思う。もっと読む
...今年5月ごろ、コロナ禍のありえない世の中で実際に感じた絶望感のおかげで物語の中のモブな人たちへの共感が深くて、登場人物たちの強さとか弱さとか魅力がより感じられる気がする! さすが凪良大先生。ほんと天才。もっと読む
世界の終わりに、だんだん破滅的に進んでいくのに、その時々はやさしい。ハッピーエンドではないけれど、そんなに悪くないエンディング。やられた感じ。もっと読む
7人のお客様が感情表現に言及し、5人が肯定的、2人が否定的です
お客様はこの小説の繊細な感情について高く評価しています。繊細な感情がたっぷり含まれており、ドラマチックで大規模な描写があり、破壊的で暴力的な内容だと感じています。また、様々な愛の形に温かくなり、点と点が線で繋がる瞬間も鳥肌ものとして挙げられています。本を閉じた後も香りが残っており、終わった淋しさがないようです。
...それは本能でみんな感じているからこそ、 ディザスターと家族愛の相性がぴったりで、難なくするりと読めてしまうんですよね。 この小説は家族愛を再構築する息子、彼女、ヤクザな父さん、破天荒な母さんという...もっと読む
...ふっと目を奪われたらまたたく間に最後のページに案内されている。 本を閉じたあとも香りが残り、終わった淋しさがない。 ただ同じ作者のまだ読んでいない本にすぐ手が伸びるだけ。一週間の間にそれを4回繰り返した。もっと読む
流浪の月を読み凪良ゆう2冊目です。 この本の新井素子との対談で最期を迎える登場人の心情がどうしても描ききれなくて、ラスト三ページ書くのに二ヶ月かかったと。 作者もいろいろ葛藤があったんだ。...もっと読む
読んでる間ずっと泣いてました。微笑ましい光景も、この人たちを待ってるのは世界の終わりと考えるだけで涙ボロンボロンです(涙腺弱すぎ?) みんな生まれ変わったら、次こそ永遠に幸せでありますように。もっと読む
5人のお客様が作品性に言及し、4人が肯定的、1人が否定的です
お客様はこの作品について、とても素晴らしい作品だと評価しています。おしまいの掌編二本が好評で、終末モノの秀作として評価されています。
...今の社会に、そしてこれからの人々に、いざ自分がこの立場ならどうするのか問われているようにもおもいます。 とても素晴らしい作品だと思いました。もっと読む
...29歳すべてを手に入れた歌姫目線、衝突の日のライブで”命を謳うのだ”。 終末モノの秀作もっと読む
良作だが登場人物が類型的な印象もっと読む
...しかし、作者がこの作品を、どのような意図を持って作ったのか?、イマイチよく理解できませんでした。よって、この作品の良さを感じとることができなかったもっと読む
世界が終わる。ようやく僕らは自分らしく生きている。
星5つ中5つ
世界が終わる。ようやく僕らは自分らしく生きている。
表紙や帯を見ると『滅びの前のシャングリラ』は終末小説のようですが、実際には「世界が終わる話」そのものよりも、「人がどう生きるか」「自分とは何か」を掘り下げる小説なんですよね。 だから文章はかなり読みやすいのに、読後や読書中に引っかかるものが多い。 帯にある 世界が終わる。ようやく僕らは自分らしく生きている。 という言葉も、一見すると分かりやすいのですが、考え始めると難しい。 「なぜ世界が終わる直前になって初めて自分らしくなれるのか」 「普段の人生では何に縛られているのか」 「自由になることは幸福なのか」 という問いが潜んでいます。 滅びの前のシャングリラは、ストーリーを追うだけなら流し読みでも進められますが、本当の面白さは人物たちの心の変化にあるので、最初にざっと読んでからもう一度読み返すのはむしろ良い読み方かもしれません。 特に作者の 凪良ゆう は、人間の孤独や居場所のなさを書くのが非常に上手い作家です。世界滅亡という大きな設定も、実は「人間を照らすための装置」として使っています。 読んでいて「読みやすいのに難しい」と感じるのは、文章が難解だからではなく、 登場人物の気持ちが単純ではない 善人・悪人で割り切れない 自分自身のことを考えさせられる からだと思います。 読み返しながら、「この人は何を恐れているんだろう」「何から自由になりたいんだろう」と考えると、最初の流し読みでは見えなかったものが結構見えてくる作品です。
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日本からのトップレビュー

  • 星5つ中5つ
    繊細な感情がたくさん
    2025年3月3日に日本でレビュー済み
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    久しぶりに自分の過去を思い出し感情を揺さぶられた気がしました。

    素敵なストーリーでした。何度も読みたいです。

    4人のユーザーが役に立ったと感じています
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  • 星5つ中4つ
    おしまいの掌編二本が、とても良かったです。
    2026年6月9日に日本でレビュー済み
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    「シャングリラ」「パーフェクトワールド」「エルドラド」「いまわのきわ」の短編四本で構成された本編は、正直、いまいち微妙な感じでした。江那(えな)ファミリーが主役となる最初の三つの短編に対して、別の人物が主人公を務める四番目の「いまわのきわ」が異質で、作品全体の焦点がぼやけているように感じたからです。

    でも、最後に置かれた特別掌編二本、「イスパハン」と「ニューワールド」の読み心地がとても良くて、救われた気持ちになりましたね。

    同じ場面を、二人それぞれの視点から描いたスケッチ風の姉妹編。ほんのりとした温かさと甘さ、透明感のある切なさが同居しているみたいな味わいは、胸に沁みましたわ。

    4人のユーザーが役に立ったと感じています
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  • 星5つ中5つ
    ほのかに灯るシャングリアは消えることはない。
    2026年5月30日に日本でレビュー済み
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    「1か月後、小惑星が衝突して、地球が滅ぶ」らしい。そんな中で、それぞれがただそれぞれの生き様を生きる。彼らの生き様は淡々としているようで「タフでなければ生きて行けない。優しくなければ生きている資格がない。」という呟きを思い出させる。そして、それぞれの生き様にほのかに灯るシャングリアは地球が滅んでも消えることはない。これは、そう確信する感動を与えてくれます。恩田陸と並び「流浪の月」「汝、星のごとく」で本屋大賞を2度受賞した凪良ゆうの感動作です。

    2人のユーザーが役に立ったと感じています
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  • 星5つ中3つ
    派手さよりも静かな余韻がある。1ヶ月後に世界が滅ぶ派手な設定にも関わらず、優しい読後感がありました。
    2026年6月24日に日本でレビュー済み
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    「終末のフール(伊坂幸太郎 著)」や「旅のラゴス(筒井康隆 著)」等の終末モノが好きで手に取りました。

    「1ヶ月後に小惑星の衝突で地球が滅亡する」と発表された世界を舞台にした、連作短編形式の長編小説です。残された時間のなかで、それぞれに事情を抱えた5人の人物の視点から物語が綴られていきます。

    文章にクセがなく、一人ひとりの章がテンポよく進むのでスラスラ読める。境遇も年齢もバラバラな5人の章が緩やかにつながっている構成で、ページをめくる手が止まらないタイプの本です。

    終末モノによくある派手な描写よりも、滅びを前にした人々の選択や関係性の変化に焦点が当たっており、しんみりする場面も。

    個人的には、心理描写や絶望感がもう少し深く突き刺さってきてもよかったかな、と感じました。「もうすぐ世界が終わる」という極限状況のわりに、登場人物の内面の揺らぎや命が軽やかに描かれているため、ヒリヒリした緊張感やどん底の感情を期待していると物足りなさが残るかもしれません。逆に言えば、読み手を疲れさせない優しい本なので好みが分かれるポイントだと思います。

    この作者の他の作品も読んでみたくなりました。

    派手さよりも静かな余韻がある。1ヶ月後に世界が滅ぶ派手な設定にも関わらず、優しい読後感がありました。

    「終末のフール(伊坂幸太郎 著)」や「旅のラゴス(筒井康隆 著)」等の終末モノが好きで手に取りました。

    「1ヶ月後に小惑星の衝突で地球が滅亡する」と発表された世界を舞台にした、連作短編形式の長編小説です。残された時間のなかで、それぞれに事情を抱えた5人の人物の視点から物語が綴られていきます。

    文章にクセがなく、一人ひとりの章がテンポよく進むのでスラスラ読める。境遇も年齢もバラバラな5人の章が緩やかにつながっている構成で、ページをめくる手が止まらないタイプの本です。

    終末モノによくある派手な描写よりも、滅びを前にした人々の選択や関係性の変化に焦点が当たっており、しんみりする場面も。

    個人的には、心理描写や絶望感がもう少し深く突き刺さってきてもよかったかな、と感じました。「もうすぐ世界が終わる」という極限状況のわりに、登場人物の内面の揺らぎや命が軽やかに描かれているため、ヒリヒリした緊張感やどん底の感情を期待していると物足りなさが残るかもしれません。逆に言えば、読み手を疲れさせない優しい本なので好みが分かれるポイントだと思います。

    この作者の他の作品も読んでみたくなりました。

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  • 星5つ中5つ
    状態良し
    2026年5月29日に日本でレビュー済み
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    割と綺麗な状態でした。到着も早かったです。ありがとうございます。

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  • 星5つ中4つ
    頁を捲るのがもったいないくらい楽しかった作品です。
    2026年3月23日に日本でレビュー済み
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    汝、星のごとくでこの作者の作風にはまりました。

    美しく、かつ厳しい心理描写は読む者の心を鷲掴みにします。

    今回の作品は世界終焉という筆者には珍しいSF設定だったんですが、その中心理描写は本当に面白かったです。

    2人のユーザーが役に立ったと感じています
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  • 星5つ中5つ
    世界が終わる。ようやく僕らは自分らしく生きている。
    2026年5月30日に日本でレビュー済み
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    表紙や帯を見ると『滅びの前のシャングリラ』は終末小説のようですが、実際には「世界が終わる話」そのものよりも、「人がどう生きるか」「自分とは何か」を掘り下げる小説なんですよね。

    だから文章はかなり読みやすいのに、読後や読書中に引っかかるものが多い。

    帯にある

    世界が終わる。ようやく僕らは自分らしく生きている。

    という言葉も、一見すると分かりやすいのですが、考え始めると難しい。

    「なぜ世界が終わる直前になって初めて自分らしくなれるのか」

    「普段の人生では何に縛られているのか」

    「自由になることは幸福なのか」

    という問いが潜んでいます。

    滅びの前のシャングリラは、ストーリーを追うだけなら流し読みでも進められますが、本当の面白さは人物たちの心の変化にあるので、最初にざっと読んでからもう一度読み返すのはむしろ良い読み方かもしれません。

    特に作者の 凪良ゆう は、人間の孤独や居場所のなさを書くのが非常に上手い作家です。世界滅亡という大きな設定も、実は「人間を照らすための装置」として使っています。

    読んでいて「読みやすいのに難しい」と感じるのは、文章が難解だからではなく、

    登場人物の気持ちが単純ではない

    善人・悪人で割り切れない

    自分自身のことを考えさせられる

    からだと思います。

    読み返しながら、「この人は何を恐れているんだろう」「何から自由になりたいんだろう」と考えると、最初の流し読みでは見えなかったものが結構見えてくる作品です。

    世界が終わる。ようやく僕らは自分らしく生きている。
    世界が終わる。ようやく僕らは自分らしく生きている。

    表紙や帯を見ると『滅びの前のシャングリラ』は終末小説のようですが、実際には「世界が終わる話」そのものよりも、「人がどう生きるか」「自分とは何か」を掘り下げる小説なんですよね。

    だから文章はかなり読みやすいのに、読後や読書中に引っかかるものが多い。

    帯にある

    世界が終わる。ようやく僕らは自分らしく生きている。

    という言葉も、一見すると分かりやすいのですが、考え始めると難しい。

    「なぜ世界が終わる直前になって初めて自分らしくなれるのか」

    「普段の人生では何に縛られているのか」

    「自由になることは幸福なのか」

    という問いが潜んでいます。

    滅びの前のシャングリラは、ストーリーを追うだけなら流し読みでも進められますが、本当の面白さは人物たちの心の変化にあるので、最初にざっと読んでからもう一度読み返すのはむしろ良い読み方かもしれません。

    特に作者の 凪良ゆう は、人間の孤独や居場所のなさを書くのが非常に上手い作家です。世界滅亡という大きな設定も、実は「人間を照らすための装置」として使っています。

    読んでいて「読みやすいのに難しい」と感じるのは、文章が難解だからではなく、

    登場人物の気持ちが単純ではない

    善人・悪人で割り切れない

    自分自身のことを考えさせられる

    からだと思います。

    読み返しながら、「この人は何を恐れているんだろう」「何から自由になりたいんだろう」と考えると、最初の流し読みでは見えなかったものが結構見えてくる作品です。

    3人のユーザーが役に立ったと感じています
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  • 星5つ中5つ
    ディザスターものと家族愛は相性がいい
    2024年10月28日に日本でレビュー済み
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    なぎらゆうさんのディザスターものはこうなるのか!と面白く読んだと同時に

    やはりこういう災害ものって、家族愛とものすごく相性がいいなあと感じました。

    ハリウッド映画の災害ものは100%といってもいいほど家族の再構築、人間関係の再構築と結びついています。最後は破滅してしまう2012という映画でさえそうです。

    これは、極限にまで達した時の人間がいかに弱く、団体で生きる生物なのだということを表しているとも思えます。それは本能でみんな感じているからこそ、

    ディザスターと家族愛の相性がぴったりで、難なくするりと読めてしまうんですよね。

    この小説は家族愛を再構築する息子、彼女、ヤクザな父さん、破天荒な母さんという

    関西ノリ(広島ですが)爆発の、やや乱暴な人たちによる愛の物語。

    通常の常識的な世界では爪弾きにされてしまうような人たちが、地獄のような世界では生き生きと輝きだしその力を発揮するのは

    やはり災害時が野生の状態に近いからなんでしょうね。そして荒くれ者たちは、体が大きくて力が強い。

    狩りをし、食糧を得て、子に食わせる。という基本的な、そして体力勝負な面で優っている。

    今まで犬のように暮らしてきた惨めな40歳の暴力男は、家族を守るために戦う頼もしいヒーローにも見えてくるから不思議です。

    まさに、なぎらゆうマジックにかかって最後まで読んでしまうわけです。

    なぎらさんの小説はBL以外全部読んできましたが、この本が個人的には一番好みだったかも。

    もちろん、愛の極限を問うたり、常識的で現代文明的な世界からはずれてしまうような弱者の立場にたったり、アブノーマルだったりといったことは他の作品にも見られますが

    この小説は今までで最もドラマチックで、大規模で、破壊的で、暴力的で、不器用だった。

    登場人物はみんな弱くてずるくてバカでダメなところがあるけど

    みんな純粋で、愛に飢えている人たちです。

    そしてこれまでの小説よりも、世界観はありえないフィクションでSFなのに、キャラの心情は今まででもっとも身近に感じられたのが面白いところでした。

    そしてこういった破壊行動に走る地獄のディザスターものはだいたいハリウッド映画だったので舞台はアメリカだったけど

    それを日本でおこることとして読むのが面白くもあり怖くもありました。

    10人のユーザーが役に立ったと感じています
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