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感染症は実在しない (インターナショナル新書)
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新型コロナ・ウィルスに汚染されたクルーズ船の実態を告発した、感染症学の第一人者が語る「病の存在論」。
【著者まえがき】
え? 「感染症は実在しない? お前は今、新型コロナウイルスと取っ組み合って、クルーズ船にまで乗り込んだじゃないか! クルーズの感染防御が間違ってたとか言ってたろ? あれはデタラメだったの?」そういうご意見もあるかもしれません。 いえ、むしろ2020年のコロナウイルス問題にこそ、本書のような考え方が必要なのです。
感染症は「実在」しない。あるのは微生物と我々の「みなし」だけです。
だから、検査が必要な人と不要な人が出てきますし、その検査がしばしば間違ったりします。
PCRをやっても不毛な事が多いのは、ウイルスがいてもPCRが陰性のことが多く、仮にウイルスがいてもそこには「病気」がなかったりするためなのです。
詳しくは本書をお読みいただければ、この複雑なからくりはご理解いただけることと思います。
個々の感染症や、感染症のアウトブレイクを理解するには、そのような「現象そのもの」のイメージが必要です。
イメージ喚起力がないと、「感染がある」「ない」といった見解を(検査が「陽性」「陰性」といった間違った根拠で)デジタルに捉えてしまいます。デジタルに感染症と対峙すると、できていないゾーニングも「ちゃんとやっている」と錯覚します。
ゾーンを作っても、そこに存在するウイルスがイメージできなければ予防はできないのです。これは、感染症の本質を知悉(ちしつ)していないとイメージできない。非専門家の方にどのように伝えたら、このゾーニングの失敗をイメージできるか。
かつて、ぼくはあるインタビューで、「下水道と上水道が混じっていて、その水を人が美味しそうに飲んでいる感じ」と述べました。ゾーニングの失敗とはこのようなものですが、ウイルスは目に見えないし無臭なのでぼくが感じた恐怖感が追体験されないのです。
【もくじ】
1感染症は実在するか 2病院の検査は完璧か 3感染症という現象
4なぜ治療するのか 5新型インフルエンザも実在しない 6他の感染症も実在しない
7メタボ、がん感染症じゃない病気も実在しない 8関心相関的に考える 9科学的に、本当に科学的に考えてみる
10医者は総じて恣意的な存在 11価値交換としての医療の価値
※本書は2009年『感染症は実在しない 構造構成的感染症学』(北大路書房)を底本にしました
【著者略歴】
医師。神戸大学医学研究科感染症内科教授。1971年、島根県生まれ。島根医科大学(現・島根大学)卒業。沖縄県立中部病院研修医、セントルークス・ルーズベルト病院内科研修医を経て、ベス・イスラエル・メディカルセンター感染症フェローとなる。03年に中国へ渡り北京インターナショナルSOSクリニックで勤務。04年、帰国。08年より神戸大学。
- 本の長さ320ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社インターナショナル
- 発売日2020/4/23
- 寸法10.6 x 1.4 x 17.3 cm
- ISBN-104797680520
- ISBN-13978-4797680522
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出版社より
登録情報
- 出版社 : 集英社インターナショナル
- 発売日 : 2020/4/23
- 言語 : 日本語
- 本の長さ : 320ページ
- ISBN-10 : 4797680520
- ISBN-13 : 978-4797680522
- 商品の重量 : 200 g
- 寸法 : 10.6 x 1.4 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 639,503位 (本の売れ筋ランキングを見る)
- 感染症 - 56位
- インターナショナル新書 - 160位
- 感染症内科学 - 212位
- カスタマーレビュー:
著者について

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島根県生まれ。島根医科大学卒業。沖縄県立中部病院、ニューヨーク市セントルークス・ルーズベルト病院、同市ベスイスラエル・メディカルセンター、北京インターナショナルSOSクリニック、亀田総合病院を経て、2008年より神戸大学。神戸大学都市安全研究センター感染症リスクコミュニケーション分野および医学研究科微生物感染症学講座感染治療学分野教授。神戸大学病院感染症内科診療科長、国際診療部長。
資格:日本内科学会総合内科専門医、日本感染症学会専門医・指導医、米国内科専門医、米国感染症専門医、日本東洋医学会漢方専門医、修士(感染症学)、博士(医学)、国際旅行学会認定(CTH),感染管理認定(CIC)、米国内科学会フェロー(FACP)、米国感染症学会フェロー(FIDSA)、PHPビジネスコーチ、FP2級。日本ソムリエ協会ワインエキスパートエクセレンスなど。
カスタマーレビュー
日本からのトップレビュー
- 星5つ中5つ
岩田先生、ありがとうございました。
2020年5月23日に日本でレビュー済み岩田先生のご著書は多くの気づきを与えてくださいます。
あとがきまで拝読したあと、しばらく余韻にひたる。
本書を拝読して、ますます感染症について知りたくなりました。
考えながら、頷きながら。
非医療従事者ですが、もっと沢山学びたい、そう思わせてくれる一冊です。
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検査至上主義に警鐘を鳴らす、医者向けの本
2021年6月4日に日本でレビュー済み読み手を選ぶ本です。
一見、非医療職の方向けに平易な言葉をえらんで書かれてはいるものの、その実、内容は完全に医師や医療職向けの本だと感じました。
感度・特異度の限界や仮説検定、αエラー・βエラーといった医療統計の前提知識があるひとはスラスラ「そうそう!なにひとつ確実なことなんてないんだよなぁ」と読める本だと思います。
あらゆる検査の「異常」は恣意的なものであり、あらゆる疾患はspectrum disease であって、線引きはいつも恣意的なものである。そのことに対して医療者も患者も自覚的であってほしい。そんな筆者の叫びが聞こえてきます。
若い医師におすすめしたい本です。
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人生全般でも応用できる考え方
2021年1月15日に日本でレビュー済み人生で起こるあらゆるイベントも自分自身が恣意的に喜びや悲しみなどの感情を当てはめているだけであり、全ては単に現象の連続なんだなと感じた。もちろん感情を表出することは悪いことではないし、完全に感情を消すことはできない。ただし、「恣意的に貼られたラベル」を剥いでみると、世の中の全ての本質は「現象の連続」なんだと感じさせられた。だが、真に重要なのはラベルを剥がすことではなく(自分自身の主観が介在している限り、ラベルを完全に剥がしきるのは不可能)世の中で起きる全てのイベントは現象に恣意的なラベルが貼られた状態であると「認識」し、その上で思考を進めることなのだろう。ラベルを剥ぐか貼ったままにするかは自分自身が決めることであり、その判断には正解や不正解といった基準は持ち出されるべきではないだろう。だが、この判断は自由である反面(自由だからこそ)、かなりのストレスや苦痛を伴うものであることは想像に難くない。ひょっとしたら人生の苦悩の本質はこのラベルを貼る/剥ぐの判断にあるのかも知れない。
また、私は医学生だが、岩田先生の考え方を医療現場に出た時にも常に念頭に置いて行動したい。
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コロナ禍が落ち着いた今なら冷静になって読める本
2020年5月31日に日本でレビュー済み書店に平積みになっていた新型コロナ関連の本の中で、一つだけ異質なタイトルで、しかも例のダイヤモンドプリンセス号に「潜入」した著者の本。新型コロナ感染症の第一波が収まった今、冷静にこうした考えに触れてみてもよいだろうと思い手に取った。
「感染症は実在しない」という挑戦的なタイトルはやはり極論であり、誰が見ても自明な病気はある。結局のところ、医者が「客観的な」数値でもって診断した「病気」の存在を疑うべきと理解した。
それが「病気とは恣意的に規定される現象に過ぎない」という主張である。
最もわかりやすいのは「メタボ」。血圧やコレステロールの値に対する線引きが変われば病気である/ないの区分けが変わるわけで、容易に有ったり無かったりする事物が実在するとはとても言えないことになる。
結核菌の感染者は世界人口の1/3にも及ぶそうだが、一生のうちに発症するのはそのうち1割。残り9割は病気か否か?著者は、結核を完全に撲滅するべきという立場なら、その目的と恣意性を自覚した上で「潜伏結核」を病気とみなして治療することに反対はしない。
著者が問題提起するのは、元来の恣意性を自覚せず、検査陽性即治療(投薬)となりがちな日本の医療と医療行政のあり方である。
元の本は2009年の出版だが、新型コロナをめぐる現下の問題に当てはめて考えることはできる。新型インフルのリスク回避方法についての言及は若干予言的であった。最も驚いたのは「新しい生活様式」という言葉が出てきたこと。現状とは全く違う文脈で使われてはいたが。
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まさに健康リテラシーが身につくすばらしい本!
2020年9月28日に日本でレビュー済みアマゾンレビューで、マイナスの意見もあるようですが、私としては、この本は素晴らしい内容だと思います。まさに、健康リテラシーが身につく本で、医療行為をどう捉え、医者とどうのようにコミュニケーションをとり、自分にとってベストな医療を選択できるための考え方が身につきます。私自身、岩田先生が書かれているようなことを実施してきたこともあり、まさに、自分がやってきたことが正しかったとお墨付きをもらえたと同時に、健康リテラシーに関する知識を深めることができ有意義な内容でした。みなさんが、このような内容を理解し、行動すれば、自分の健康を適切に維持していけると思います。このような教育が、学校で必要ですね。
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哲学の本でした。タイトルがミスリードを引き起こしてます。
2026年2月4日に日本でレビュー済みウイルス等の存在、発見の元祖や過程、捏造、欺瞞について記述されていると思っていました。
しかしながら、存在について哲学的に考えている記述であり著者の思考を読まされ、非常に苦痛でした。
第一章で中断しようと思いましたが、勘違いして購入しまった私の落ち度であります。
今回は自分の戒めでもあり継続して読んでみました。
しかしながら第九章に記述されてる内容に落胆しました。
ワクチン発明のエドワードジェンナーのおかげで世界から天然痘を撲滅できた、と肯定的に記述されています。
は?? あほか?
天然痘に対し牛痘ワクチンを打った結果莫大な感染症を引き起こした歴史があり、ジェンナーは晩年自分の罪を悔いた発言もあった。
そう、そもそも予防接種の始まりは失敗であり予防効果自体が嘘なのだ。
そんなのも知らないでドヤ顔で悦に浸りながら筆をとる様子が容易に想像できます。
その後にも予防接種を励行する記述があります。副作用についても調べれば勧められたものではないと思いますが、、、。
インフルエンザワクチンは打った人は打たなかった人より27%インフルエンザ発症するというデータがあります。全く予防できていない、むしろ感染しやすくなっているではないですか。
哲学的に考えすぎてデータに基づいて判断できておられませんね。
そらこんな医者はダイヤモンドプリンセス号から摘み出されるわ、と妙に納得してしまった。
ライトノベルのような記述の仕方に気持ち悪さを感じながら何度も本をぶん投げそうでしたが、なんだかんだ読了しました。
読み手を選ぶ本です。読み手を選ぶのは著者です。著者にとって読んでほしい層へのアプローチをするべきでした。例えばタイトルを【恣意的に決められた感染症】だとか【哲学的に感染症を考えてみる】といったものにすればよかったのではないでしょうか。
内容については理解できますが、まに受けて「病気なんてものもない」なんて公言しようものなら「めんどくさいやつだな」って身の回りの人は離れていきますので注意です。
予防接種を推奨してる時点で知識が浅いので⭐︎1です。哲学的に考えてる場合ではありません。
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病気って何だ?
2020年7月5日に日本でレビュー済み岩田先生のツイートをフォローしていますが、この本を読んで何となく仰ってる事が理解出来るようになったと思います。言われて初めて気付いたのですが、病気に対する認識が変わったと思います。
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コロナ禍は幻とは言ってないので念のため
2020年5月3日に日本でレビュー済み哲学クラスタならすんなりと読めるだろうが昨今のコロナウイルス蔓延に関心のある一般の読者が実在と存在を区別して読むとも思えず、真意が伝わりにくいのではないかと危惧する。しかし書かれている内容は日本的なるものへの批判も含めて概ね妥当と考える。
まず哲学的側面であるが、「実在しない」を認識論的に「完全な検査はない」等の面と存在論的に「人間の思考の外にはない」という両面で語る。後者については、個々の病気は人間が定義して名付けた限りにおいてのものでしかなく一旦名付けると言葉が独り歩きしがちということで、病気に伴う苦痛は幻とか実存やクオリア否定の哲学を展開しているのではない。社会構成主義的でもあり分析哲学的でもあるが、思弁的実在論における相関主義批判に通じるものがあるかもしれない。
さて、問題はコロナで大変な時期に「感染症は実在しない」と言うことの是非である。わかる人には害はないというのが結論だが、“新しい実在論”的に「感染症は実在する」とした方がよっぽど良いという考え方もあるだろう。一方で言葉が独り歩きする傾向が現れている(密とか8割減とか陽性者数→感染者数とか)ので、現実から解離して言葉の世界に退避することへの警鐘と解するならば正に“今読むべきもの”となる。
良い内容なのだが、一般向けのようで実は読者を選んでしまうのではないか。
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