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  • 文庫 アベベ・ビキラ: 「裸足の哲人」の栄光と悲劇の生涯 (草思社文庫 ジ 1-1)

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文庫 アベベ・ビキラ: 「裸足の哲人」の栄光と悲劇の生涯 (草思社文庫 ジ 1-1)

5つ星のうち4.1 (5)

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1964年、東京オリンピックのマラソン競技で、日本人に鮮烈な印象を与えたアベベ選手。
4年前のローマ大会を裸足で走って優勝、東京大会で史上初の二連覇を成し遂げたこの無名のエチオピア人は、
その寡黙で禁欲的な姿勢から「裸足の哲人」と呼ばれ、多くの尊敬を集めた。
エチオピア最後の皇帝ハイレ・セラシエの親衛隊兵士でもあるアベベは、次のメキシコ大会で前人未到の三連覇を目指すが、
途中棄権を余儀なくされる。はたして哲人に何が起きたのか……。

輝かしい栄光に満ちた前半生と、悲劇的な躓きの果てに車椅子に身を預けた後半生。劇的なその生涯を追う。

<目次より>
第1章大地の子
無名の幼少時代
イタリア軍侵攻
見出された才能

第2章北の国のコスモポリタン
フィンランド脱出
突き付けられた選択
交錯する戦線
新天地への誘い
冒険の日々
エチオピア人よりもエチオピア人らしい
夢を追う人

第3章ローマへの道
オリンピックへの工作
長距離走者の資質
二人の絆
一難また一難

第4章ローマの衝撃
裸足の真相
背番号185の正体
「あの選手は誰なんだ」
アフリカに吹いた風

第5章王者たちの帰還
凱旋の町
クーデター勃発
落日の帝国

第6章栄光の日々
アテネ・クラシックマラソン
鬼塚喜八郎の説得
ボストンの誤算
走るのは祖国のため

第7章東京の奇跡
イギリスチームの疑念
孤高の走者
円谷幸吉の悲劇

第8章メキシコの失速
盛者のおごり
努力と才能
深夜の焦燥
王者の転落
マモ・ウォルデとの確執

第9章それぞれの墓碑銘
奇跡を信じて
二つの死
最後の地
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商品の説明

著者について

ティム・ジューダ(Tim Juda)
ジャーナリスト・作家。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス卒業後、BBCワールドサービスのアフリカ担当としてキャリアをスタート、タイムズ、エコノミストの通信員としてバルカン諸国やアフリカの紛争地帯を取材してきた。エコノミストへの寄稿のほか、タイムズ、ニューヨーク・レビュー・オブ・ブック、ガーディアン、サンデー・テレグラフ等に執筆。著書に『セルビア』『コソボ』『戦争:ウクライナからの手紙』(いずれも未訳)がある。

秋山 勝(あきやま・まさる)
立教大学卒。出版社勤務を経て、翻訳の仕事に。訳書にジャレド・ダイヤモンド『若い読者のための第三のチンパンジー』、デヴィッド・マカルー『ライト兄弟』、ジェイミー・バートレット『操られる民主主義』(以上、草思社)、ジェニファー・ウェルシュ『歴史の逆襲』、マーティン・フォード『テクノロジーが雇用の75%を奪う』(以上、朝日新聞出版)など。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 草思社
  • 発売日 ‏ : ‎ 2019/4/3
  • 版 ‏ : ‎ 単行本
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 本の長さ ‏ : ‎ 264ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4794223935
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4794223937
  • 商品の重量 ‏ : ‎ 160 g
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.6 x 1.4 x 15.3 cm
  • Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 1,382,963位 (本の売れ筋ランキングを見る)
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち4.1 (5)

著者について

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ティム・ジューダ
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カスタマーレビュー

星5つ中4.1つ
5グローバルレーティング

日本からのトップレビュー

  • 星5つ中5つ
    日本人のために書かれた1冊
    2011年10月24日に日本でレビュー済み
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    美術家の横尾忠則さんが先日(10月9日)、朝日新聞の書評で紹介されていた本です。

    オリンピック史上初のマラソン2連覇を達成した選手とはいえ、名前を聞くのも初めてのような人物。

    横尾さんの書評はアートや映画関係の本が多く、いつもなら書店で手にしてから購入するのですが、それでも読むことにしたのは「なんとも悲哀に胸痛む運命的な二人の生涯」という横尾さんにしては珍しいほど率直で屈託のない紹介文のせいでした。

    本書では三つの死が描かれています。

    最後は脳溢血で息を引き取るアベベ、翌年、アベベを寵愛したエチオピア皇帝ハイレ・セラシエは暗殺で非業の死を遂げ、さらに10年後、アベベとは親子とまでいわれたスウェーデン人トレーナーのニスカネンは、エチオピアの土になりたかったにもかかわらず、その意に反して故国の町で客死するように人生を終えています。

    自らの意志であれほど輝いていた3人、栄光の頂点にいた3人が、願いもむなしくやがて人生に裏切られようにして最期を迎えるどうしようもない寂しさ。読みおえたあと、フッーとため息をもらしてしまう切なさが、横尾さんの言う「なんとも悲哀に胸痛む運命的な二人の生涯」なのかもしれません。

    大仰な悲壮感ではありません。生きることにつきまとう一種のあきらめの感情、あるいは透明な悲しさのようなもの、波瀾万丈の人生も一篇の走馬燈として語られる短切な哀れさ。人生に対する静かな徒労感に襲われたのもそのせいかもしれませんが、とはいえ本書の読後感はあくまでも心地よい疲労感です。

    もちろん、本書はそれだけの本ではありません。

    無名の貧しい黒人青年がその才能を開花させて世に出て行くけなげさ。レース前、名前もろくに読み上げてもらえなかったローマオリンピックで、世界の強豪をつぎつぎと抜き去り、奇跡のようにして勝ち得た金メダルの衝撃とその意味。試合前の新聞記者の嘲笑は一転して、上を下への大混乱に陥ります。本当に胸のすくような快感です。

    夜の闇(ローマ大会のマラソンは夕方にスタート)のなかをたいまつの火にかざされながら走るシーンあたりから、本書もスピードを一気に高め、ページをめくる手ももどかしく感じる勢いで東京オリンピックへとどんんどん進んでいきます。快い読書の速度感と高揚感ですが、それだけに得意の絶頂で待ち構えていた悲劇への転調が際立ちます。

    原作はイギリスですが、イギリス人ではなく日本人のためにかかれたような本かもしれません。東京オリンピックでは銅メダルだった円谷幸吉選手の自殺についても書かれており、ゴール直前に円谷選手を抜き去ったイギリスのヒートリー選手がこのときのレースについてインタビューに応じています。

    12人のユーザーが役に立ったと感じています
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  • 星5つ中4つ
    伝説の哲人ランナー、アベベについて
    2015年12月10日に日本でレビュー済み
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    2020年の第2回東京オリンピックの開催を控えて、1964年の第1回東京オリンピックを中学生の時に見た時の感動を思い出しております。2回目のオリンピックを実際にこの目で見られる可能性がある事は喜ぶべきことと思います。半世紀が過ぎて、アベベが裸足で走ったのは、東京オリンピックの時だったのか、その前のローマオリンピックの時だったのかが解らなくなったことと、裸足で走った経緯を調べたくてこの本の購入しました。更には伝説的なヒーローとして今でも多くの皆様の記憶に残っている、アベベについて再度知りたいと思い購入しましたが、大変満足させてくれる本でした。

    3人のユーザーが役に立ったと感じています
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  • 星5つ中4つ
    勝者だけが知り得た栄光と蹉跌
    2011年10月6日に日本でレビュー済み
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    「アベベ」の名を数十年ぶりに見て、思わず懐かしくなり購入しました。

    東京オリンピックはほとんど記憶にないのですが、「裸足のランナー」の名は今も記憶に鮮明に残っていて、当時のセンセーションが蘇ってくるようでした。

    優勝を支えたトレーナーや、アベベのその後の悲劇について、思えば何も知らずに素通りしてきてしまったことに、今回初めて気づかされました。

    本書とあわせて、かの名作ドキュメンタリー映画「東京オリンピック」も見てみたくなりました。

    8人のユーザーが役に立ったと感じています
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