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ドンキにはなぜペンギンがいるのか (集英社新書)
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私たちの生活に欠かせないチェーンストアは都市を均質にし、街の歴史を壊すとして批判を受けてきた。
だが、チェーンは本当に都市を壊したのだろうか。
1997年生まれの若き「街歩き」ライターはその疑問を明らかにすべく、32期連続増収を続けるディスカウントストア、ドン・キホーテを巡った。
そこから見えてきたのは、チェーンストアを中心にした現代日本の都市の姿と未来の可能性である。
ドンキの歴史や経営戦略を社会学や建築の視点から読み解きながら、日本の「いま」を見据える。
【推薦!】
■石田英敬 氏(東京大学名誉教授)
ドンキめぐりはクセになる、読み出したら止まらない、ドンペン探偵が読み解くチェーンストア記号論。
■宮沢章夫 氏(作家・早稲田大学教授)
まず「肯定する」という態度がここにはある。正直、ドンキが渋谷にできたとき、80年代の渋谷を知る者は苦い気持ちを味わった。世代的にそんなことなど関係ない著者はドンキを中心にロードサイドやショッピングモールを肯定する。そしてその「肯定」が、いま私たちを取り巻く資本の構造への、見事な批評になっている。
【目次】
序章:日本中がチェーンストア
チェーンのイメージをときほぐす
第一章:なぜ過剰な外観は生まれるのか
レヴィ=ストロースが語るドンペン/なぜドンキの外観はさまざまなのか
第二章:都市のなかの「ジャングル」
「ジャングル」としての店舗構造/驚くほど似ているドンキとヴィレヴァン/コンビニとどう共存するか
第三章:チェーンストアは新たな地域共同体である
ヤンキーとDQNとドンキと/「呼び込み君」が私たちに伝えてくれているもの/地域共同体のなかに生まれる新しい共同体
第四章:ドンキから見える日本のいま
チェーンは歴史を壊すのか?/ドンキ的な資本主義のルートへ
終章:チェーンストアの想像力
チェーンが生み出す「ゆるやかな連帯感」/オンライン化する世界におけるチェーンストアの可能性
【著者略歴】
谷頭和希(たにがしらかずき)
ライター。1997年生まれ。早稲田大学文化構想学部卒業後、早稲田大学教育学術院国語教育専攻に在籍。デイリーポータルZ、オモコロ、サンポーなどのウェブメディアにチェーンストア、テーマパーク、都市についての原稿を執筆。批評観光誌『LOCUST』編集部所属。2017年から2018年に「ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾 第三期」に参加し宇川直宏賞を受賞。本作が初の著書。
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2022/2/17
- 寸法10.6 x 1.2 x 17.3 cm
- ISBN-104087212041
- ISBN-13978-4087212044
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登録情報
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- ISBN-10 : 4087212041
- ISBN-13 : 978-4087212044
- 商品の重量 : 150 g
- 寸法 : 10.6 x 1.2 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 43,333位 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について

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カスタマーレビュー
日本からのトップレビュー
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素晴らしい
2025年11月4日に日本でレビュー済み素晴らしい内容でした.
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なぜドンキにはペンギンがいるのか
2026年6月23日に日本でレビュー済み読んだあとのメモ
ドンキのペンギン(ドンペン)は地域に溶け込むように、例えば派手な街では目立てるように派手なドンペンを置く。高級住宅地ではドンペンは置かず、フォントを英字にしたりしてシックなデザインにする。
例としては道頓堀の動く観覧車を備え付けたドンペンや、歌舞伎町では派手なネオンで彩られたドンペンなど。失敗に終わったが、六本木店ではジェットコースターを備え付けようとした。
ドンキ八千代店の両手両足を広げたドンペンは、X型をした神社の千木のように見える。
レヴィストロースはこうした装飾が、環太平洋地域の全般に見られるとしている。
ドンキの店内はヴィレッジヴァンガードと同様ジャングルのように入り組んでいる。こういうのをセミラティス型という。
スーパーやコンビニはこれに対してツリー型という。
メガドンキなどは1フロアがツリー型のスーパーマーケットになっている場所もあり、ツリー型とセミラティス型が共存する。
ドンキの主題歌「ミラクルショッピング」に出てくる「ジャングル」は、入り組んだ店内とドンキの地域による多様性を示したものである。
ドンキは昔ヤンキーと強く結びついていた。地域共同体とのつながりの強さという点で、「祭り」を体現するドンキとヤンキーは似ている。
ショッピングモールは無機質で、機能的であるのに対し、ドンキは地域に溶け込む。店舗の外側にある空間を強く意識する。この内外を融和する空間は「祭り」的である。
このカオスなコンセプトを持つドンキだからこそ、様々な建物を居抜いて出店でき、繁栄した。
居抜きの例では、テーマパークを居抜いたの苫小牧のドンキや、性的な展示をする秘宝館を居抜いた山梨のいさわ店が紹介される。
こうした居抜きは、マンハッタンやディズニーランドなどの限られたエリアを繁栄させようとするものとは反対のものである。
結論として、チェーン店による均質化は批判されているが、「お目にあいましたら。」のドラマのように、チェーン店を通して他者の生活に想いを馳せることでバラバラな記憶を一つにまとめ上げることができる。これを緩やかな連帯という。このように、チェーンストアを面白がる目が大事である。
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時間潰しに最高
2025年3月30日に日本でレビュー済み色々な角度からの情報が良かった。
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タイガキングダム
2022年3月8日に日本でレビュー済みタイガキングダムで知りました
93人のユーザーが役に立ったと感じていますフィードバックを送信中...フィードバックを送信中...参考になったフィードバックをお寄せいただきありがとうございます。申し訳ありませんが、投票の記録に失敗しました。 もう一度お試しくださいありがとうございます。数日中に調査いたします。申し訳ありません。このレビューを報告できませんでした。 もう一度お試しください - 星5つ中4つ
切り口がいい
2022年3月26日に日本でレビュー済み当社の成長と強みについて、権限委譲と居抜き戦略という指摘は適切である。従来のチェーンストア理論、ショッピングモールとの比較分析も面白かった。読み進めるうちに、店舗を見たくなり、近所の店を実際に見るようになる。経営陣や社員へのインタビューが記述されていると(実際には行っているのかもしれないが)厚みがあったのでは。また当社の課題や今後の更なる成長についても、触れてあるとさらに良かったのでは。
4人のユーザーが役に立ったと感じていますフィードバックを送信中...フィードバックを送信中...参考になったフィードバックをお寄せいただきありがとうございます。申し訳ありませんが、投票の記録に失敗しました。 もう一度お試しくださいありがとうございます。数日中に調査いたします。申し訳ありません。このレビューを報告できませんでした。 もう一度お試しください - 星5つ中4つ
ドンキから考察するチェーンストアによる新しい共同体
2022年3月25日に日本でレビュー済み永らく当たり前のように語られてきた「チェーンストアが地域共同体を壊す」という趣旨の批判的言説に対して、「ドン・キホーテ」というチェーンストアを例にとって真っ向から反論し、ドンキ及びチェーンストアはむしろ新しい共同体とゆるやかな連帯感を生み出すのではないか…と主張する都市社会論。
著者は1997年生まれのライターで、早稲田大学で宮沢章夫に師事し、東浩紀が設立したゲンロンが主宰する批評講座で佐々木敦に学び、デイリーポータルZなどのWEBメディアで記事を執筆してきた。レヴィ=ストロースやクリストファー・アレグザンダーの建築論などを援用してはいるものの、書き口はいたって平易である。
本書では、チェーンストアにおける異端として、「ドン・キホーテ」をその特徴的な装飾の外見、ジャングルのような店内構造、居抜きや権限委譲といった経営戦略、そして地域共同体における役割といった様々な側面から考察している。ユニークな論理の飛躍も含めて、とにかくドンキが大好きなんだなということがストレートに伝わってくる熱量溢れた文章であり、基本的にはとても愉快に読める。
個人的には、ドンキと同じく雑然とした店頭で体験重視型のヴィレッジヴァンガードがコロナ禍で大きく衰退した印象があったので、ドンキとヴィレヴァンの比較検討があったのも興味深かった。しかし、自分の足で全国のドンキを見て回る姿勢は頼もしい一方で、WEB上の情報や経営者の著書から推測しただけの分析も多く、「いや、そこは関係者にちゃんと取材すればすぐわかることでは?」と首を捻りたくなる箇所も散見された。
「一人ひとりの人生のドラマがチェーンストアには存在しているとともに、「チェーンストア」という共通の記憶を思い出すことで、他者の人生に想いを馳せることができるのではないでしょうか。(中略)チェーンストアを使う人たちのなかに、ある種の連帯感を見出だせるのではないか。」
(終章 チェーンストアの想像力/P220-221)
ドンキの分析を通じて見えてくるチェーンストアの可能性について、著者は最後にこんな問いかけをしている。この問いかけは一見突拍子もないようでいて、同時に、1980年代半ば生まれの自分にとってはとうの昔に実現した現実にも思える。
たとえば、「高校の部活帰りに駅前のファミリーマートの前に居座り、ファミチキと紙パック飲料を飲みながら過ごしたチームメイトたちとの語らいの時間」は、同世代であれば少なくない数の人たちとそのディテールを分かち合えるのではないか。事実、自分は野球部のチームメイトたちと再会するたびにファミリーマート前で過ごした時間の思い出を語るだけでなく、その日、その場所に居合わせず存在すら知らなかった初対面の人たちとも、非常によく似た記憶を共有する機会がこれまで幾度となくあった。
それは「マクドナルドでLサイズのポテトを頬張りながら恋人未満の異性と過ごした気まずい時間」でもいいし、「ベローチェで一杯のカフェラテだけを注文して何時間も居座り受験勉強をした時間」も同様である。
『気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』(村瀬秀信・著/講談社文庫)という食エッセイがある。内容の好みはともかく、このタイトルを初めて見たときの衝撃を忘れることができない。生まれ育った街の商店街が衰退し、行きつけの個人経営飲食店を持たず、マクドナルドのポテトや吉野家の牛丼を何の皮肉もなく素直に美味しいと思っている自分にとって、まさに我が意を得たりのタイトルだったからだ。
どんな出自でも、どんな境遇でも、どんな身なりでも、ワンコインを持参すれば受け入れてくれ、平等なサービスを受けられ、ときに長居しても排除されないフードチェーン(もちろんそれはフードチェーンに限らずチェーンストアと言い換えることができる)という存在に、どれだけ助けられたかわからない。
そしてこうした記憶や思い入れが、自分一人に特有のものだとは到底思えない。それはきっと多くの同年代人にとって共通の体験であり、たとえ見ず知らずの相手であっても機会があれば互いに熱く語り合うことのできるような記憶ではないか。
私たちは既にチェーンストア体験によって他者の人生に思いを馳せることができるし、ゆるやかに連帯している。そういう時代を生きているのだ。
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