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  • 非線形な世界

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非線形な世界

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これから世界を見ようとする人のために、
今まで見てきた世界をふり返りたい人のために、
非線形性に満ちた世界をどう見るか。

この世界は非線形現象に充ち満ちている。我々はそこにいかにして法則性を見出し世界を理解するのか。本書は、世界の明晰な記述と理解のために、記述の基礎である概念分析、理解の枠組みである現象論とその方法であるくりこみ、および現象理解の仕上げとしてのモデル化を説き、最後に複雑な現象の模索に至る。


【主要目次】
第1章 非線形世界を見るとはどういうことか
第2章 概念分析――明晰な議論の前提
第3章 くりこみ――現象論と漸近解析
第4章 モデル化――現象の記載と理解
第5章 複雑性へ

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非線形な世界

商品の説明

著者について

【著者】大野克嗣(おおの・よしつぐ)

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 東京大学出版会
  • 発売日 ‏ : ‎ 2009/6/27
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 本の長さ ‏ : ‎ 285ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 413063352X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4130633529
  • 商品の重量 ‏ : ‎ 530 g
  • 寸法 ‏ : ‎ 21 x 14.8 x 2 cm
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  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち4.3 (24)

著者について

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大野 克嗣
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カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
24グローバルレーティング

日本からのトップレビュー

  • 星5つ中5つ
    タイトルより
    2025年2月17日に日本でレビュー済み
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  • 星5つ中4つ
    良き
    2026年7月6日に日本でレビュー済み
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    なかなか思想が強いですが、そこが良いです。

    現象論の考え方など参考になりました。

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  • 星5つ中5つ
    「世界を洞察する」上では欠かせない本
    2012年2月10日に日本でレビュー済み
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    本書のタイトルだけ見ると、「またありがちな非線形とかカオスとかの本かな」と思う人が多いだろう。

    しかし、本書の内容はそんなありふれた単純なものではなく、物理学や数学にとどまらず、科学哲学的洞察や生物学のあるべき理論の探究など、極めて幅広い領域に鋭い指摘を行っている。

    本書で取り上げらているのは「世界の非線形性」であり、それが世界にありふれていると考えるがゆえに、それを考察対象にする。

    しかし、その前に「世界を見るとはどういうことか」や「必要な概念分析の道具」について詳細に議論される。

    物理法則の意義や目的、モデルの意味とその良しあし、還元主義的説明の意義と妥当性、といったことが最初に論じられる。

    筆者は繰り返し、人間の認知能力というのは進化の産物であり、ゆえに世界によって大いに特徴付け、制約づけられているということを強調する。

    これは、なぜ世界は(ある程度は)理解可能なのか、科学の目的は何なのか、という問いにもつながってくる。

    概念分析の例としてカオスやランダムを取り上げ、それをどのようにして特徴付けていったらいいかを実践的に示してくれる。

    続いて「くりこみ」を取り上げ、現象論的理解がいかになされるべきかが論じられる。

    複雑というのは「意味」が組み込まれたものであり、それは単なる自己組織化現象とは全く違うことを筆者は強調する。

    真に複雑なものは壊れたら二度と戻せないのに対し、自己組織化する系はかき乱しても簡単に復元してしまう。

    後者のようなものを通常「複雑」とは呼ばない。

    この意味で「複雑」と呼べるものは「生物」以外になく、ゆえに複雑系を真に理解したいなら生物の理論へと向かうべきだと論じる。

    生物の本質は「複雑なもの(親)からしか複雑なもの(子)は生まれてこない」ということである。

    そして、そのような性質を備えた存在がこのように多様に地球上に存在していること、これを解かねばならない。

    この理論はまだ始まったばかりだが探究するに値する問いである。

    研究をこれからしていく身としても、「研究して理論を考える際に、どう考えていくべきなのか」ということについての示唆にこの本はあふれている。

    私は物理系だが、生物系の人も、生物を研究していくとはどういうことで、どのようにアプローチすればいいのかを考える上で本書は非常に深い本だと思う。

    自然科学の研究を志す人は一度は読んでおいて損はない、そのぐらいにおススメの本

    64人のユーザーが役に立ったと感じています
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  • 星5つ中2つ
    技術的な部分は良い本なのだが…
    2023年9月15日に日本でレビュー済み
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    数学や物理の理論に関しては良く書けていて、非線形科学の入門書としては良い本である。しかし第2章でカオス系は人間にとって永遠に不可知の存在であると書いたまではよいものの、本書全体を通じてカオス系など取るに足らない存在であり、その程度の問題では人間の理性に何の影響も及ぼさないといった主張を延々と繰り返すのはいかがなものか。そのロジックも論点をずらしたり恣意的な解釈を持ち出したりと、威圧的な文体もあって非常に見苦しかった。

    一例として、118-9ページではカオス系は予測不能性を「簡単な例で」分からせてくれる存在にすぎないとされ、更にカオス性は実験的に検証することはできないから、カオス現象が「現実を理解するのに有意義かどうか」が重要と述べられている。同様な主張は129ページにおいても、カオス系が突き付ける問題は(おそらく物理の)基礎法則の合理性に関する異議であって、それは重要ではないとされる。(脱線ながら118ページ以外でも153ページや13ページ脚注ではカオスが生じる系はきわめて単純と書かれていたり、122ページでもカオスは複雑ではないと強調されているが、大自由度系に対する微分方程式は数値的に解が求まると主張したいのだろうか?)

    こうした主張は物理と数学の都合の良い部分だけを恣意的につまみ食いしているのではないだろうか?著者は数学的方法に全幅の信頼を寄せているようである。例えば序文において「「ものの見方」は、明晰に語りうるものについては、完成の域に達すれば数理的になる」とされる。しかしその頼みの数学的方法に大きな欠陥があり(ごく単純な微分方程式ですら解を求められないという限界の多い方法だった)、かつてのような数学的方法への信頼性が失われたというのがカオス現象なのではないだろうか?そうであれば著者の強調する現象論といえども、数学の枠組みで研究する以上はそうした欠陥を引き継いでいるのであって、解決策にはなっていない。

    33ページ脚注にあるような啓蒙主義の理想に固執するあまり思考のバランスが崩れてしまったのだろうか?分からないことは分からないと認めた方が良いと思う。

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  • 星5つ中5つ
    本書の想定外読者であろう私が読んだけれども
    2010年6月30日に日本でレビュー済み
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    理数系的素養皆無(そろばん4級保持なぞ口にも出せない)の私は最初から観念してでたらめに本書を読み始めた。どのように「でたらめ」か。頻出する数式やグラフを全く無視した。立ち止まることなく、斜め読みに近い感覚でとにかく次の行、次の行へと目線を下げていった。ただし、通常なら物臭なので脚注、訳注の類は最後にまとめて走り読みする性質(たち)なのだが、今回はその都度脚注に目を通した。昔読んだサイモン・シンの三冊の本のおぼろな記憶が、抽象概念をそれなりにイメージを持って読める箇所がごくたまにあった。理数系から離れて生物学系に話題がシフトしたときは、まれに竹内久美子の著作を読むときに味わえる「そんな、バカな!」という新鮮な驚きを抱けた。そして、沈まない太陽がないように、4日間経た後読了した。世知辛い摩擦に満ちた世界を生き抜くための知恵となるヒントを授かったような気が漠然としている。「先見の明を持たない」「難しい問題は解決しない」一見ネガティブな表明と受け取られるかも知れないが、本書を読めば、前向きで建設的なスマートな人生訓であることがご理解いただけると思う。

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  • 星5つ中3つ
    読み物として
    2015年2月1日に日本でレビュー済み
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    全体的に、とても「くどい」です。タイトルからして教科書とは違いますが、初学者がこれで非線形の分野を知る・学ぶのはおすすめしません。内容はすばらしいのですが、筆者の「ありがたい」説法が入り交じっています。他の方も書いているように一通り知った上で、読むようなものかと・・・。学生にはもっと他に読むべき本があると思います。

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  • 星5つ中4つ
    大人の入門書
    2012年3月19日に日本でレビュー済み
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    本書を教養課程の学生が読むことを勧めない。学部の四年生か修士課程に進んでからにすべきである。前提とする数学や物理が難しいわけではない。独特の毒があるからである。まずはプリゴジンやハーケンその他を先に読むべきと思う。そうして批判力を十分に涵養してから興味があれば本書を手にすべきである。

    文科系の学生で世間や人間というものをある程度知っているなら一年生から読んでも良い。前提とする数学は難しくないと書いたが、教養課程の解析学ぐらいは知らないと読めない。文科系の人は後述する注釈を拾い読みするのが金銭的に不経済ではあるが時間的に節約である。

    本書の至るところに長い注釈がある。著者の哲学を示し、和漢洋の古典に誘い、物理の教科書を勧める。そこに物理至上主義的な、つまり物理学こそ諸学の基礎となる崇高な学問であり、他はその応用にすぎないというペダンティズムを感じた。だが著者は工学部合成化学科の出身とのことで意外であった。工学部の中では物理からやや遠い部門である。物理の教科書は定評のあるものを勧めてはいるが、その一部に小生は異議がある。学生は参考書を買う前に教官や先輩に意見を求められたい。

    なお本書の内容ではなく物理至上主義的なスタイルに興味を持った読者は林浩一氏の「憂愁の物理学」を図書館等で探されたい。そちらも毒があってなかなかに面白い。

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  • 星5つ中3つ
    難しい
    2024年3月22日に日本でレビュー済み
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    表紙を見て、非線形についての入門書のような読み物だろうと思って購入したが、実際はがちがちの専門書だった。

    身の周りの自然現象を非線形方程式で説明するのかと思っていたが、取り扱っている内容はかなり高度かつ抽象的でメタ科学っぽい感じである。

    非線形や複雑系についてある程度知識がないと読破するのは難しいと思われる。

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