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商業美術家の逆襲: もうひとつの日本美術史 (NHK出版新書 666)
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浮世絵から新版画、そしてイラストレーション、マンガまで。商業美術こそが、日本美術の伝統を継承し、次代の表現を生み出す原動力となってきた。河鍋暁斎、小村雪岱、渡辺省亭、横尾忠則、つげ義春……。従来の日本美術史の枠をはみ出した破格の才能をオールカラーで紹介するとともに、彼らが近年注目を集める理由を明らかにする。
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日2021/12/10
- 寸法11.1 x 1.2 x 17.1 cm
- ISBN-104140886668
- ISBN-13978-4140886663
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商品の説明
著者について
登録情報
- 出版社 : NHK出版
- 発売日 : 2021/12/10
- 言語 : 日本語
- 本の長さ : 224ページ
- ISBN-10 : 4140886668
- ISBN-13 : 978-4140886663
- 商品の重量 : 190 g
- 寸法 : 11.1 x 1.2 x 17.1 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 346,392位 (本の売れ筋ランキングを見る)
- NHK出版新書 - 154位
- アート・建築・デザイン (本) - 17,642位
- カスタマーレビュー:
著者について

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カスタマーレビュー
日本からのトップレビュー
- 星5つ中5つ
商業美術という切り口が分かりやすい
2021年12月18日に日本でレビュー済み「超絶技巧」と言うキーワードで、明治の工芸を復活させた山下裕二先生。今回は「商業美術家」とまた大胆なキーワードで中分類化しています。
商業美術は、時代の中で高い評価を受けながらも、アカデミーや官、公でない故、忘れられている。そして今、そうした画家たちがその実力故、耳目を集め、再評価の機運が高まっていると論説は展開されます。
作家は、江戸時代の浮世絵師から山下裕二ファンにはお馴染みの渡邉省亭、小村雪岱、河鍋暁斎、更には横尾忠則など回顧展も開かれてきた面々の解説に、新たに鰭崎英朋や伊藤彦造など、これから?の作家も織り交ぜているので、読んでいて楽しいです。
カラー図版も豊富でイメージが掴みやすいところも、(^^)です。
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アートを虚心坦懐に楽しもう
2026年4月10日に日本でレビュー済み★3.6/累計2333冊目/2026年12冊目/2月3冊目/『商業美術家の逆襲: もうひとつの日本美術史』(NHK出版新書/NHK出版)/山下 裕二/P.224/2021年/1100円+税 #読書 #読書2026 #読了 #読了2026
過去、商業美術はワンランク下に見られていた。画壇を中心とする権威主義的な美術観が声高に語られる中、本書の視点は貴重。近年、小村雪岱が評価されているのは著者のおかげ。《こぼれ松葉》のミニマリズムにはうっとりする。私も赤瀬川原平のようにアートを虚心坦懐に楽しもうと思う。なお、本書のおかげで、川端龍子やつげ義春の展覧会に行けた(感謝)。ーー作品そのものではなく名前で見てしまう。これは危険です…名前がなくとも、心が浮き立つような素晴らしい作品はたくさんあるのに、本当にもったいない(p206)
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日本美術史外伝
2022年3月15日に日本でレビュー済み気鋭の美術史家、山下裕二さんが、日本美術史上これまでほとんど顧みられることのなかった商業美術家を再評価しようとする取り組みです。たとえば明治以降の近代日本美術をとってみると、官展等を中心としたかなり偏向した美術史観が形成されてきました。それは日本画にせよ洋画にせよ、画壇に蔓延る権威主義が、(芸術至上主義的な)展覧会に出品されるいわゆる本画(この言葉自体すでに排他的です)に偏った評価を続けてきた結果だと思います。本書では、たとえば洋画壇の重鎮、黒田清輝は海外ではほとんど評価されていないとか、その作品が重文にも指定されている速水御舟は人物の描写が下手であるなど、歯に衣着せぬ歯切れの良い記述が潔く天晴れです。そして、明治大正期に大衆的人気を誇った挿絵画家など、今まで歯牙にもかけられず(したがって美術全集や教科書などに取り上げられることもなく)、美術史的には一顧だにされることのなかった(しかし非常に画力のある)商業美術家を称揚、再評価し、既存の日本美術史に一石を投じ、修正を試みるのがこの本の目的だと思います。これまで日本美術史の埒外にあった画家やグラフィックデザイナーに関心を寄せてきた美術愛好家にとっては、喝采を送りたくなる内容と言えるのではないでしょうか。
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内容が浅く、期待外れの一冊
2026年4月5日に日本でレビュー済み全体的にデザインは綺麗で装丁も魅力的ですが、肝心の内容が非常に薄く感じました。掲載されている作品や解説は表面的で、深い考察や新しい視点がほとんど見られません。
また、文章もやや抽象的で分かりにくく、読者にしっかり伝わってこない印象があります。芸術書としてもう少し具体性や説得力のある内容を期待していたので、正直少し残念でした。
価格に対して得られる情報量も少なく、コストパフォーマンスはあまり良いとは言えません。初心者向けとしても中途半端で、どの層に向けた本なのか分かりにくいと感じました。
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山下氏の情熱が伝わる素晴らしい本、図版も綺麗で楽しめる
2021年12月11日に日本でレビュー済み評者も御多聞に洩れず、コロナによって海外渡航もできず来日展覧会も減少したせいで、ごく最近日本美術に興味を持ち始めたものである。この本で最初に紹介されていた省亭の展覧会に行き感銘を受けたのはもちろん、新版画の吉田博、川瀬巴水の展覧会にも足を運んだ口である。横尾忠則はサンタナのレコードジャッケットで知って以来のファンであるし(ただし唐突の画家宣言におどろいた)、山口はるみ作品を見て懐かしく思った。著者の、”名前で見るな、作品を見よ”という意見には大賛成だ。名前はあげられていないが、大家とされる2、3の日本画の重鎮の作品の貧相なことには評者をはじめ多くの人が気づいていたのではないだろうか。著者は日本洋画界には忖度する必要がないせいか、黒田清輝は政治的に重鎮とはなったが、画力が低く西欧では全く評価されていないと書くし、物故者である速水御舟の努力は買っているが、人物はうまくかけていないとも書いている、要は画力が低いのだ。その点、福富太郎の絵を見る眼力には本当に頭がさがる思いだ。以前から、そのキャバレー経営哲学と人柄に好感を覚えてはいたのだが、美術趣味は知らなかった。そういえば、ハイアートを賞賛する浅田彰は某映画監督の絵画を評して、ポンチ絵ですよ、と言ってバカにしていたが、まさにそのポンチ絵作家の画力を著者は評価するのだ。評者は監督フェリーニの作品とともにその絵コンテも大好きなのだが、最近は欧州の美術館で作品展が催されたのを知った。著者は将来、つげ義春の原画は国宝指定を受けると言っている。ひょっとしたらそうかもしれない、欧州では彼は評価がものすごく高いようだし、浮世絵を今は誰もが芸術として見るような時代が漫画にも来るかもしれない。浮世絵は日本人の大衆娯楽として消費されていて、当時は無論ハイアートではなかった、ハイアートは狩野派だったのだ。俵屋宗達も注文を受けて作品を作っていた今でいうデザイン工房の親方だったわけだし。そういうわけで、あまり興味のなかった来年開催の鏑木清方展も行くことに決めた。
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いい啓蒙書
2022年3月16日に日本でレビュー済み一段低いところに見る商業美術が如何に意味深いかを書いた本である。同感するところは多いが、思い入れが膨らみすぎているように感じる。美術史家ならもっと論理的に展開してほしかった
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誰に「逆襲」してるのか?
2023年2月3日に日本でレビュー済み楽しく読めるが、「逆襲」してるのは誰に?従前の日本美術史とは異なる評価軸をしっかり持つべきという著者の姿勢は分かるが、そんなに力こぶ入れて対立構図を示すべきなのか疑問に思う。ここに登場する美術家たちはすでに市場で高い評価を得てきているのだから、図らずも著者(の属する旧弊な美術史アカデミー人脈)の自己批判(自分に「逆襲」してる?)という性格が強く出ていると感じた。山下氏は東大日本美術史の助手だった30歳過ぎまで小村雪岱のことを知らずにいた(泉鏡花を読んでない?)、ということに驚くが、そのへんに「日本美術史」の重要な問題点が隠れてそうな気がする。
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商業美術家達の魅力を再発見
2022年8月11日に日本でレビュー済み正直言って、本書で取り上げている美術家のうち何人かは名前すら知らなかった…だが、どうやら恥ずかしがる必要はないらしいー何故なら、本書が着目するのは「当時は評価された、或いはかなりの技量があったにも係わらず、商業美術に身を置いた所為で忘れられてしまった」美術家達だからである。
確かに、残念ながら商業美術はその大衆性や多量生産という性質上から、所謂「芸術」よりも一段低く見られがちかも知れない…然しながら、今や日本のデザインは世界でも注目を集めているし、何よりも「マンガ」は日本を代表する文化にまで押し上げられた。
このように考えると、これらの土台を作ったのは正しく嘗ての商業美術家達…彼等はもっと評価されるべきだろう。
さて、前置きが長くなってしまったが、本書は解り易い語り口でメディア等でもお馴染みの山下裕二氏が特に贔屓(?)にしている商業美術家を積極的に紹介し、これに加えて浮世絵や版画、或いは出版物の挿絵等の大衆美術にも着目しながら商業美術の価値を考え、最終的には「自分の観る眼を養う事」が如何に大切かという提言をして終わっている。
主に扱うのは特に大衆文化が花開いた江戸から近現代まで…江戸の美意識を保ちながらもより個性的に展開していく“新たなる日本の美”の誕生の経緯を知る事が出来たのは一つの収穫でもあったし、また“普通に正統派”の作品だと思っていたものが、山下氏の指摘に依って、実はそこには今迄には無かった斬新さがある事等に気付かせてくれたりもしたので、とにかく発見の多い一冊であった。
因みに、今ではすっかり「芸術」の扱いではあるが、実は浮世絵は商業美術の最たるもの…依って、私達にも馴染み深い絵師達についても紹介しているので愛好家の方達は必読であるし、また、それこそ一般の美術書では殆ど取り上げられる機会の無い近現代の作品等を幅広く扱っている所は、それだけでもかなり貴重と言えよう。
そしてもう一点、我が国よりも海外での注目度の方が高かった美術家に言及している所が何箇所かあるが、この傾向は現代も変わらない事に思い至り、何よりも自分の国にある素晴らしい作品に気付かずにいる事を反省するべきだとも思った次第である…勿論「海外で認められたから、これは良いものだ」という評価自体も見直すべきだとも思ったが…。
手軽な新書サイズであるにも係わらず内容も豊富であるし、何よりも図版が全てカラーなのが有難く、ここに「作品の良い所を伝えよう」という気概が感じられる。
文章も平易で、学術的に論じると言うよりは、山下氏が自由に語る内容なので、読者それぞれに感じて貰う事を主体にしている所には好感が持てたように思う。
日本にはまだまだ発掘するべき優れた才能がある…そんな事を実感させられた作品であった。
2人のユーザーが役に立ったと感じていますフィードバックを送信中...フィードバックを送信中...参考になったフィードバックをお寄せいただきありがとうございます。申し訳ありませんが、投票の記録に失敗しました。 もう一度お試しくださいありがとうございます。数日中に調査いたします。申し訳ありません。このレビューを報告できませんでした。 もう一度お試しください








