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世論調査とは何だろうか (岩波新書)
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2015/5/20
- ファイルサイズ5.2 MB
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登録情報
- ASIN : B01F20CA1O
- 出版社 : 岩波書店
- アクセシビリティ : 詳細はこちら
- 発売日 : 2015/5/20
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 5.2 MB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- タイプセッティングの改善 : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 179ページ
- Page Flip : 有効
- Amazon 売れ筋ランキング: Kindleストア - 318,533位 (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- 岩波新書 - 929位
- 社会学概論 - 7,163位
- 社会学 (Kindleストア) - 8,801位
- カスタマーレビュー:
著者について

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カスタマーレビュー
日本からのトップレビュー
- 星5つ中5つ
コンパクトにまとまっていて世論調査を全体的に理解できる本
2021年10月2日に日本でレビュー済み世論調査には専門外のものですが、仕事上でアンケート調査に取り組む必要があり、
その中で世論調査で用いられている手法について知りたかったので購入しました。
コンパクトに情報がまとめられていて、とても参考になりました。
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世論調査をまんべんなく解説する。分かりやすい。
2020年7月14日に日本でレビュー済み世論(輿論)調査について、歴史や仕組み、実施側の工夫等を紹介し、世論調査をめぐる謎(例えば「なぜ各社で調査結果が違うのか」)を解き、賢い利用法を伝授する。もともと記者や「週刊こどもニュース」キャスターだったという著者ゆえ、素人にも十分わかる平易な説明である。
世論調査を読み込むためには「質問文や選択肢を検討するだけではなく、電話口でどのような質問の仕方をしたのか、行った時期はいつだったのかといった細かな点まで踏み込んでチェックする必要(p.106)」がある。例えば電話での調査で、投票予定の政党を聞くときに政党名を読み上げるか否かで結果が違ってくる(p.109)。それゆえ「違う調査の結果を単純に比べることは、世論調査では厳禁(p.159)」だという。「神は細部に宿る」のだな。
NHKで世論調査の仕事を続けてきた著者は、書名「世論調査とは何だろうか」への答として「声を出さない、声を出せない、多くの人たちの意見を国や行政に届けたり、権力を監視するための”武器”(p.230)」と述べる。そして、武器をなまくらにしないためにも「調査への協力依頼があったときはぜひ答えていただきたい(p.230)」と願う。私も嫌がらずに回答することにしよう。
著者が研究者の言を紹介している「世論調査の質問で避けたい言い回し(p.137)」を使って悪例を作ってみた。
「あなたは死刑制度に賛成ですか。①賛成 ②場合によっては賛成 ③裁判で慎重に検討すれば賛成 ④必要最小限度の犯罪に対しては賛成 ⑤事情があれば賛成 ⑥反対」の六択の設問にして、①~⑤を「賛成」としてくくるのである。
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本書で紹介されている世論調査に内在するさまざまな問題点は想像以上であり、予想以上に読み応えのある面白い本だった
2015年5月24日に日本でレビュー済み世論調査というものは、統計学的に信頼できる方法で実施されているはずなのに、たとえば各新聞やテレビで発表される内閣支持率や政党支持率などの数値を見ていると、なぜこんなに違うのだろうと疑問に思ってしまうことがしばしばある。そうした疑問にも答えてくれているのだろうと思い本書を読んでみることにしたのだが、本書で紹介されている世論調査に内在するさまざまな問題点は、想像以上だった。
筆者はまず序章において、民主主義を維持する装置としての選挙の限界を指摘し、選挙だけではわからない民意をはかるための大きな武器が世論調査だとする一方で、マーク・トウェインの「世の中には3つの嘘がある。嘘、大嘘、そして統計だ」という名言を紹介し、統計の数字をきちんと受け止め、正確に理解することの難しさも指摘し、世論調査を活用するには、数字にだまされないことが重要だとしている。
筆者は、第1章と第2章で世論調査の発展の歴史と世論調査の基礎知識を解説したうえで、第3章以降で、各種世論調査が抱えるさまざまな問題点を具体的に紹介している。たとえば、RDD法という電話での調査法では、重ね聞きの有無、政党名の読み上げの有無など質問の仕方次第で答えが変わってきてしまうというだけでなく、若い世代を中心とした携帯電話しか持たない人が調査の対象にさえならないという根本的な問題点を指摘している。
また、ある調査で各社によって正反対の結果が出た実例について、二者択一と「中間的選択肢」を入れた三択による違いが大きな役割を果たしたとし、ある業界人の「世論調査で誘導することは可能だ。だからこそ、いかに誘導の要素を減らすかに気を配らなければならない。我々が得ている数字は、我々自身も気づかずにつくった、誘導されたものでもあり得ることを肝に銘じなければならない」という述懐を引用し、質問の仕方や順番で、いかに世論を誘導することができるかについて、「それじゃダメだ」という質問を例示している。
誤差や見せかけ、バイアスのかかった調査に惑わされずに正しく調査結果を読み解くための注意点も列挙しており、予想以上に読み応えのある面白い本だった。
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「世論調査」の実態についての疑問、問題点、改善点を提示
2015年6月3日に日本でレビュー済み世論調査が何のためになされ何に役立つのかを民主主義の確立には不可欠のものにになっているとする。
数理処理の部分はあえて避け調査での方法の変革を現代まで辿る。調査時における誤差の是正を注目しその誤差は「質問の質」にあるとして具体的に質問の内容を掲載し問題点を指摘していく。
世論調査の「質問事項」を作っていく過程での手続き、誤差の修正についての具体的例を調査の歴史に学び検証する内容は有益です。
テレビ、新聞の世論調査に関する記事の読み方、解釈の仕方、掲載の調査方法方式に関する事項の読み取り方、理解の仕方についての興味を喚起する書物に仕上がっています。
「世論調査」の今後の問題点と将来の発展を見通す啓蒙的な意欲溢れる内容です。統計処理の数理的な方面をより深く学ぶための前段階の書と言えましょう。有益な新書です。
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偏りの心配、ご無用!
2015年6月23日に日本でレビュー済みNHK「週刊こどもニュース」の3代目おとうさんが著作という事で手に入れてみることにしましたが、「世論調査」というものを非常に俯瞰な視線で捉えて方法から意義・目的・利用までをわかりやすく著されていて、何気なく通り過ぎそうな数字に立ち止まるきっかけを与えてくれました。
特に今、必要な内容であったと感じました。
NHK関係者の著作だから……という心配は無用でした。
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好書
2015年10月15日に日本でレビュー済み世論調査結果を読み解くのに役立つ、読みやすい入門書です。おすすめ。
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学生としては
2017年3月23日に日本でレビュー済み学校の授業の一環で購入し、読ませていただきました。
詳しく説明されていてわかりやすいのですが、例示でここでは数字を並べる必要がないのではと思う箇所も。
説明は量が多ければわかりやすいというわけではありませんし、もう少し薄く出来たと思ってしまいます。
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世論調査は「質問項」に目を光らせる
2015年8月1日に日本でレビュー済み新聞各社による世論調査が大流行である。特に現国会で審議中の「集団自衛権」に関して繰り返し実施されている紙上調査が、内閣支持率と組み合わされて注目を集めている。本書によれば、2001年以後「RDD(Random Digit Dialing)法=コンピュータでランダムに発生させた電話番号にかける」方法が採用された結果、比較的短時間・低価格で「世論」の集計ができるようになったおかげだという。
本書の内容は「統計学概論」と「結果の読み方」の二本建てになっているが、著者が「数式を使わず、事例を多用」した、苦心の「中心極限定理」や「誤差率」の解説はやはり解かり難い。まあここは納得したことにする。今どきの大メディアが、そんな学問的基礎をないがしろにした調査を行っている筈はないだろうから。
本書で読むべきところは大メディアが意識的無意識的に行っているバイアスの実態である。調査の形式は公正でも、調査の実施方法によって、各社の結果は違ってくるし、強いては世論誘導が可能になるらしいという恐ろしい話である。
ではどんな違いから異なった結果が引き出されるのか。書には詳しい具体例が示されているが、まとめてみると、1つは質問の際の「重ね聞き」の有無がある。電話による質問で、答えに詰まった人に「どちらかといえば支持しますか、支持しませんか」と重ねて尋ねると、尋ねなかった場合と比べて支持率が高くなる。
2つ目は選択肢の違い。「どちらかと言えば」を含めて肯定的な設問数を否定的な設問数より多く挙げたり、「関心がない」「判らない」といった選択肢を入れるか入れないかで結果は異なってくる。
3つ目は具体的な質問方法。支持する政党を尋ねる時に、政党名を自発的に答えさせるか、読み上げて選択させるかで、特に新しく出来たような政党の支持率は変わってくる。
更に、これは望む答えの誘導とも受け止めかねない、もっと手の込んだ質問方法もある。「枕詞」と言われる質問に先立つ説明の言葉遣いである。書にある具体例より、最新の例をあげた方が良いので、池上彰氏が、読売新聞が「安保関連法案」可否の質問に以下の枕詞を使ったと指摘している例を挙げる(朝日「新聞ななめ読み」2015/7//31)。
「安全保障関連法案は、日本の平和と安全を確保し、国際社会への貢献を強化するために、自衛隊の活動を拡大するものです。こうした法律の整備に、 賛成ですか、反対ですか」
という質問者の読み上げ。これなどは意図的な「誘導尋問」に相当するだろう。
その他にも、近頃は各新聞社の取る政治的姿勢が大きく異なっているので、その新聞の見解を支持しない人は、その新聞社が行う世論調査には協力しないといったことも起こりがちで、新聞によって結果がばらつく可能性もあるかもしれないという。
中性的技術的問題では、質問する日時が週末か週日か、昼か夜かで違ってくるし、知らない電話は取らないという特に女性の傾向が、男女の回答比率に影響するし、若い世代が世論調査最適日の週末に在宅しないことも多く、そもそも若年層の固定電話加入率が大幅に減っているので、年齢別回答率が、実年齢分布と異なってしまうという悩みもあるようだ。いずれも現在時点での偏差は大きなものではないというが、対策を立てねばならない問題であろう
ある新聞がライバル社の調査結果をもとに記事を書くのは「極めて異例」だそうだが、最近では朝日新聞が他社の結果を「質問内容」を添えて公表比較している(例:2015.7.14)。常に複数の新聞を読む人は少ないだろうから大いに参考になる。「安全法案」の賛否を問うこの世論調査では、産経新聞の「可否拮抗」を除く5メディアのいずれも反対が賛成を上回っている。重要問題では、どれほど「誘導尋問」されても、本書でも指摘されている「中庸を好み」「他人に同調しがち」な日本人だが、すべてが自主判断の出来ない人ばかりではないと安心する。
内閣支持率が20%を切ると、その内閣はつぶれるというジンクスもあるようだ。私の所にはまだ一度も電話がかかってこないが、もし来た際には、「選挙投票」と同じ重みを持つものと考え真面目に対応したい。
著者の岩本裕氏はNHKの「週刊こどもニュース」等でおなじみの方である。「公共放送NHK」の現職員であるので、あまり際どい裏話は書けなかったと思うが、タイミング良く出された本で、大変勉強した。
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