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チェス 駒と駒が出会った時に
チェスは、将棋や囲碁と比べても、局面の再現性が非常に高いゲームです。そこで重要となるのが、局面認識(パターン認識)能力です。
局面認識能力の中でも、とりわけ重要なのが、駒と駒がぶつかった局面です。
序盤、中盤、終盤、どの局面であっても、駒と駒がぶつかった時には、それ以降の盤上の進行に、小さいけれども無視できない岐路であったり、あるいは、その対局自体を劇的に変えてしまう岐路をもたらします。どのような序盤定跡(オープニング、ディフェンス)であっても、それは同じです。
また、駒と駒がぶつかる時は、思いもよらない芸術的な手筋が発生する瞬間でもあります。
最初に駒がぶつかった局面がその対局の進行を決定づけてしまうこともあれば、中盤のにじり合いで抜け出すか、そこで後手を踏むかを決めてしまう駒のぶつかりもあり、そうした局面で間違った判断を下してしまうと、形勢を損ねたまま対局を続けざるを得ず、相手の緩手や悪手がない限り、盤上の景色を好転させることが難しくなります。
そのような進行を避けるには、駒と駒がぶつかった際に、そこで生じるいくつかの選択肢の先に広がるはずの局面を、漠然とであってもすぐにイメージできるかどうかが重要になります。その局面は五手後に訪れるかもしれず、十手後かもしれません。いずれにせよ、選択の先に現れる重要局面を案内するのが本書の目的のひとつです。
本書の趣旨からすると、序盤や中盤の解説が中心となりますが、多くの対局における駒のぶつかり方の原型のような局面を選びました。それらの対処方法を知っていれば、中盤から先の局面でも広く応用が効くためです。これが本書の最大の目的です。取り上げた局面の多くはまた、頻出する局面の典型的なパターンでもあります。
できるだけ多くの序盤定跡における「駒と駒がぶつかった局面」を取り上げますが、一般的な定跡から外れた局面も、それが役立つものであれば積極的に含めました。また、似たような局面を意識的にいくつか取り入れました。それは、駒の配置が少し異なるだけで、まったくと言っていいほど対応が違ってしまうことを例示するためです。
さらには、駒と駒がぶつかる時には、思いもよらない見事な手筋が発生することがあります。そうしたやや高度な内容も本書には含めました。
本書を読めば、駒がぶつかった際の対応方法に関する基本的な考え方を網羅的に理解できるほか、自分から駒を当てにいく際の判断基準を手に入れることにもなります。そしてその先には、芸術的な手筋を盤上に刻み込む可能性が待っています。
本書は、前著『チェス 華麗なる手筋:再現可能な美技の数々』の姉妹編的な位置付けもあります。両書を横断することで、滋味に溢れる一手から華麗な手筋に至るまでさまざまな指し回しを自在に扱えるようになるはずです。
- 本の長さ141ページ
- 言語日本語
- 発売日2025/8/27
- ファイルサイズ20.1 MB
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出版社より
チェス入門 <決定的決定版> はじめに知っておきたい33の知識とコツ
チェスのルールや駒の動かし方を覚えた後にできるだけ早く知っておきたい局面の見方や指し回しのコツを豊富な局面図と共に解説。チェスのその先に行くためにどうしても知っておきたい内容です。
チェスはほんの少しの指し回しのコツや局面に対するちょっとした知識があれば相手よりぐっと有利になります。
本書では初学者のうちにぜひ知っておきたいコツや知識のうち特に重要なものを33章に分けて解説していきます。
その中でも多くの章で序盤を扱っています。なぜなら、中盤は序盤の答え合わせのようなものであり、序盤でミスをすると取り返すのが非常に難しいからです。一方で、序盤で相手のミスを的確に咎めることができれば、はやくもリードして中盤を迎えることが可能です。
チェス入門 センター構造の構築とその理論
チェスのルールと駒の動きを憶えた後は、オープニング(序盤定跡)を知ることがチェスの学習の一般的な流れですが、相手が定跡どおりに指してくれれば憶えた定跡が役に立ちますが、相手が序盤からすぐに定跡を外してくるのもチェスというゲームです。
その際に間違えやすいのが、センター構造の構築です。センター構造の構築とその役割の裏に含まれる理論を読み進むうちに自然と体得できるよう構成したのが本書です。
また、センター構造は一旦構築してしまえばそれで完成ではなく、攻めの手筋を作っていくためには、どのような手順でどう崩していくかの知識も必要です。
さらには、センターの構築が主に序盤における指し手であることから、やはり序盤で考えなければならないキャスリング戦術とも密接な関連があります。本書ではそれにも解説を加えました。
チェス入門 キャスリングの知識とそのテクニック
多くのチェスの入門書の類では、キャスリングは早めに行いキングの安全性を担保すべきであるという説明がなされていることが多い印象です。
しかし、本来はキングを守るために行うキャスリングですが、そのタイミングによっては敗着にすらなってしまう場合があり、実は慎重な判断が必要とされるテクニックです。
キャスリングはそれ独自で検討が必要なほど活用するのが難しいテクニックですが、その奥深さを知れば有効な武器にもなります。
キャスリングはまた、オープニング(序盤定跡)と密接な関係があるほか、プレイヤー心理とも不可分であり、キャスリングに代えてキャスリングの保留という有力なテクニックとも表裏一体です。キャスリングはしなくてはいけないものではなく、各プレイヤーの総合的な判断に委ねられています。
チェスが強い人はどんな手を指しているのか? 攻めと受けの高度な一手
対局をしていると自分ではこれといったミスをした記憶がないのに気がつくと形勢が悪くなっていたということがあります。その原因は、自分のほんの些細な緩手を相手に的確に咎められていたり、小さなミスの傷口が大きく広がるような手を指されていたり、あるいは、知らないうちに悪手を誘うような手筋を仕込まれていたりとさまざまですが、チェスが強い人は相手にそれと気づかれないうちに地味だけれども強い一手を指しているものです。
また、どこからどう見ても自分のほうが優勢なのに相手のキングを寄せきれないということもあります。チェスが強い人は相手に決め手を与えない受けの技術にも長けています。
そうした攻めと受けの高度な一手を紹介・解説するのが本書です。本書を読めば、これまでの自分の指し方に新しく強い一手が加わることは間違いありません。そしてそれは、チェスでさらに強くなるための新しい一歩となるはずです。
登録情報
- ASIN : B0FNVZMX4V
- アクセシビリティ : 詳細はこちら
- 発売日 : 2025/8/27
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 20.1 MB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効になっていません。
- タイプセッティングの改善 : 有効にされていません
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 141ページ
- Page Flip : 有効にされていません
- Amazon 売れ筋ランキング: Kindleストア - 515,351位 (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- 囲碁 (Kindleストア) - 465位
- 将棋 (Kindleストア) - 1,122位
- パズル・ゲーム (Kindleストア) - 2,530位
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著者について

チェスを始めてから数十年が経った現在、自分が初心者〜中級者の時に知っておきたかった知識や指し回しのコツ、手筋などを伝えることができればと、これまでに何冊かの本を上梓してきました。
それに加え、数学や哲学関連の本も紛れています。不思議に思われるかもしれませんが、自分の中ではチェスと数学と哲学、そして文学がひとつのまとまりとして認識されていて、切り離すことができないものとして存在しています。
チェスを考えるときに、数学の概念を援用することもあれば、哲学から学んだことを活かせないかと考えます。逆に、数学を考えるときにはチェスの局面が思い浮かんだりします。
時間が許せば note(チェスのレシピ)もお読みください。上記書籍の補遺なども掲載しています。
カスタマーレビュー
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日本からのトップレビュー
- 星5つ中5つ
事前のシミュレーションが大事なので
2025年10月27日に日本でレビュー済み自分が初心者から中級者になるあたりで難しいと感じたり、よく間違ってしまったのは、駒が当たった時の対処の仕方でした。ちょうどそのタイミングでこの本を読みました。おそらく全く同じ局面でなくても応用が効く局面を選んでいるのでしょうが、とても実際の対局時に役立つ解説になっています。駒が当たった時は少なくても数手先は読まなくてはいけないので、その場その場で最善を考えるのは大変なことで、本書のような本でシミュレーションを繰り返しておくのが大切なんだとわかりました。
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