【連載】Hiroのもいもいフィンランドvol.165「ハロウィンにぴったりのロックな曲も登場」

HOKKAから豪華ゲストを迎えたハロウィーンにぴったりの曲「Vampire」がリリースになった!
10月に入り、スーパーにはカボチャやハロウィーングッズがお目見えする中、ハロウィーンにぴったりのロックな曲も登場!

Blind Channelを脱退したヨエル(ジョエル)・ホッカが、元The Rasmusのギタリスト パウリ・ランタサルミと一緒にTikTokで人気を集めていたドラマー イミ・アスラクを迎え入れ、自分の名字を名乗るバンドHOKKAを結成、今年4月にデビューアルバム『Via Miseria IV』をリリースした。日本盤はボートラ付きで6月24日キングレコードより発売になっている。
フィンランドのロックにはまった2000年代前半、歌詞英語のフィンランドのロック・メタルバンドの人気が国内外で爆発したフィンロック黄金時代といえるあの2000年代の懐かしさを感じるメランコリーなロックサウンドで、今年発売になったアルバムの中でも特にお気に入りの1枚だ。
そのHOKKAからハロウィーンにぴったりの曲「Vampire」がリリースになった。この曲にはヨエルの友人でもあるLost Societyのヴォーカル&ギタリストのサミー・エルバンナとヘルシンキ・ヴァンパイアの愛称を持つThe 69 Eyesのドラマー ユッシ69 がFeat.でゲスト出演していてツインドラムとなっている。
ヨエルとサミーが仰向けに棺桶に入っている姿からスタートするMVも公開になっている。
ヨエルがフィンランドのインタビューで話していたのによると、元々はデビューアルバム用に出来上がっていた曲だったものの、レコード会社からこの曲は来年(今年)のハロウィーン用にしようと提案され今年秋にリリースとなったようだ。
この曲についてヨエル・ホッカはこう語っている。
「この曲を最愛の友人であり兄弟のような存在の彼らと共有できるなんて本当に光栄だ。サミー、ユッシ、イミ、パウリは俺が最近乗り越えてきたことの後に、これが俺にとってどれほど大切なことかを知っている。”Vampire” は100%純粋なロックンロールの快楽の旅だ。これが多くのみんなにとって2026年ハロウィンの公式サウンドトラックとなることを願っているよ。」
ユッシ 69はこう語る。
「俺は友達とコラボするのが大好きなんだ。HOKKAの音楽はとっても気に入っていて、今回曲のタイトルを聞いた瞬間に”俺も仲間に!”って思ったよ!サミー・エルバンナは、俺の兄弟のような存在であり今は亡き偉大なアレキシ・ライホと始めたプロジェクト、The Local Bandで長年一緒に演奏してきた長い付き合いがある。サミーの驚異的な才能と、今や最も優れたシュレッダーの一人へと成長していく姿を見守るのは、本当に素晴らしいことだった。彼は間違いなくこの曲に自分のトレードマークを刻みつけた。みんなが俺と同じくらいこの曲を気に入ってくれると嬉しいな!」
さらにサミー・エルバンナはこう語る。
「フィンランドで最も素晴らしいミュージッシャンたち、しかもそれがたまたま俺の親友であり兄弟のような存在でもある彼らと一緒に曲に参加の話が出たと同時に俺は加わっていた。その曲を聴いた瞬間、これはとてつもなく楽しいことになるぞと確信した。迫力満点のギターリフ、壮大なコーラス、そしてこれまで以上に大音量でギターを弾きまくるチャンス!最高じゃないか。本家のヘルシンキ・ヴァンパイアと新世代が君たちのもとへやってくる。」
ユッシ69のバンドThe 69 Eyesは2004年にリリースになったアルバム『Devils』からのシングル「Lost Boys」が大ヒット!当時HIMなどと並んでフィンランドを代表するロックバンドの一つにのしあがった。その後もメンバーチェンジすることなくヨーロッパだけでなく北南米もツアーするほどの人気を保っている。ユッシ69はラジオ・ロックのパーソナリティでもあり、ヘルシンキの人気ロックバーTHE RIFFのオーナーでもあり、映画「ヘヴィ・トリップII 俺たち北欧メタル危機一発!」にも出演している。
そのユッシ69がパーソナリティもやっているラジオ・ロックで「Vampire」が先行オンエアーされた時Feat.の2人、サミーとユッシ69を紹介するヨエル。
Lost Societyはフィンランドではメタルファンには人気のバンドで、サミー・エルバンナは、ユッシ69とアレキシ・ライホがヴォーカルにオッリ・ヘルマン(Popeda、Reckless Love)を迎えて結成したカヴァーバンドThe Local Bandにベースのアーチィ・クルーズ脱退後加入した。今年2月アレキシ・ライホとChildren Of Bodomの音楽を称えようとヘルシンキの有名クラブTavastiaで行われたバンド臨時再結成公演「CHILDREN OF BODOM – A Celebration of Music」でヴォーカル&ギターに抜擢され、チケット即完売。追加公演も行われ大成功!これをきっかけにサミーの知名度と人気は急上昇したように思う。アメリカのエディ・トランクの人気番組「Trunk Nation」に出演したDef Leppardのフィル・コリンが最近の音楽シーンで将来が期待される新しい才能あるミュージシャンを聞かれ、Lost Societyとサミーの名を挙げ絶賛している。Children Of Bodomは今年と同じメンバーですでに来年のフェス出演がいくつか発表になっているので彼の人気はさらに上昇しそうだ。
そしてこの秋HOKKAとLost Societyはサポートにポスト・ハードコアバンドSt.Auroraを迎え、ダブルヘッドライナーの「Miseria Is A State Of Mind」と題したフィンランドツアーを行っている。このダブルヘッドライナーツアーは来年ヨーロッパへと続くことが発表になっている。
このツアー開始直後タンペレ公演を観に行ってきた。
HOKKAのMVでおなじみの赤いマントがマイクの両サイドに用意されたステージファンでなびき、映画のヒーローが登場したかのようなHOKKAの世界に引き込まれる。このニューシングル「Vampire」では期待通りサミーがステージに登場し会場を大いに沸かせた。この秋のツアーではギターのパウリが個人的な理由で退き、若手ギタリスト アンッティ・ホンカネンが代役を務めている。そのアンティとヨエルでアコースティックギターを持って座り、日本盤のボーナストラックに収録されているマドンナのカヴァー「Frozen」に加えておまけでちょこっとSystem of a Downの「Chop Suey!」を披露し、会場にスマホのライトが揺れ動いた。最後はみんなで中指立てて盛り上がれるBlind Channelの大ヒット曲「Dark Side」からファーストシングルの「In The Darkness」で最高に盛り上がった!ヨエル本人も最後に今日はこれまでで一番の最高のライブだったと言っていた。

Lost Societyは今年3月に6作目となるニューアルバム『Hell Is a State of Mind』をリリースし、このアルバムのオープニングトラック「Afterlife」で幕を開けた。デビュー当時はスラッシュメタルバンドと言われていたが、近年はメタルコアの要素も持ち合わせたモダンなメタルに変化を遂げてきたように感じる。最新作ではアグレッシブなスクリーミングが目立つものの、クリーンヴォイスでも聴かせてくれる。そしてなんといってもサミーのキラーなギターソロがかっこよく会場に響き渡る。ラストソング「Awake」のギターソロは何度聴いても感動する。
このツアー最後のヘルシンキ公演では何かサプライズがあるようだ。ヨエルと話す機会があり、来日公演を強く望んでいたので近い将来実現することを祈っておこう。
デビューアルバム発売時にヨエルとイミがインタビューに応じてくれた記事「Hiroのもいもいフィンランドvol.160」(https://barks.jp/news/1066270/)まだの方はぜひ読んでみてください。
文◎Hiromi Usenius