日本の税金制度のあり方を嘆いてきた元国税調査官の大村大次郎氏が『本当は怖い税金の話 元国税調査官が書いた 知らないと損する裏知識』(清談社Publico)を上梓した。政治家や開業医などに許された“上級国民の節税”や税金を払い過ぎているサラリーマンの実態、そして日本の税制の不公平さを鋭く指摘している。
本書より、裏金議員を摘発しない国税庁の実態を紹介する。
税金で優遇される政治家たち
日本では、サラリーマンの増税が続く一方で、ほとんど税金を払わなくていい人たち、税金で非常に優遇されている人たちもいます。
最たるものが政治家です。
そのわかりやすい例が、昨今、大きな政治家のスキャンダルとなった「裏金問題」です。これは、ざっくりいえば、自民党の派閥パーティーにおいて、各議員にパーティー券のノルマが割り振られ、そのノルマ以上の売上があった場合は、派閥から議員に代金がキックバックされていたというものです。
そしてキックバックされたお金は、各議員の収支報告書に記載されておらず、「裏金化」していたのです。この裏金化された収入は、税務申告もされていませんでした。
収入があったのに税務申告されていないということであれば、普通に考えても、それは脱税です。
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