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ミュージック・カナダ

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ミュージック・カナダ
Musique Canada
設立 1963年4月9日(63年前) (1963-04-09)
種類 ライセンスおよびロイヤリティ、技術基準
本部 カナダの旗 カナダ・オンタリオ州トロント
ウェブサイト musiccanada.com
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ミュージック・カナダ(英: Music Canada)は、カナダ国内で音楽の録音、製造、制作、流通を行う企業の利益を代表する、1963年4月9日にトロントで設立された非営利の業界団体である。本団体は、カナダを代表する一部の独立系レコードレーベルや流通業者に対しても、様々な便益を提供している[1]。1972年まではカナダ・レコード製造業者協会(英: Canadian Record Manufacturer's Association、仏: Association canadienne des fabricants de disques)、2011年まではカナダ・レコード産業協会(英: Canadian Recording Industry Association、CRIA、仏: Association de l'industrie canadienne de l'enregistrement)という名称で活動していた。

歴史

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当初は10社のレコード会社で構成されるカナダ・レコード製造業者協会(英: Canadian Record Manufacturer's Association)として発足したが、1972年にカナダ・レコード産業協会(英: Canadian Recording Industry Association、CRIA)へと名称を変更し、他のレコード関連企業にも会員資格を拡大した[2]。

2006年には、同協会が自らの利益を代表していないとして、複数の小規模レーベルが会員資格を返上した[3]。2011年7月7日、CRIAはミュージック・カナダ(英: Music Canada)へと名称を変更し、主要な独立系レーベルやディストリビューターの一部に対して特別な特典の提供を開始した[4]。

組織

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ミュージック・カナダは、会員による年次選挙で選出された理事会によって運営されている。理事への立候補資格を得るには、会員企業の役員(エグゼクティブ・オフィサー)である必要がある。パトリック・ロジャース(元コーポレート・アフェアーズ担当副社長)が、2021年1月1日付で最高経営責任者(CEO)に任命された[5]。グレアム・ヘンダーソン(英語版)は2004年11月15日から2020年5月28日まで社長を務め、それ以前はブライアン・ロバートソンが1974年から同職に就いた。

  • クラスA会員は、録音物の制作、製造、またはマーケティングを主たる事業とするカナダの個人または企業である。これらの会員は議決権を有しており、現在は「ビッグ・フォー(4大レコード会社)」で構成されている[6][注 1]。
  • クラスB会員は、録音物の制作を主たる事業とするカナダの個人または企業である。これらの会員は年間600ドルの会費を支払うが、議決権は有しない。2007年時点で、クラスB会員は22社(者)であった[6]。
  • 製造部門の会員は、録音物の製造を主たる事業とするカナダの個人または企業である。

その他のサービス

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カナダ国内におけるISRC登録者コードの割り当てを担っているほか、IFPIやRIAAと連携し、アーティストの作品に関する著作権侵害の防止に取り組んでいる。

代表性について

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歴史的に、ミュージック・カナダは国内のすべてのレコードレーベルを代表する組織であった。しかし、一部のレーベルや業界団体はミュージック・カナダの方針に公然と異議を唱え、同団体はもはや自らを代表するものではないと表明している。2006年には、ネットワーク(英語版)を含む著名なインディーズレーベル6社が、カナダ産コンテンツに関する規定をめぐる対立からMusic Canadaを脱退した。これらのレーベルは、本団体がEMI、ユニバーサル、ソニーBMG、ワーナーという、4大外国系多国籍レーベルの利益のみを擁護していると主張した[7]。その他の対立点としては、私的録音録画補償金制度への反対姿勢、音楽へのデジタル・ロック(DRM等の技術的保護手段)導入の支持[8]、著作権法改正への反対姿勢[9]などが挙げられる。2007年には、あるミュージシャンのグループが「カナダ音楽クリエイター連合(英語版)(英: Canadian Music Creators Coalition)」を結成し、「ファンに対する訴訟を容易にしたり、音楽の楽しみ方に対するレーベルの支配を強めたりするような法案は、我々の名においてではなく、レーベルの外国の親会社のために提案されているものである。」と主張した。

法的措置

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2004年2月16日、ミュージック・カナダは連邦裁判所に対し、カナダの主要インターネットサービスプロバイダ5社(ショー・コミュニケーションズ、テラス、ロジャーズ・ケーブル、ベル・カナダのベル・インターネット(英語版)、ビデオトロン(英語版))に対し、ピア・ツー・ピア(P2P)ファイル共有を通じて著作権侵害とされる29人の氏名を開示するよう命じることを求めて申し立てを行った。2005年4月、ビデオトロンはミュージック・カナダに顧客情報を提供する意向を示した[10]。

2004年3月31日、BMG対ジョン・ドウ訴訟(英語版)において、カナダ連邦裁判所(英語版)判事のコンラッド・フォン・フィンケンシュタイン(英語版)は、インターネット上で音楽をダウンロード可能な状態にすることは頒布には当たらないため、著作権侵害にはならないとの判決を下した。フィンケンシュタインは、P2Pファイル共有の活動を「著作物で満たされた図書館の部屋にコピー機を置くこと」に例え、無許可の頒布が行われたという証拠は提示されていないと記した[11]。連邦控訴裁判所は、顧客の身元開示を認めないとした下級審の判決を支持したが、「何が著作権侵害に当たるか否か」という点については「そのような結論は、本訴訟の極めて初期の段階で下されるべきものではない。なぜなら、それには証拠の検討や、適切に提出された証拠に適用される法の検討が必要であり、もし裁判が行われることになれば当事者に不利益をもたらす可能性があるからである。」と述べた[12]。カナダ著作権委員会(英語版)はそれより前の同年に、音楽のダウンロードを、空の記録メディアに対する課金(補償金制度)の対象となる「私的複製」活動のリストに含めていた。(私的複製とは、適法なソースから個人使用目的で音楽を複製する行為であり、それ自体は著作権侵害には当たらない。)[13]。2008年、ウェブサイトisoHuntの運営者は、自らの運営の適法性を確認する確認判決を求めてブリティッシュコロンビア州最高裁判所(英語版)に申し立てを行った。この申し立ては却下され、裁判所は本格的な審理が必要であるとの判断を下した。isoHuntの運営者はこの決定を不服として控訴したが、控訴も棄却された。 2009年後半、isoHuntは「自らの法的権利を明確にするための確認判決」を求めて、Music Canadaおよび大手レコード会社4社を相手取り、正式な訴訟を提起した[14]。

2008年10月には、ミュージック・カナダの主要メンバーである4社が、チェット・ベイカーの遺産管理団体やその他の数名のアーティストから、著作権侵害で提訴された。この訴訟における主な主張は以下の通りである。

  • ミュージック・カナダのメンバーによって約30万点の作品が違法に配信されたこと。
  • 当該作品の制作者から適切なライセンスや配信契約を取得せず、代わりにそれらの作品を俗に「ペンディング・リスト(保留リスト)」と呼ばれるものに分類していたこと(すなわち、当該作品の使用料の支払いを、制作者であるアーティストとの合意に至るまで保留・留保していたこと)。

侵害行為1件あたりの標準的な懲罰的損害賠償額は2万ドルとされており、「ペンディング・リスト」には30万点の作品が含まれていたため、ミュージック・カナダは最低でも60億ドルに上る懲罰的損害賠償を支払う事態に直面する可能性があった[15]。2011年11月8日、同訴訟は4,500万ドルを超える金額で和解が成立した[16]。

認定・表彰

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『ラスト・ワルツ』(1978年)のゴールド・ディスク

アルバム

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認定 2008年5月1日以前のリリース[17] 2008年5月1日以降のリリース[17]
ゴールド 50,000 40,000
プラチナ 100,000 80,000
ダイヤモンド 1,000,000 800,000

シングル

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2016年9月12日以前、ミュージック・カナダはフィジカル・シングルとデジタル・ダウンロード・シングルに対してそれぞれ異なる認定基準を設けていた[18]。同日をもってデジタル・ダウンロード・シングル向けの認定は廃止され、シングル認定はデジタル・ダウンロードとフィジカル・シングルの売上を合算したものとなった。また、ストリーミング再生数も認定対象に含まれており、サブスクリプションサービスにおけるオンデマンド・オーディオ・ストリーミング150回再生が、認定における1ユニットとして換算される[17]。

認定 2016年9月12日以降の認定
ゴールド 40,000
プラチナ 80,000
ダイヤモンド 800,000

2016年9月以前の認定

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物理シングル
認定 1982年2月1日以前のリリース[19] 2002年9月以前のリリース[19] 2002年9月以降のリリース[注 2]
ゴールド 75,000 50,000 5,000
プラチナ 150,000 100,000 10,000
ダイヤモンド 1,500,000 1,000,000 100,000
デジタルダウンロード
認定 2007年1月1日以前の認定[注 3][23] 2010年4月までの認定[注 4][26][27] 2010年5月1日以降の認定[27]
(2016年9月12日販売終了)
ゴールド 10,000 20,000 40,000
プラチナ 20,000 40,000 80,000
ダイヤモンド 200,000 400,000 800,000

CRIA(現在のミュージック・カナダ)は、デジタル・ダウンロード・シングルの認定基準が現在より低かった時期にリリースされた楽曲であっても、最新の認定基準を適用して認定を行っている。その一例として、フロー・ライダー(feat. ケシャ)のシングル「ライト・ラウンド」が挙げられる。同楽曲がリリースされた2009年1月当時のデジタル・ダウンロード認定基準は、ゴールドが1万ユニット、プラチナが2万ユニットであった。しかし、CRIAは24万ユニットの売上に対し最新の認定基準を適用し、2010年10月に同曲を3×プラチナ(トリプル・プラチナ)に認定した[28]。

着信音・ミュージックDVD

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着信音(シングル)の認定とミュージックDVDの認証は、2021年4月1日に廃止された。

認定 全ての着信音リリース[17] 全てのビデオリリース[17]
ゴールド 20,000 5,000
プラチナ 40,000 10,000
ダイヤモンド 400,000 100,000

脚注

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注釈

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  1. ↑ 2004年当時、「ビッグ・フォー」と呼ばれていたのはユニバーサル、ソニー、EMI、ワーナーの4社であった。その後、EMIはユニバーサルとソニーに吸収された。2018年には、これらで市場の70%以上を支配していた。
  2. ↑ ゴールド(5,000枚)およびプラチナ(10,000枚)の認定を受けた最初のフィジカル・シングルの一つは、2002年9月17日にリリースされたケリー・クラークソンの「ア・モーメント・ライク・ディス(英語版)」であった[20]。
  3. ↑ ゴールド(2万ダウンロード)およびプラチナ(4万ダウンロード)の認定を受けた最初期のデジタルシングルの1つに、フィンガー・イレブン(英語版)の「パラライザー(英語版)」がある[21]。同楽曲は2007年3月6日にデジタル・トラックとしてリリースされた[22]。
  4. ↑ ゴールド(4万)およびプラチナ(8万)の認定基準が適用された最初のデジタルシングルのひとつが、アッシャーの「OMG(英語版)」[24]であり、同曲は2010年3月30日にデジタル・トラックとしてリリースされた[25]。

出典

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  1. ↑ “About Music Canada”. Music Canada. 2013年7月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年7月10日閲覧。
  2. ↑ “Canadian Recording Industry Association”. The Canadian Encyclopedia. 2012年10月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年12月8日閲覧。
  3. ↑ Larry LeBlanc (29 April 2006). “Indie Revolt Up North”. Billboard (Nielsen Business Media, Inc.): 18–. ISSN 0006-2510.
  4. ↑ “Canadian Recording Industry Association Changes Name”. Billboard. オリジナルの11 July 2011時点におけるアーカイブ。 2011年7月10日閲覧。.
  5. ↑ “Announcement of New Leadership at Music Canada and CONNECT”. Music Canada (2021年1月7日). 2021年6月25日閲覧。
  6. 1 2 Geist, Michael (2007年9月12日). “LeBlanc on HMV and CRIA Stats”. 2011年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年12月8日閲覧。
  7. ↑ “Indie labels break with CRIA over commercial radio proposal”. Canadian Broadcasting Corporation. 13 April 2009. 2007年2月16日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2009年12月8日閲覧.
  8. ↑ Geist, Michael (2009年8月6日). “Manitoba Music Industry Association Distances Self From CRIA On Copyright Reform”. 2011年2月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年12月8日閲覧。
  9. ↑ “Copyright Consulations - Canadian Music Creators Coalition (CMCC)”. Industry Canada (2009年9月11日). 2009年10月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年12月8日閲覧。
  10. ↑ Joudrey, Stephanie (2005年4月22日). “Canadian File Sharing Lawsuits Moving Ahead, Vidéotron To Reveal Names”. ChartAttack.com. 2011年6月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年8月10日閲覧。
  11. ↑ BMG Canada Inc. v. John Doe, FC 488 (F.C. 2004).
  12. ↑ BMG Canada Inc. v. John Doe, FCA 193 (F.C.A 2005).
  13. ↑ “CPCC – Tariff for Private Copying, 2003–2004”. Copyright Board of Canada (2003年12月12日). 2026年7月14日閲覧。
  14. ↑ “Statement of Claim - isoHunt vs CRIA members” (2009年11月19日). 2026年7月14日閲覧。
  15. ↑ “Geist: Record industry faces liability over infringement”. The Star. Toronto. 7 December 2009.
  16. ↑ Gardner, Eriq (2011年11月12日). “Why Universal Music Sued Its Insurer Over a $14.4 Million Payment to Musicians (Analysis)”. The Hollywood Reporter. 2013年11月19日閲覧。
  17. 1 2 3 4 5 Music Canada. “Certification Definitions”. Music Canada. 2015年10月11日閲覧。
  18. ↑ “Certification Definitions” (2016年7月23日). 2016年7月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年9月30日閲覧。
  19. 1 2 CRIA Reports 46% Rise for Disk Certifications. Billboard magazine. (1982-02-27) 2011年7月24日閲覧。
  20. ↑ “Gold & Platinum Certifications: April 2003”. CRIA. 2012年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2015年12月26日閲覧.
  21. ↑ “Gold & Platinum Certifications: August 2007”. CRIA. 2012年4月7日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2015年12月26日閲覧.
  22. ↑ “Amazon: Paralyzer”. 2012年6月24日閲覧.
  23. ↑ “Gold & Platinum Certifications: March - August 2006”. CRIA. 2010年10月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年6月24日閲覧。
  24. ↑ “Gold & Platinum Certifications: June 20107”. CRIA. 2014年2月12日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2015年12月26日閲覧.
  25. ↑ “Amazon: OMG”. 2012年6月24日閲覧.
  26. ↑ “CRIA Gold Platinum Certifications (April 2010)”. CRIA. 2013年10月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年12月26日閲覧。
  27. 1 2 “What is Gold Platinum Certification?”. Music Canada. 2015年12月26日閲覧。
  28. ↑ “Gold & Platinum Certifications: October 2010”. CRIA. 2013年10月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年10月12日閲覧。

外部リンク

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