床版
表示
役割
[編集]橋梁の床面に載る荷重(車両や人など)は床構造から主桁、支承、基礎、地盤へと通じる[1]。一般にこの床構造は床版と床組によって構成される[2]。床版は荷重を直接受ける役割を担う[2]。その下に位置する床組は床板を直接支え、床板から受けた荷重を主桁に伝達する役割を持つ[2]。
床組は縦桁と横桁によって構成されるが、床版は細長い形状をしていることが多いため、床版の中央に載荷された荷重は主に縦桁に伝わる[3]。
構造
[編集]床版は縦桁の上に載せられ、薄板状をした構造物である[4]。水の浸入は床版に大きなダメージを与えるため、床板の上面には防水層が敷設される[5]。道路橋では防水層の上に30 - 80 mmのアスファルト舗装が設置される[4]。床版の両側には地覆や高欄、防護柵が設けられる[2]。
種類
[編集]
上部構造の形式や架設地点の状況などにより使い分けられている[6]。
- コンクリート系床版
- 鉄筋コンクリート床版
- プレストレストコンクリート床版
- 合成床版( 鋼・コンクリート合成床版、PC合成床版他)
- I形鋼格子床版
- 鋼床版
- オープングレーチング床版 - 格子状に鋼製リブを組み合わせることで床版を形成している[7]。リブの間を自由に空気が吹き抜けられるので、長径間の吊橋に用いて橋梁の耐風性を向上させる事例が見られる[7]。また、堆雪しないメリットもあるため、積雪地で用いられることもある[7]。
劣化
[編集]コンクリート床版
[編集]コンクリート床版で見られる損傷として、ひび割れ、遊離石灰の析出、コンクリート片の剥落、床版上面のコンクリートの土砂化、コンクリート塊の抜け落ちがある[8]。これらの損傷の要因は以下の要因と考えられる。
脚注
[編集]- ↑ 倉西茂・中村俊一 2018, p. 9.
- 1 2 3 4 倉西茂・中村俊一 2018, p. 10.
- ↑ 倉西茂・中村俊一 2018, p. 188.
- 1 2 「橋梁と基礎」編集委員会 2016, p. 61.
- ↑ 「橋梁と基礎」編集委員会 2018, p. 61.
- ↑ “床版”. 鋼橋技術研究会. 2021年1月2日閲覧。
- 1 2 3 倉西茂・中村俊一 2018, p. 190.
- ↑ 「橋梁と基礎」編集委員会 2016, pp. 62–63.
- 1 2 3 4 5 6 「橋梁と基礎」編集委員会 2016, p. 63.
- 1 2 “道路法第47条第2項違反者(重量超過車両)の告発について”. 独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構 中日本高速道路株式会社 名古屋支社 (2024年6月24日). 2024年12月8日閲覧。
参考文献
[編集]- 「橋梁と基礎」編集委員会『初心者のための橋梁点検講座 橋の点検に行こう!』(初版)建設図書、2016年4月1日。ISBN 978-4-87459-219-9。
- 倉西茂・中村俊一『最新橋構造』(第3版)森北出版、2018年11月30日。ISBN 978-4-627-43023-5。