「犬を飼いたい」願いから学んだこと:『継続力』こそが成功の鍵
最近学んだこと:才能より大切な「継続力」
「『努力』は才能に決して勝てないのではなく、努力する才能に
勝てないだけで、努力しない才能には勝てる」
この言葉は、私が発達相談活動で出会ったある子どもを通して深く理解した言葉です。つまり、努力は才能にまさるのです。そのお話を書きます。
ある日相談に乗った彼は、IQ140という高い知能指数を持ちながら、なぜか勉強に集中できず、学校にも通うことができませんでした。彼の唯一続いた熱意は、2年間もずっと言い続けていた「犬を飼いたい」という願いでした。

彼の強い意志に応え、私は柴犬を家族に迎えることを提案しました。そのことが、彼に癒やしやエネルギーを与え、学校に行ったり勉強したりするようにならないかと、考えたからです。
しかし、甘い考えだったようです。彼の喜びも束の間、わずか1週間で犬の世話(特に、朝晩に散歩すること)をギブアップしてしまいました。2年間も、犬を飼うことをあれだけ切望したのにもかかわらずです。結局は、彼の母親がその犬の面倒を見ることになってしまいました(安心してください、その犬はその後5年経ちますが、その母親にかわいがられて無事育っています)。この経験を通して、私は彼の高い知能とは裏腹に、様々なことが成し遂げられないのは、継続する力にあるのだと気づかされました。
その後しばらくして、私は「やり抜く力GRIT(グリット)」という本に出会いました。この本は、才能よりも継続する力(やり抜く力)こそが成功の鍵であると科学的根拠に基づいて説いています。才能があっても、それを活かすための努力を継続しなければ、その才能はただの宝の持ち腐れでしかありません。私は、才能より続けることが大切だという考えに裏付けができました。この本では「やり抜く力」と名付けていますが、私は、それを「継続力」として先生方の研修や大学の授業で等で話してます。
私が相談にのった子どものように、高い知能や才能があっても、それを活かすための継続力がなければ、せっかくの才能も開花することは絶対にありません。逆に、才能に恵まれなくても、継続力があれば、努力によって大きな成果を手に入れることが必ずできるのです。
その後の相談活動を通して、発達に凸凹のある子どもが様々なことに躓く原因にこの「継続力」が関わっているケースをたくさん発見し支援してきました。そして、それらの沢山のケースを通して、才能よりも大切な「継続力」の重要性を改めて認識しました。そして、どんなに困難な状況でも、諦めずに努力を続けることの大切さ、実はそれこそが本当の「才能」なのではないかと、最近では考えるようになっています。
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