お金がなくても進学はあきらめない。シングル家庭のための「高校・学び直し」ルートガイド(N高・S高・R高・ゼロ高も紹介)

母子家庭・父子家庭、生活が苦しい家庭でも、「お金がないから高等教育はムリ」と決めつける必要はありません。
高校までは就学支援金+学費の安い通信制高校(公立・私立・N高/S高/R高など)で負担を軽くし、高校卒業後はいったん就職→教育訓練給付金で学び直すという現実的なルートもあります。厚生労働省+3N高等学校・S高等学校・R高等学校+3通信制高校ナビ+3
「高校に通えないなら、高等学校卒業程度認定試験(高卒認定)を取って大学・専門学校に進む」という道もあります。文部科学省+1
このnoteでは、シングルマザー/シングルファーザー・生活困窮家庭だからこそ知っておきたい、「子どもの進学をあきらめさせないための仕組みとルート」をまとめます。




1. 「お金がないから進学は無理」と決めつけないでほしい

シングル家庭や生活困窮家庭だと、

  • 「高校は行っても大学はムリ」

  • 「うちはとにかく働いてほしい」

と考えてしまうのは自然です。
でも、日本には本来、

など、「お金が理由で進学をあきらめなくていいための仕組み」がいくつも用意されています。


2. 高校まで:就学支援金と“学費を抑えられる高校”という選択

高等学校等就学支援金で「授業料ほぼゼロ」もありうる

高等学校等就学支援金は、高校の授業料を国が負担する制度です。文部科学省+2文部科学省+2

  • 対象:国公私立の高校、高専、通信制高校など

  • 条件:世帯年収が約910万円未満(私立の“実質無償化”は約590万円未満が目安)文部科学省+1

  • 内容:授業料分を国が学校に支給

    • 公立高校は授業料実質0円になるケースが多い

    • 私立高校でも、就学支援金の上乗せにより授業料ほぼゼロになる世帯もある

シングル家庭・生活困窮家庭だと、かなりの確率で対象になる可能性があります。

「私立は高いから最初から除外」ではなく、**就学支援金適用後の“実質負担額”**を学校に確認してから判断するのがおすすめです。N高等学校・S高等学校・R高等学校+1


公立・通信制高校を組み合わせれば、さらに負担は軽くできる

学費を最優先で抑えたい場合は、

  • 公立全日制高校

  • 公立通信制高校

  • 公立定時制高校

なども選択肢になります。
とくに公立通信制なら、授業料が元から安く、就学支援金も使えるため、年間の実質負担はかなり低く抑えられるケースが多いです。アールエーシー+1


3. N高・S高・R高・ゼロ高はアリ?学費と特徴の整理

N高・S高・R高(N高グループ)のネットコース

N高等学校・S高等学校・R高等学校は、KADOKAWA・ドワンゴが運営する「ネットの高校」です。N高等学校・S高等学校・R高等学校+2通信制高校ナビ+2

  • 通信制高校の制度+インターネットを組み合わせた仕組み

  • 全国どこからでもオンラインで学べるネットコース

  • 週1・週3・週5などの通学コースも用意N高等学校・S高等学校・R高等学校+1

N高グループ3校(N高・S高・R高)は、

とされています。

ネットコースの学費は、就学支援金を前提にした**実質負担額モデルで「年額73,000円〜」**と案内されています。N高等学校・S高等学校・R高等学校+2N高等学校・S高等学校・R高等学校+2

もちろん、PC代やスクーリングの交通費などは別途必要ですが、
「通学型私立よりは抑えやすい通信制私立」という位置づけです。shinkai-gakuin.com+1


R高は「N高グループの3校目」:リアルキャンパスも活用

R高等学校(R高)は、2025年4月に群馬県桐生市に開校したN高グループの3校目です。リセマム+2プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES+2

  • 旧・群馬県立桐生女子高校の校舎を活用したキャンパス

  • 「REAL / RESPECT / RELATION / REVOLUTION」などの意味を込めた“R”リセマム+1

  • N高・S高と同じく、ネットコースや通学コース、オンラインキャンパスなどが利用可能

特徴として、

といった点があり、**「学費を抑えつつ、オンラインもリアルも両方活かしたい」**という家庭には候補になりえます。


ゼロ高(ホリエモンのゼロ高等学院)

一方で、堀江貴文さんが携わる「ゼロ高等学院(ゼロ高)」は、

  • 起業・ビジネスなど“実践重視”の学び

  • 提携する通信制高校(多くは私立)+ゼロ高の授業料

という形で、年間50〜70万円程度+提携校の学費という水準が目安です。通信制高校選びの教科書+1

内容には魅力がありますが、純粋な“学費の安さ”だけで見ると、N高グループのネットコースや公立通信制高校より高くなることが多いので、

  • 「家計的にかなり余裕がある」

  • 「どうしてもゼロ高の環境に価値を感じる」

場合の選択肢として考えるのが現実的です。


まとめ:N高・S高・R高は“安く抑えたい私立通信制”の候補

というイメージで、**「学費」+「子どもの相性」**で比較していくのが良さそうです。


4. 高卒資格が必要なら:高卒認定試験という道もある

**高等学校卒業程度認定試験(高卒認定/旧・大検)**は、「高校を卒業していない人の学力が、高卒と同等以上かどうか」を判定する試験です。文部科学省+1

  • 合格すれば、「大学・短大・専門学校の受験資格」が得られる

  • 高校に通わなくても、独学や通信講座での勉強でチャレンジ可能

  • 年2回(例年8月・11月頃)実施されている

つまり、

「どうしても高校に通うのが難しい」
「最短で高卒資格相当を取りたい」

という場合は、高卒認定 → 大学・専門学校というルートも現実的です。

ただし、高卒認定はあくまで**“学力の証明”**であり、「高校生活そのもの」や「高校卒業」という経歴にはなりません。アールエーシー+1


5. 高校卒業後①:ストレート進学で使えるお金の制度(ざっくり)

高校からそのまま進学する場合には、

  • 日本学生支援機構(JASSO)の給付型・貸与型奨学金

  • 自治体や民間団体の奨学金

  • 大学・専門学校の授業料減免・特待生制度

などを組み合わせることで、授業料を大きく減らしたり、生活費の一部までカバーしたりできる可能性があります。managara+1

ただし、貸与型奨学金は将来の返済負担が大きくなるケースも多いので、

  • 「今すぐ進学しつつ、借金も背負う」

  • 「いったん就職して、教育訓練給付金を使って学び直す」

の両方を並べて比較してみることをおすすめします。


6. 高校卒業後②:いったん就職→教育訓練給付金で学び直すルート

教育訓練給付金とは?

教育訓練給付金は、雇用保険に入って働いた人が、厚労大臣指定の講座を受講・修了したときに、学費の一部を国が戻してくれる制度です。厚生労働省+2厚生労働省+2

  • 一般教育訓練:受講費用の20%(上限10万円)

  • 特定一般教育訓練:40〜50%(上限20〜25万円)

  • 専門実践教育訓練:50〜最大80%(年間上限40〜64万円)厚生労働省+2厚生労働省+2

対象講座は、

など、約1万7,000講座以上に広がっています。厚生労働省


なぜ「一回就職」がポイントになるのか

教育訓練給付金は、雇用保険の加入期間が一定以上あることが条件です。

ざっくりいうと:

(細かい条件・例外は必ずハローワークで確認してください)厚生労働省+1

つまり、

高校卒業 → 正社員で働く → 雇用保険に入り数年勤務
→ 教育訓練給付金を使って専門学校・通信制大学などへ進学

という流れなら、**「生活費を稼ぎつつ、将来の学費を国に一部負担してもらう」**ことが可能になります。


モデルイメージ:介護・医療・IT系など

  • 介護福祉士・看護師系の専門学校

  • 保育士・社会福祉士・医療事務

  • ITエンジニア・Webデザイナー・データサイエンス系講座

などは、専門実践教育訓練給付金の対象になっている学校も多く、学費の50〜80%が給付されるケースもあります。厚生労働省+2緑星館大学+2

たとえば
「本来3年間で300万円かかる専門学校→給付金をフル活用して150万円前後に」
といったイメージのケースも珍しくありません。厚生労働省+1


通信制大学+教育訓練給付金という選択肢

さらに、最近は

  • 通信制大学

  • 社会人向け夜間大学・大学院

の一部コースも教育訓練給付金の対象になっています。スクーリングなし通信制大学ガイド+1

  • 日中はフルタイムで働き、

  • 夜や休日にオンラインで大学の単位を取り、

  • 学費の一部を教育訓練給付金で賄う

という形なら、**子どもが社会人になったあとも、「働きながら学士号や専門資格を取る」**ことが十分可能です。


7. 家計と子どもの気持ちで選ぶ3つのパターン

ざっくり分けると、次の3パターンがよくある形です。

  1. 高校→すぐ進学(奨学金フル活用)

    • メリット:同級生と同じタイミングで進学できる

    • デメリット:貸与型奨学金が多いと、卒業後の返済負担が重くなる

  2. 高校→就職→教育訓練給付金で学び直し

    • メリット:

      • 数年間の収入+貯金で家計を支えられる

      • 学費のかなりの部分を国の給付でカバーできる

    • デメリット:

      • 周りの同級生より数年遅れて進学する

      • 働きながら情報収集と準備を続ける根気が必要

  3. 通信制高校・N高/S高/R高・高卒認定+働きながら進学

    • メリット:

      • 学費を抑えながら柔軟な生活設計ができる

    • デメリット:

      • 自分でペース管理・モチベ維持をしないと続けにくい

どれが正解というより、

  • 家計の状況

  • 子どもの性格(自分で勉強を進められるか、集団が向いているか)

  • 将来やりたいことのイメージ

で、「現実的に続けられそうなルート」が変わります。


8. 今日からできるチェックリスト

  • 自治体や中学校・高校から配られている高等学校等就学支援金の案内を読み直す文部科学省+1

  • 公立高校・公立通信制・N高/S高/R高・ゼロ高の学費と就学支援金適用後の実質負担を一覧にして比べてみるN高等学校・S高等学校・R高等学校+3N高等学校・S高等学校・R高等学校+3通信制高校ナビ+3

  • 高卒認定試験の公式サイトで、「受験資格・科目・日程」をチェックする文部科学省+1

  • 子どもが興味のある分野の専門学校・通信制大学が、教育訓練給付金の対象かどうかを検索するkyufu.mhlw.go.jp+2厚生労働省+2

  • 一番近いハローワークに「教育訓練給付金について相談したい」と電話して、相談窓口の予約を取る厚生労働省+1

  • 家族で、「今すぐ進学」「いったん就職」「通信制+バイト」など、現実的にありえそうなルートを3つ書き出して、メリット・デメリットを話し合う


要点3つ

  1. 母子家庭・父子家庭・生活困窮家庭でも、就学支援金+通信制高校(公立・N高/S高/R高など)+高卒認定を組み合わせれば、「高校〜高卒資格」までは十分に現実的に目指せる。

  2. 高校卒業後は、「すぐ進学+奨学金」だけでなく、一度就職して雇用保険に入り、教育訓練給付金を使って専門学校や通信制大学で学び直すルートも、学費負担を抑えたい家庭には有力な選択肢。

  3. 「どのルートが正解か」ではなく、家計と子どもの気持ちに合った“続けられるルート”をいくつか並べて比べることが、子どもの高等教育をあきらめない第一歩になる。


おすすめ本


参考(出典候補・検証メモ)

※本記事は2025年12月時点の情報をもとにしています。制度・金額は変わる可能性があるため、必ず最新の公式情報をご確認ください。

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