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「話を聴いて欲しい」という願い

カウンセリングを受け始めてからもう2年以上は経つかと思う。
その間に感じたことについては以前に何度か書いたことがあるので興味がある人は参照してみて欲しい。
私が心理療法を受けて最も実感していることの一つに、ゆっくりと時間をかけて心ゆくまで話を聴いてもらうことの大切さがある。
その効用、効果は想像以上だ。
あくまでも心理療法について素人である私個人の感想だが、カウンセリングは単なるお喋りの場ではない。
そうかといってお喋りではダメというものでもない。
自分の心にある本音、本当の気持ちは時に自分も気づかずにいるものだったりするが、それを真剣に聴いてもらうという経験を、果たしてどれだけの人がもっているだろうか。
考えてみれば私たちは、決して遮られることなく、馬鹿にされたり評価されたりすることもなく、心ゆくまでその時々の自分の本当の気持ちを何もかも聴いてもらう経験など、幼かった頃から全くと言っていいほどなかったのではないだろうか。
それは、そもそも聴いてくれるような相手も時間も場所もなかったからだ。
でも大人となった今だからこそ、是非ともそういう機会を作って欲しいと思う。
自分の気持ちや頭の中にあることをノートに書いて整理するという人がいるが、それとは全く違ったものであることは体験すればわかる。
相手がいて、その相手に誰にも言えないようなことも安心して話せる場所や時間が大切だ。
じっくりと自分の話を聴いてもらっていると、色々と不思議な経験もする。
例えば、自分自身が全く意識していなかったことを話し出したり、気付かされたりする。
そして、ゆっくりと自分の内側を見る眼が養われてきて、日々の行動が変化してくる。
そこに努力しているという意識はない。
そこに至る仕組みや原因はわからないが、恐らくもともと私たちに備わっているがあまり意識してこなかった感覚が顔を出し始めたからではないかと思う。
話す相手は私たちと同じ普通の人でありながら、専門家であり高度な守秘義務があるカウンセラーだというのは重要だと思う。
私たちは、とにかく安心して、本当のことを、ちゃんと聴いて欲しい、という深く強い欲求をもっていると今の私は確信している。




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