散文詩|絶え間なく、溢るる
蛇口から、嘘と毒が溢れて止まらない。
私の右手のグラスは、「水圧」によってとうの昔に割れ散らかっている。
足元には、粉々になった破片が山積みになっていた。
左手に持っていたグラスは、たくさんあるうちの最後の一つだった。
重厚で、熱にも強く、頑丈なはずだったのに。
たった一度の出来事で、見事にパリンと割れてしまった。
結果的に、「終わりの始まり」とはよく言ったもので。
どれだけ蛇口からどはどばと流れても、
受け皿がないのであれば、また海に還るだけ。
現に、巡り巡って痛みが返っているのを、横目で見ている。
「事勿れ主義」なのではない。
自分を殺して、生きているだけなのだ。
今日も、蛇口は開いたままだ。
【あとがき】
こちらに参加させていただきました。
「誰かにとっての"支え"となるような存在になりたい」
高校卒業後の社会人生活の中で、今も掲げている自分の目標です。
昔から何かと聞き役になる事が多かったこと、
過去に管理職を担当させていただいたこと、
カウンセラーの資格を取得したことなどが重なり、
たくさんの「声」を聞く機会が
十数年の社会人生活の中で、数えきれないほどありました。
その結果、情けない事に
他人の負のダメージをすべて受け止め吸収しすぎてしまい、
過去に自分自身がぶっ壊れたことがありました。笑
(まずは自分のケアからしよう。じゃあどう解決しよう?)
を考えた先の結論が
「自分の判断基準によっては、受け皿を持たない」ということ。
この人嘘ついてるな。
心抉るようなこと言ってるな。
と思うような「声」は、すべて受け止めるふりをする。
はじめは難しいことの方が多くありましたが、
結果的にこれが合っていたようで、
以前よりもかなり”生きやすく”なりました。
今は自分自身のケアも落ち着き、トリセツも分かってきたので
あらためて、カウンセラーの資格を活かせるようなことに
色々と挑戦中です。
受け止める側にも、感情はあります。
人間なので。
今回は、自分の実体験と、心に残っていた醜い感情を
文字通り書き殴ることで、静かに供養しようとした作品でした。
お目汚し、大変失礼いたしました。
一 凪
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