次世代Sales Opsの核心。AI自動化プラットフォーム『Clay』の衝撃



1. 自己紹介

私が所属しているのは、バックオフィス向けのクラウドサービスを提供しているSaaS企業だ。入社以来、約4年間にわたり営業として最前線を走ってきた。
会社のブランドや担当セグメントにも恵まれたが、営業としては一定の成果を出すことができ、3年目には全社で数百名規模の組織の中で「トップセールス」を受賞した。その後、マネージャーへと着任。それまでの「一人の数字を最大化する」フェーズから、マネジメントを通じて「組織としてより大きなインパクトを残す」という新たな挑戦が始まった。
当初はthe mode体制を敷いており、その中でのフィールドセールスを担当していたが、組織の変革に伴い、Net ARR(売上継続率)を最重要指標として追う「AM(アカウントマネジメント)組織」の立ち上げを担当した。この組織立ち上げの経験が、今回のアカウントを立ち上げる大きなきっかけ・転換点となった。

2. 人力営業の限界点。なぜ私はSalesTechを貪り始めたのか

AM組織の立ち上げにおいて直面したのは、「構造上の課題」だった。 エンタープライズ企業向け事業と比較すると、SMB(中小企業)領域では1社あたりの売上が限定的であるため、担当制を成り立たせるには一人あたりの担当社数が膨大になる。さらに、既存売上の拡大(Gross)と解約の防止(Churn)という、性質の異なる二つのミッションを同時に、かつ高次元で両立させなければならなかった。
SMB領域でのAM制度は前例が少なく、「The Model」の次を担う枠組みをどう実現させるか。その挑戦に非常にワクワクしていた。
しかし、実際に蓋を開けてみると改善すべき事項も多く発生した。特に顕著だったのが、AM一人あたりのリソース問題だ。数多くの担当顧客を抱える中で、突発的な運用相談や事務作業が頻発し、本来注力すべき売上拡大や解約防止に向けた提案に十分な時間を割けない状況に陥った。タスクの性質が異なるため思考が分散され、実行強度が落ちてしまうことも少なくなかった。
予算としての数字は達成していたものの、より大きなインパクトを創出できる組織にするためにあらゆる対策を検討した。業務の一部を別部門へ移管するなどの体制変更を進める一方で、並行して「AMの生産性を10倍にするテクノロジーはないか」と、SalesTech全般の情報収集を始めたのがこの時期だ。

※SMB AM構造イメージ

3. 米国SaaS『Clay』が破壊した、私の「当たり前」

そんな中で出会ったのが、米国で爆発的な成長を遂げている『Clay』だ。その中身を知ったとき、これまでの営業の常識が崩れ落ちるような衝撃を受けた。

※clayの基本情報


Clayは、AIと100以上のデータソースを自在に組み合わせる「営業自動化プラットフォーム」だ。なぜNotionやOpenAIといった世界トップクラスの企業がこぞって導入しているのか。実際に触れてみて、その理由は明白だった。Clayの凄さは主に以下の3点に集約される。

  1. 「探す手間」をゼロにする圧倒的なデータ網羅性 かつてはインターンや新人がスプレッドシートで行っていた泥臭いリスト作成や連絡先の探索フローを、「ウォーターフォール」という機能で完全に自動化する。

  2. AIブラウジング「Claygent」による定性調査の自動化 「企業のサイトを読み込み、特定の認証を取得しているか確認する」「直近のニュースから新製品の記述のみを抽出する」といった深いリサーチを、数千社に対して一瞬で実行できる。これにより、単なる数字ではない「真のインサイト」に基づいたリスト作成が可能になる。

  3. 「手書きの質」と「機械のスピード」の両立 営業メールは「大量送信のスパム」か「1通ずつの非効率な手書き」かの二択だった。しかしClayは、AIに特定のインサイト(例:CEOがポッドキャストで話した内容)を学習させ、相手のためだけに書かれたようなパーソナライズメールを数千人分同時に生成する。

※clay イメージ

特に、②の定性調査の自動化は、AM活動においても大いなる可能性を秘めていると感じた。自分の領域・今の体制に落とし込むとすると、活用イメージはこうだ。

※AM活用イメージ


まず、組織で担当している数千社の情報をCRMから抜き出し、Clayに読み込ませる。次に、受注シグナルとなる情報をClayに学習させ、定期的に全企業の関連情報を自動検索させる。シグナルを検知した企業の情報をCRMに反映し、即座にSlackへ通知する仕組みだ。
我々のようなバックオフィス向けサービスであれば、「コーポレート部門の採用募集が始まったタイミング」や「人数が50名を越えたタイミング(各種法対応の発生)」などがサービス検討のトリガーになる。この情報を競合より早く検知しアプローチできれば、有効商談の創出率は飛躍的に高まる。また、その場ですぐに検討にならないケースももちろんあるが、予め適切な情報をお客様に提供しておくことで、その後のサービス検討の際に想起される状態を作ることができ、自社が検討タイミングで土台ののらなかった、という不戦敗を防ぐことにも寄与する。

これまでのSMB営業経験を通じて確信したのは、「いかに温度感の高い顧客に、最適なタイミングでリーチできるか」が全てだということだ。エンタープライズ営業に比べ、SMB領域では営業個人のスキル以上に、検討タイミングを逃さない「アプローチの精度」こそが最大の変数になる。Clayを活用すれば、これを極めて高いレベルで実行できると、強く感じた

4. 最後に:私が発信を始める理由と、目指したい未来

4年間の営業生活を通じ、私が最も喜びを感じる瞬間は、単なる受注という事実ではなく、お客様が抱える障壁を自分たちの提案で解消できたときだ。
システム選定や情報収集は、本来お客様にとって「本質的でない時間」である。そのような時間を1秒でも減らし、営業パーソンがお客様と真に向き合う時間を1分でも増やせるような状態を作りたい。
昨今、「米国ではAIによるアウトバウンドが廃止され始めている」「AI営業エージェントはオワコンだ」といった意見も散見される。しかし、人間が行う営業活動を強力に下支えし、質を向上させる役割を担うAIの必要性は、今後ますます高まっていくはずだ。


私は進化し続けるテクノロジーを学び、発信し続けることを決めた。今後はClayに限らず幅広く発信していくつもりだが、まずはこの『Clay』というソリューションを徹底的に解剖し、日本の営業現場でどう使いこなすべきか、「Clay University」での学びを交えながら余すことなく届けていきたい。

Clay 101: GTM Automation


「営業という仕事をもっとクリエイティブにしたい」 「組織の生産性を根底から変え、お客様への貢献度を最大化したい」
もし、そんな想いを少しでもお持ちであれば、ぜひフォローして見届けてほしい。



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