Photo by
shinsukesugie
忘れられない食事
ほかほかの湯気と良い匂い
ふと思い出すあの時のご飯が
忘れられない
*~~~
未知の国への挑戦、ヨーロッパ一人旅
初めて降り立った地で
どさっと荷物を下ろした。
飛行機が遅れて
暗くなってしまった。
着いたばかりで
右も左もよくわからない中
出かけるのは危険だ。
今日は早く休み
明日の朝から動こう。
とりあえずお腹がすいたので
自分の直感を頼りに、いいお店がないか近所を探した。
小さな中華料理店の灯りを見つけて
助かった!と思って入ると
お客さんは誰もいなかった。
もう閉店間際だったようだ。
勇気を出して何かないか聞いたら
炒飯なら出せると言われ
その温かい提案にのった。
ちょっと待っていたら
パックに入れて渡してくれた。
すぐ宿に戻り、一人で食べた。
ご飯の温かさ
シンプルで力強いおいしさ
空腹が満たされていく喜び
誰も知っている人がいなくて
心細かったときに
ありついたご飯は格別だった。
おなかがペコペコだったからだけでなく
心も満たされて、明日への活力が湧いてきた。
食ってすごいな
命をつなぎ
人ワクワクさせ、幸せにする力がある
*~~~~~~~~~~~~~
海外を旅していた時は
よく中華料理にお世話になりました。
たいてい、どの国にもあったし
必ず米飯があるし
味も当たり外れがないので
独自の安心感がありました。
この話は30年ぐらい前のことなのに
今でも時々思い出します。
あの日、一人で不安そうなアジア人に
おいしい炒飯を作ってくれた
顔もうろ覚えのシェフに
あらためて感謝します。
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🌈Special Thanks to 杉江慎介 さん
(表紙イラスト・クリエイター)
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