【お宝】
【お宝】
三題噺:蝋燭/地図/左手
「なあ。ホントにコレでいいのか?」
「間違いねえよ。『左手の攻略法』ってやつ、知らねえのか?こんな感じの迷路では、左手を左の壁に当ててずーっと行けばいつかゴールに着くんだ」
「右手じゃね?」
「どっちでも同じだろ?大事かよ、そこ」
「そんなことより、ホントかな?ココのお宝の噂」
「『その時、いちばん必要なモノが手に入る』。オカルトだが確かな筋の古文書もあるんだ。この地図だってその筋だ。ならやる価値はあるだろ」
「で、でも思ったより歩かされるじゃん……も、もう手持ちの蝋燭も無くなるよ……」
残りわずかな蝋燭をチラリと見ながら思わず弱音が出る。
「チッ……参ったな。……ん!おい、アレ!!」
「え?あ!マ、マジか!?」
大慌てでふたりで駆け寄る。た、宝箱だ!!
「コレで俺たち、大金持ちに?!」
「い、いいか?あ、開けるぞ?!」
蝋燭が数本、入っていた。
