【改める】
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三題噺:ひと口/許可/躊躇い
「ね、ひと口ちょうだい?」
そう言われ。
私は自分のパフェを見ながら、言うかどうか躊躇うように口を開いた。
「こないださ、ネットニュースで見たんだけどさ」
「え?なに?急に」
「現代に実在する妖怪特集だったの」
「え?そんなことより里帆のパフェ、ひと口ちょうだい?」
「ダメ。まぁ聞いて。その妖怪の特徴がね、そっくりなの」
「え?!何に?」
「あんたに」
「え?!やだ、なにそれ。ど、どんな妖怪なの?」
「誰彼構わず、『それ、ひと口ちょうだい』って言う、『妖怪:ひと口女』」
私はくすくす笑いながら恵美子に言う。
「えーひどーい」
「ひどくない。要は『はしたないから、そんな真似は控えなさい』ってことでしょ。妖怪ひと口女とか言われたくなかったら、自分の振る舞いを改めてみたら?」
心を鬼にして言ってるんだからね。こーゆー言いにくいことを言ってくれるのが本当の友達なんだから。
「わかった。あたし、改める」
「お!やった!まさか、効果あり?!」
私は嬉しくなって、恵美子を見たら。
「ね。ふたくち、ちょうだい」
