【逆転の発想】
【逆転の発想】
三題噺:幸せ/逆転/結果
「か、完成じゃ……ついに完成じゃぞ!」
「ホントですか!博士!ついにオセロニンが!」
「あぁ……苦労したな……」
「博士の唱える『可逆性ホルモンバランス増減変化による感情コントロール方式幸福論』……ボクは論文を読んで震えたあの日を忘れてません!」
「幸せを感じる場面で多く分泌されるセロトニン、オキシトシン。絶望を感じる場面で多く分泌されるコルチゾール、ノルアドレナリン。これらの働きを逆転させる。その効果に更に分泌量が多いと幸せ、少ないと絶望を感じるアドレナリンの分泌量を逆転させる」
「世間では『ガッカリしたら元気になれる、ガッカリ健康法』なんて揶揄する声もありましたが。ボクは博士のこの取り組みさえあれば不幸な出来事も幸せに変えられる画期的な大発明だと思ってます!」
「ありがとう……助手くん。……ヨシ!では飲むぞ!君にはぜひその効果を見守って欲しい!!」
「はい!!」
そこには、泣いたかと思えば大笑い、大笑いをしたかと思えば泣き崩れる、を繰り返す博士がいた。
