【セージ】
【セージ】
三題噺:セージ/ひとつ/双子
「セージ焼いたよ」
「ん?詳しくないんだけどソーセージみたいなもの?」
「んや?全然ちゃうね。皮も肉も無いよ」
「皮も肉もない、セージ?」
「そう、セージ」
「ソーセージなんだよね?今言ったもん」
「『そう、セージ』であって、ソーセージちゃうて。普通の、セージ」
「政治?」
「ちゃうて。俺たちの間に裏表とか駆け引きとか要らないだろ。剥き出しのまんまで平気さ」
「ソレはそうだね」
「皮も肉も必要ない。って意味では俺らっぽいかもな。そんなの無くても伝わりあってる」
「セージが?」
「そう、セージが」
「やっぱりソーセージじゃん。言ってるじゃん」
「ソーセージには皮も肉もあるけどね?」
「俺たちにも皮も肉もあるよ?」
「上手いな。一本取られた」
「美味くても、一本取ったりしないよ」
アロマハーブのセージの強い香り。煙立つ中、向き合うふたりは同じ顔で同じようにふふふ、と笑い合う。
コレはある日の仲の良い双生児の会話。
