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ひとりごと シロクマ文芸部

ひとりごとをよく言う。と言うより一人芝居を演じることが度々ある。誰かに見られると恥ずかしいので観客は要らない。家族が留守であることが必要条件。

ひとりで何をしているのか。
一つはキッチンステージで歌う。曲目は唱歌、童謡。古い歌謡曲、または中学の合唱部で歌っていた合唱曲。歌を歌うのは心の栄養になる気がする。
 
もう一つは夫に直接は言えないが、言いたい事をあたかも目の前に夫がいるかのように思いを吐き出す。長い人生を共にし、お互い折り合えない事は多いが本人に直接言ってはならないこともある。『留飲を下げる』という意味では少々物足りないが、この辺で納得しておいた方が良いだろう。私だって夫と険悪になるのは避けたい。

天国の両親と向き合うこともあるが、懐かしい思いが先に立つ。思い出が次々に蘇る。その時々の会話や出来事が心の中で再現される。この歳になっても涙が半端なく流れるが、実は泣くと思いの外スッキリする。神様も粋な事をなさいます。

まあ、人に話すような事でもないのだけれど。
年寄りのひとりごと、軽く聞き流してくださいマセね。

了 457文字


小牧幸助さんの今週のお題、『ひとりごと』から始まる最近の私の日常です。よろしくお願いいたします。


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