雪だるま シロクマ文芸部
雪だるまの首に僕のスカーフを結んでみた。青い色が映える。
それでも、なんだか物足りないと言うか、ひとりぽっちの雪だるまが寂しそうに見えた。
隣に小さめな雪だるまも作ってみた。
「お兄ちゃんと妹みたいだね」
小さな雪だるまにもスカーフを巻きたかったけれど何も持っていない。
「家に帰って、何か探して来るね」
そう二人に声をかけて家に戻ったが、適当な物が見つけられなかった。
仕方なく雪だるまの元にもう一度行ってみると小さな雪だるまが頭に花柄模様のリボンを付けていた。
「誰に付けてもらったの?良かったね、よく似合うよ」
そう声をかけた。
リボンに見覚えがあった。隣のクラスの早苗ちゃんのだ。
辺りを見回してみたけど誰もいない。だけど何故だか顔が火照ってきた。
小さな雪だるまと大きな雪だるまがクスクスっと笑ったような気がした。
了 351文字
久しぶりに参加させて頂きました。またよろしくお願いいたします。めい
