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雪和尚 毎週ショートショートnote

雪の降る夜。囲炉裏端。
和尚は雪見酒を楽しんでいる。差しつ差されつの相手はなんと御本尊。
勿論彼らはキツネでもタヌキでも無い。

和尚はかなりの高齢で、心の準備はできていた。
御本尊は長年自分を守ってくれた和尚の最後に何かしてやりたかった。ただこうして山奥の廃寺同然の寺で酒を酌み交わしたいと思う和尚の願いは叶えられた。

雪は深々と降り続く。囲炉裏の火は静かに燃えている。まさかの御本尊に見守られ、自分の一生を終えられる幸せを和尚は感謝するのだった。御本尊も和尚も言葉を交わすこともなく、この時間を楽しんでいるようで。終える命を愛おしく、また誇りにも思いながら目を閉じた和尚はそのまま動かなくなった。

御本尊は和尚を抱き上げると、降りしきる雪の中に。
朝、不思議な夢を見たと村人達が集まってきた。
人々は御本尊に抱かれて清い雪の布団をまとった和尚の姿を目撃したのだった。寺はその後倒壊した。
この出来事は『雪和尚』の話として長く語り継がれた。


了 411


ご無沙汰しております。
毎週のお題はチェックしていますが毎回お題が難しく書けませんでした。
今回は何とか書けましたので、ホッとしています。よろしくお願いいたします。めい


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