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第1回 読書感想文って、なんでこんなに大変なの?

「読書感想文って、マジでめんどくさい」
「読んだことはあるけど、なに書けばいいのかさっぱり」
「本を読むのも作文書くのも苦手だから、そもそも無理……」

……うんうん、わかるよ。
司書として図書室にいて、そういう声を毎年、何人もの中学生から聞いてきた。

でもね、これを読んでるあなたに、ひとつだけ伝えたいことがある。

感想文って、“感想”を書けばいいんじゃない。
本を読んで、「自分がどう思ったか」を言葉にすること。
それが読書感想文のいちばん大事なところ。

「好き」「嫌い」だけじゃ足りないし、「あらすじ+感想一言」では終われない。
なんとなく“作文っぽく”しても、読み返すと「で、何が言いたかったんだっけ?」ってなる。

だからこそ、「どんな本を読むか」がすごく大事なんだよね。

──


📚 図書室でよくある質問:「この本、感想文にできますか?」

毎年、図書室でこのセリフを耳にする。

「これ、読んでみたいんだけど……感想文にしていい?」

だいたいそういうとき、生徒の手元にあるのは──

・カバーの絵がかわいい絵本
・分厚くてカタい哲学書
・話題の芥川賞受賞作
・アニメのノベライズ本
・パラパラ読める雑学系の本

どれも「読んでみたい!」って思う気持ちはすごくいいんだよ。
でも、それと「感想文に向いてるか」はちょっと別の話なんだよね。

──

💭感想文に「向いてる本」と「向いていない本」の違いって?

◎ 感想文に向いている本とは…

・ひとつのテーマや人物がしっかり描かれている
・読み終えたあとに「なにか心に残る」
・自分自身と比べたり、置きかえたりできる場面がある

たとえば、登場人物の考え方に共感したり、
「自分だったらどうしたかな?」と考える余地があるような本。

これは感想文という“作文”を書く上でもネタが出しやすいんだ。

だからこそ、全国読書感想文コンクールの「課題図書」って、じつはすごく考えて選ばれてる。
読みやすさ、内容の深さ、テーマ性……そのバランスが取れていて、「書きやすい本」になってるんだよ!

──

✖ 感想文に向いていない本とは…

・辞典や図鑑など「読む」より「調べる」タイプの本
・短編集やアンソロジーで、感想をどれに書くか絞りにくい本
・ライトノベルのシリーズ途中巻(前提知識が必要)
・大人向けの文学(芥川賞など)でテーマが難解なもの

たとえば、ある生徒が持ってきたのは、芥川賞を取ったばかりの話題作。

「これ、学校の先生が褒めてたから読んでみようかと」
「すごい!でもこれ、けっこう難しくない?」
「途中でよくわかんなくなった」
「それ、感想文にまとめるのめっちゃ大変だよ〜笑」

──っていうやり取り、毎年ある。笑

もちろん、読むのは自由だし挑戦はすごくいいこと。
でも、読書感想文は“読んだあとに書く作文”だから、読めただけじゃダメで、「書きやすさ」も必要なんだ。

──

✏️ 「書きやすさ」のカギは“気持ちの動き”

読書感想文でいちばん大切なのは、「自分の気持ちの変化」があるかどうか。

読む前の自分と、読み終えたあとの自分が少し違ってる
誰かの考え方を知って、自分の考えも揺れた
思ってもみなかった視点に出会えた

──そんなふうに、自分の中に“なにか”が残る本がベストなんだ。

だから、司書として「これが感想文に使えるかどうか」は、読みたい気持ちと、“自分との対話”ができる本かどうかで判断してるよ。

──

💬 最後に:まずは「読めそうな本」との出会いから

無理に読もうとしなくていい。
大切なのは「これは読めそう」って、自分で思える本との出会い。

私、学校司書のお仕事は、「読ませること」じゃない。
“出会わせること”がいちばん大事なんだよね。

次回は、その「出会い」をどうやって作るか、
そして実際に読めた中学生の“リアル本リスト”も紹介していくよ!

──

📘このシリーズは全7回。
読書が苦手でも、作文が得意じゃなくても、あなたなりの“読書感想文”がちゃんと書けるように、やさしく一歩ずつお手伝いしていくよ。

第2回:「読む本、どうやって選ぶ?“出会い”から始める選書法」
お楽しみに!

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