僕が駿台特待生を勝ち取った理由──「普通のお母さん」の家計術を生かした勉強計画
計画にも質がある
ちょっと想像してみてください。
食費の予算も把握していない。鶏肉のグラム単価も、キャベツの値段にも無頓着。
そんな人が1か月分の献立を考えるとしたら……。
たぶん、半月もすれば予算オーバー。冷蔵庫には余った野菜の山。
あっけなく失敗してしまう様子が、簡単に目に浮かびます。
「ダメだ、こいつ」と思ったあなた。
ひょっとしたら、似たようなことを「勉強計画」でやっているかもしれません。
ということで今回は、夏休みを前に「計画の立て方」について話してみます。
僕が駿台・河合塾・代ゼミから特待をいただいた理由のひとつが、「勉強計画に対する考え方」だと思っています。
お手本は「生活費をやりくりして、日々の献立を考えるお母さん」です。
貴重な夏休みなので、精度の高い良質な計画を立てていきましょう。
予算管理のキホン
まず把握しないといけないのは、「手持ちの予算で、どんな食材をどれだけ買えるか」ということ。お金には限りがありますから。
勉強計画に置き換えるなら──
・予算=勉強可能時間
・食材=教材
です。
・「1時間でチャートが何問進められるのか」
・「長文問題1題に、解答から復習まで何分かかるか」
といった感覚を知らずに、いきなり1か月分の学習計画を立てようとするのは、かなり危ない。下手したら初日から計画が破綻します。
「500題の入試問題集を解き終えるぞ!」と、30日で割り算したとします。すると1日あたり16〜17題になります。
ここで、立ち止まって考えてみてください。あなたは、その16題を解くのにどれくらいの時間が必要ですか?
実際の入試では、1題20〜30分程度かけても解ききれない、ということも珍しくありません。復習時間も考慮して1題あたり40分確保するなら、16題で約10時間40分。結構、時間がかかりますよね。
モーニングルーティン──朝は必ず“ご飯と味噌汁”
自分の実力がある程度掴めたら、今度は「ご飯と味噌汁にどれだけ予算をかけるか」を考えてみてください。
「毎日必ず取り組む、欠かすことのできない勉強に、どれだけ時間を使うか」を決めましょうということです。基礎力に自信がないなら、多めに予算(時間)を割きましょう。
計画を立てるのが苦手な人、計画を実行するのが苦手な人は、予定の半分以上がこのルーティンで埋まるくらいのイメージで。
ちなみに僕の場合、午前中(約6時間分)のスケジュールを完全に固定していました。1日の勉強時間が12時間ほどだったので、ちょうど半分がルーティン学習です。
おおよそのスケジュールはこんな感じ。
・5:00〜10:00 数学(チャートなど)
・10:00〜12:00 英語(単語+読解)
数学の教材を開いた状態で寝て、寝起きで机に直行するのが日課でした。毎日同じ服を着ていたスティーブジョブスと同じ理論ですね。午前中は「何の勉強しようかな〜」なんて、一切考えない。
ご飯と味噌汁(=土台)さえちゃんとしていれば、おかず(=応用問題など)が多少偏っていても、計画はなんとかなります。
戦略的おかず計画
次に考えるのは、おかずのテーマです。
「野菜不足だから、副菜を多めにしようか」とか、「筋肉をつけたいから、タンパク質をしっかり摂ろう」といった風に、今の自分に足りていない栄養(=力を入れるべき分野)を意識します。
ここは腕の見せどころ。出題頻度や配点が高い分野で、かつ得点につながる知識を身につけたいです。
せっかく時間のある夏休み。内容につながりのあるものを同時期に勉強して、効率よく理解するのがおすすめです。使い回しが効く食材を選ぶお母さんたちのように。
僕の場合は午後の時間(12:00〜24:00)を“おかず”に充てていて、例えば「2学期の古文の予習を5日間で一気に片付ける」といった予定を立てていました。
予習のメインは品詞分解です。助詞・助動詞などを短期間にまとめて識別することで、同じパターンに何度も出会います。それを繰り返すことで、体系的に知識を整理することができました。
スーパーの食材も価格の変動があります。特売で安く変えたら(=予定よりも早く勉強が進んだら)、余った予算で好きな食材(=教材)に手を出すのもありですね。
ただし、あれもこれもと手を出して計画が破綻しないよう、予算管理はしておきましょう。
早起きは予備校代の得
早起きが得意な人におすすめしたいのが、「午前中に6時間」のルール。そうすると、午後12:00〜24:00のうち半分勉強するだけで、合計12時間を達成できる計算になります。
朝に6時間勉強できた日は、ストレスフリーな午後が過ごせます。まじで最高です。
6時間と聞くとハードルが高そうですが……
・翌日のお弁当用に晩御飯のおかずを取っておく
=寝る前に机にチャートを開けておく
・起きたらお弁当にご飯とおかずをお弁当につめる
=起きたら数学と英語を勉強する
迷ってる時間をカットすると、時間を有意義に使えます。やってることは、お母さんたちの家事と何ら変わりません。
BeReal?──リアリティは偉大だ
短時間で“リアリティのある”計画を立てられるようになったら、それはちゃんと成績にも返ってきます。
夏に向けた、献立作りの時期に差し掛かってきましたね。
あなたの「ご飯と味噌汁」は何ですか?
健康な体は、毎日の食事から。それと同じように、この夏の努力は、きっと未来の揺るぎない学力につながりますよ。
頑張って、受験生!
