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選択と答えの間には、人生がある


人生は選択の連続だ。

進学。

就職。

転職。

結婚。

離婚。

引っ越し。

大きなものから小さなものまで、
僕たちは毎日のように何かを選んでいる。

そして不思議なことに、

人は選ぶ前よりも、
選んだ後の方が悩むことがある。

「あっちの方が良かったかな。」

「別の道もあったかもしれない。」

そんなことを考えた経験がある人も多いと思う。

でも、
その苦しさの正体は
本当に選択なのだろうか。

もしかすると人は、
選んだことを後悔しているのではなく、

選ばなかった未来を
気にしているのかもしれない。

例えば

転職をした人。
新しい職場に満足していても、
「前の会社に残っていたらどうなっていただろう。」

と考えることがある。

引っ越しをした人も、
新しい街に慣れた頃、
「あの場所に住み続けていたら。」

と想像することがある。

告白した人は、
しなかった未来を考えるかもしれない。

告白しなかった人は、
していた未来を考えるかもしれない。

つまり
人は今の人生を見ているようで、

実は手放した未来を見ていることがある。

考えてみれば当然なのかもしれない。

選択とは、
何かを選ぶことと同時に、
何かを手放すことでもある。

だから迷う。

だから振り返る。

だから気になる。

ここで少し面白いことに気付く。

人は、
選ばなかった未来ほど綺麗に見えてしまう。

転職しなかった自分は、
もっと活躍していた気がする。

別れなかった自分は、
もっと幸せだった気がする。

あの時、買わなかったものは、
良い買い物だった気がする。

でも本当は、その未来を見た人はいない。

見ていないからこそ、
好きなように想像できる。

失った未来には、
失敗も後悔も映らない。

だから人は、

現実の人生と、

想像の中の理想の未来を比べてしまう。

そして苦しくなる。

もしかすると人は、

選択を後悔しているのではなく、

存在しなかった未来に
心を引っ張られているのかもしれない。

だから不思議なことが起きる。

人は選択したあと、

その選択を正解にしたくなる。

これは見栄でも強がりでもないと思う。

自分が手放した未来に納得したいのだと思う。

例えば
高価な買い物をした時。

人はその商品の良いところを探し始める。

「買って良かった。」

と思いたいからだ。

実はビジネスでも似たことが起きている。

売れる会社は商品を売って終わりではない。

購入後のサポートやフォローを大切にする。

それは親切だからだけではなく、

「あなたの選択は間違いではありませんでしたよ。」

という安心感を届けているのかもしれない。

人は納得したい。

自分の選択を信じたい。

だから
選んだあとに意味を見つけようとする。

そして
これは人生でも同じなのだと思う。

よく、

「正しい選択をしたい。」

と思うことがある。

でも振り返ってみると、

人生を変えたのは選択そのものではなく、

選んだあとに何を積み重ねたか
だったりする。

どの会社に入るかより、
入ったあとに何を学ぶか。

誰と出会うかより、
出会った人とどう関わるか。

選択そのものより、

その後の時間の方が人生を作っている。

だから人生は、

正しい選択を探す事ではないのかもしれない。

選ばなかった未来に少しずつ納得しながら、

選んだ道に意味を見つけていく
ものなのかもしれない。

もし今、

過去の選択を振り返っているなら、

「あの時の選択は正しかったのだろうか。」

ではなく、

「あの選択にどんな意味を作れるだろうか。」

そんな見方もあるのかもしれない。

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