AI時代こそ自分に厳しく!たった1行で専属の編集者を雇うプロンプトとは?
🗓 AI活用100日マスタープラン|Week 7|Day 36〜38 / 100
📌 テーマ:AIに「直させる」のではなく「ツッコミを入れさせる」。自分の言葉を守りながら原稿を磨く推敲術
AIは平均点しか取ってくれない

インフォグラフィックも入って、見た目はだいぶ読みやすくなった。
でもハルには、一つ引っかかっていることがあった。
🗨 ハル:「レイさん、見た目はよくなったんですけど……内容がちょっと気になるんです」
🗨 レイ:「どこが?」
🗨 ハル:「うまく言えないんですけど、通して読むと『言いたいことが、なんとなくボヤッとしてる』気がして。読んでて引っかかるところがあるのに、自分じゃどう直したらいいかわからない」
🗨 レイ:「自分の文章の弱点って、自分じゃ見えにくいんだよね。AIに見てもらったら?」
🗨 ハル:「あ、それいいですね。『この原稿を推敲して、もっと良くして』って頼めば——」
🗨 レイ:「ストップ。それ、一番やっちゃダメなやつ」
ハルの手が止まった。
🗨 ハル:「え? ダメなんですか?」
🗨 レイ:「試しにやってみて。今の原稿をAIに渡して『推敲して、もっと良くして』って頼んでみな」
言われるまま、ハルは原稿を貼り付けて送ってみた。返ってきた文章を読んで、思わず眉をひそめた。
🗨 ハル:「……なんですか、これ。文章はきれいになってるけど、全然僕の言葉じゃない。教科書みたいで、なんか冷たいです」
🗨 レイ:「でしょ? AIは平均点を取る達人だから。『良くして』って頼むと、無難で当たり障りのない方向に整えちゃうの。ハルの熱量とか、引っかかりのある表現とか、全部きれいに削られる」
🗨 ハル:「せっかく自分で考えて書いたのに、全部AIの言葉に上書きされた感じがする……」
🗨 レイ:「そう。だからAIには『書き直させる』んじゃなくて、別の使い方をするの」
AIには「直させる」んじゃなくて「ツッコミを入れさせる」

🗨 ハル:「別の使い方って?」
🗨 レイ:「AIに直してもらうんじゃなくて、ダメ出しをしてもらうの」
🗨 ハル:「ダメ出し?」
🗨 レイ:「うん。『ここがわかりにくい』『ここの根拠が弱い』『ここは読者が離脱しそう』って、弱点を指摘させる。直すのは自分。これが大事」
レイが教えてくれたのは「AIインタビュー」という推敲の方法だった。
やり方は3ステップ。
ステップ1:ダメ出しを3つ出させる。
原稿を渡して、「批判的な目で見て、改善できる部分を3つ見つけて」と頼む。ここでは改善案はまだ出させない。まず「何がダメか」だけに集中させる。
🗨 ハル:「改善案を出させないって、なんでですか?」
🗨 レイ:「AIにすぐ直させると、さっきみたいに勝手に書き換えちゃうでしょ。まずは『どこが弱いか』だけ知りたいの。病院で言えば、いきなり手術じゃなくて、先に検査結果を見せてもらう感じ」
🗨 ハル:「なるほど。まず診断だけ聞くってことですね」

さっそく試してみた。返ってきた指摘は、予想以上に鋭かった。
・「はじめに」と第1章で同じことを繰り返している。読者は「さっきも聞いたな」と思うリスクがある
・主張に対して具体的な根拠が足りない箇所がある
・一部のセクションでトーンが煽り気味になっている

🗨 ハル:「うわ……けっこうグサグサくる」
🗨 レイ:「でも的確でしょ? 自分じゃ気づけなかったところばっかりじゃない?」
🗨 ハル:「確かに。特に『同じことを繰り返してる』は、自分で読んでるとまったく気づかなかった」
最強の一手は「AIに質問させる」こと

ここからが、AIインタビューの本番だった。
ステップ2:AIに、足りない部分について「質問」させる。
🗨 レイ:「ここが一番大事。次に、AIに『改善ポイントについて、私に質問してください』って頼むの」
🗨 ハル:「質問? AIが僕に質問するんですか? 普通は逆じゃ……」
🗨 レイ:「逆だからいいの。AIに答えを出させたら、またAIの言葉になっちゃうでしょ? でもAIが質問してきたら、答えるのは誰?」
🗨 ハル:「……僕か」
🗨 レイ:「そう。自分の頭で考えて、自分の言葉で答えるしかなくなる。それが狙い」
ハルがAIに「質問してください」と送ると、こんな質問が飛んできた。
「『はじめに』の部分と本編の内容がかなり重複していますが、読者が『さっきも聞いたわ』と感じるリスクについてどう考えていますか?」
「この主張の根拠として、どんな具体的な体験やデータを補足できますか?」
「このセクションのトーンが少し煽り気味ですが、読者の信頼を損なう可能性についてはどうですか?」

🗨 ハル:「うわ、めちゃくちゃ厳しい……。でも、聞かれると確かに『自分はどうしたいんだろう』って考えますね」
🗨 レイ:「それが狙い。AIに解決してもらうんじゃなくて、AIの質問をきっかけに、自分の中から答えを引き出すの」
ステップ3:自分の意志で答えて、それからAIに改善案を出させる。
ハルはAIからの質問に、一つずつ自分の言葉で答えていった。
「『はじめに』の重複については、導入部分を削って本編に一本化する」
「根拠は、自分が実際にやった体験談を足す」
「煽りのトーンは、ここは一番伝えたい部分だから残す。ただし表現を柔らかくする」
🗨 レイ:「最後のところ、いいね。AIの言いなりにならないの大事」
🗨 ハル:「だって、ここは本当に伝えたいところなんで。削りたくないんです」
🗨 レイ:「それでいい。譲れないところは死守する。それが『自分の文章』を守るってことだから」
自分の方針を伝えたうえで、「じゃあ具体的にどう直すか提案して」とAIに頼む。すると今度は、ハルの意志をちゃんと反映した改善案が返ってきた。

🗨 ハル:「あ、今度はいい。僕の言いたいことが残ったまま、文章がクリアになってる」
🗨 レイ:「最初に丸投げしたときと、全然違うでしょ?」
🗨 ハル:「全然違います。同じAIなのに、こっちの伝え方で結果がこんなに変わるんだ……」
📝 Week 7 まとめ

💡 今日の1分アクション
自分が書いた文章をChatGPTに貼り付けて、「批判的な目で見て、改善できるところを3つ見つけて。改善案はまだ出さないで」と送ってみてください。返ってきた指摘を読んで、「自分はどうしたいか」を考えるだけで、文章の質がグッと変わります。
▶ 次回予告
【Week 8】文体を整える! AIと作る「自分らしいトーン」の仕上げ方
内容が固まった原稿を、今度は「読み心地」の面から磨いていく。文体の統一とトーン調整に挑む!
筆者のコメント
AIに「直して」と頼むのが一番ラクそうに見えて、実は一番危険なやり方です。自分らしさが消えるんですよね。
今回の「AIインタビュー」は、AIに質問させることで自分の頭を使わざるを得なくなる、という逆転の発想がポイント。答えを出すのはAIじゃなくて自分。この原則を守る限り、AIは最高の編集者になってくれます。
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