あとがき
noteに公開したものを電子書籍へまとめようということは、少しずつ常連の方が増えて来た頃から考えていた。
自分は昔から「まとまった文章は縦書き」というこだわりがある。書籍にするなら当然縦書きである。それでnoteに書く時から縦書きを意識することにした。具体的には、段落頭を一文字分空ける、英数字はなるべく使わず数字は漢数字にする、無闇に改行しない、等々。
本当はnoteの画面も縦書きに対応してもらいたいぐらいだけれど、実際そんなことになると書籍化する意味も判然しなくなる。だから対応はしてもらわなくていい。
書籍化の際にどうせ加筆修正するのだから、全部その時に直せばよさそうなものではあるが、自分の場合はこういう縛りを課しておかないと、きっといつまでもずるずる先延ばしするのに違いないと考えた。
果たして縛っていても書籍化は一向進まなかった。普段の更新はスキマ時間にスマホからやるけれど、縦書きで体裁を整える作業はパソコンでなければできず、なかなかそういうまとまった時間を取るのが難しかった。というのは半分ぐらい言い訳なので、聞き流してもらうといい。
そうして二年が過ぎ、このままやらずにずるずる生きていくのかと思ったが、今年の初めに「今年こそは電子書籍を出したい」と書いたのを路地裏の大将にピックアップしていただき、とうとうやらないわけにいかなくなった。
収録作品だけは随分早い段階で考えたので、古めのものが中心のラインナップになっている。既読感を薄めるのにはむしろ良かったかも知れない。
掲載順を決めるのは、何だかわくわくした。昔、カセットテープでケイト・ブッシュのベストセレクションを作ったのを思い出した。
仕掛けも含んだ並びなので、わくわくしながら読んでいただけると幸いです。
【電子書籍発売のお知らせ】
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代表作『牛おばさん』とその後日譚(書き下ろし)、違和感と余韻を残す随筆集『いつか見た情景一・二』、不思議な話・気持ちの悪い話を集めた『ここではないどこか』の4部構成。
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