順番、土地の言葉
娘がマクドナルドへ行きたがるので、昼は家族三人でイオンモールのマクドナルドへ行った。
娘はいつもチーズバーガーセットしか頼まないが、今回はどういうわけかセットメニューにチーズバーガーが見当たらず、ダブルチーズバーガーセットしかなかったので、諦めてそちらにした。もっとも、ダブルでは駄目だと怒る理由もなかったろう。
妻は現在売り出し中のたまごベーコン肉厚ビーフセットを選び、自分は昨今の高額なハンバーガーメニューにどうも違和感があり、安価なスパチキセットを選んでおいた。
マクドナルドのセットを自分はいつもハンバーガーから先に食べる。一度ポテトを先にしたら、最後に何だか片付かないような、物足りないような心持ちがして困った。それでもう一度ポテトだけを追加でオーダーした。あの時以来、きっとハンバーガーから食べることに決めているのである。
ところが今日気付くと、妻も娘もポテトから食べている。どうするつもりかと思ったら、ポテトを一度に全部食べるのでなく、途中でハンバーガーを食べたりポテトを食べたりして、最後はポテトで締めるという手順なのである。なるほど、これなら片付かないことはないだろう。
改めて考えると、自分みたいにハンバーガーとポテトを前半後半できっちり分けるより、妻子の食べ方のが自然なように思われる。全体どうして自分はこういうことになったろうかと考えたが、甚だどうでもいいのでじきによした。
同じカウンター席に小さな子連れの家族客がいた。時折、下の男の子が口に手も当てないままゴホゴホ咳き込む。食事中にこういうのは甚だ不愉快だが、やめろと云ってどうなるものでもない。見ないことにして黙っておいた。
家族客が帰ると、空いた席へ今度は二人連れの女子大生がやって来た。
二人とも同じベージュのコートを着ている。一人は黒髪でもう一人は赤茶色の髪である。赤茶は狸のような顔をしている。黒髪女子は、こちらから顔が見えない。
座る前に「めっちゃ汚い!」と大きな声をした。家族連れが食べこぼしをそのままにして去ったのである。
どちらが云ったかわからないが、どうも赤茶の方が云ったらしかった。名古屋なのに、「どぉら」でなく「めっちゃ」なのかと思った。
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