死ぬまでに見たい画家100人の作品 山口歴
SBIアートオークション 下見会に行って山口歴さんのMÖBIUS NO. 9 という作品を見てきました。ちなみにこの作品は3,680,000円 JPYで落札されてました。
死ぬまでに見たい画家100人の作品リスト
100人全て見終えてたら、最も私が心を動かされたNo1 アーティストを発表します。
山口歴:絵画の枠を超えるブラシストロークの革新者
山口歴(やまぐちめぐる/Meguru Yamaguchi)は、1984年東京都渋谷区生まれの現代アーティストです。現在はニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動し、独自の「カットアンドペースト」技法で国際的に注目を集めています。

生い立ちと芸術家への道のり
東京での幼少期
山口歴はファッションデザイナーの両親のもとに生まれ、幼い頃から芸術に親しむ環境で育ちました。『ドラゴンボール』の作者・鳥山明に憧れて小学生の6年間、絵画教室に通い、そこでゴッホなどの印象派の西洋画を学びました。特にゴッホの『星月夜』との出会いが、彼の画家としての道を決定づけたと言われています。
90年代から2000年代初頭にかけて、渋谷・裏原宿のストリートカルチャーの変遷を経験したことも、山口の芸術観に大きな影響を与えました。東京藝術大学を目指して浪人するも入学を果たせず、その後は父親が運営していた「オゾンロックス」というブランドのデザインスタジオで働き、クリエイティブな環境の中で自身の表現を模索しました。
ニューヨークでの下積み時代
2007年、山口は憧れていたニューヨークを拠点とする日本人現代アーティスト、Matzu(松山智一)のアシスタントとして渡米します。スタジオでの作業や語学学校での勉学、そして深夜の自身の作品制作と多忙な日々を送りながら、5年間アシスタントを務めました。
2011年、東京のギャラリー「AISHO MIURA ARTS」が開催したグループ展「GROUPSHOU3」に作品8点を出品し、それらが初日に完売したことが転機となります。独立してアーティスト活動を本格的に開始した山口は、以後、ニューヨークと東京を行き来しながら数々の展覧会を開催するようになりました。
独自の芸術スタイルと表現技法
ブラシストロークとカットアンドペースト
山口歴の作品の最大の特徴は、「ブラシストローク(筆致)」にフォーカスした独自の表現方法です。勢いのある筆の動きそのものを作品の主役とし、ダイナミックかつ緻密な色彩表現で強烈なインパクトを生み出しています。
もう一つの革新的要素が「カットアンドペースト」と呼ばれる独自の技法です。ヒップホップの楽曲制作で用いられる「サンプリング」技法からヒントを得たこの手法は、独立した絵の具のブラシストロークを貼り合わせるというものです。この技法は、ニューヨークでのアシスタント時代に偶然生まれたと言われています。
絵画の拡張
山口の作品はキャンバスという従来の枠組みを超えることを追求しています。彼は絵画表現における基本的要素「筆致/ブラシストローク」の持つ可能性を徹底的に探究し、キャンバスに限らず、彫刻やビルの壁面など様々な形式で制作活動を行なっています。
代表作品
OUT OF BOUNDS
山口歴の代表作として知られる「OUT OF BOUNDS」シリーズは、「固定概念、ルール、国境、境界線の越境、絵画の拡張」というコンセプトのもと制作されました。このシリーズではキャンバス上に描くのではなく、ブラシストローク自体が独立した作品として立体的に表現されています。
SPLITTING HORIZON
「SPLITTING HORIZON」シリーズは、レーザーカットされたブラシストロークの板を再構築した作品群です。Horizon(自分の経験した視野、領域)をSplit(分裂、破壊)することによって新しいものが生まれるというコンセプトが表現されています。
Whenever you are
2013年に制作された「Whenever you are」は、山口歴の近年では最大の平面作品で、作家自身が尊敬する岡本太郎をモチーフにしています。この作品は、ニューヨーク・ブロンクスの展示中にヒップホップグループWu-tang clanのメンバーから高く評価されたことでも知られています。
SHADEZ OF BLUE
2022年に発表された新作シリーズ「SHADEZ OF BLUE」は、高さ2メートル以上のアルミ板を使用し、一から顔料を混ぜて作られたオリジナルの青色が有機的に流れる表現が特徴です。
国際的評価とコラボレーション
2015年以降、ニューヨークと東京で多数の個展を開催し、国際的な評価を高めてきた山口歴。ALIFE、FTC、NIKE、HUFなどのストリートブランドの他、ISSEY MIYAKE MEN、LEVI'S、OAKLEY、UNIQLOといった大手企業とのコラボレーションも多数手がけています。
2019年には「GOLDWOOD ARTWORKS」というアーティストグループを設立。このグループは既成概念を超えた新しい表現を追求することを目的としており、アーティストの中西伶やフォトグラファーの瀬尾宏幸らが所属しています。
近年の活動
2020年には渋谷パルコの「PARCO MUSEUM TOKYO」でエキシビション「YOUR OLD FRIEND」を開催。2021年には出品作品が全て新作の個展「LISTEN TO THE SOLITUDE」が銀座 蔦屋書店とOIL by 美術手帖ギャラリーにおいて同時開催され、注目を集めました。
2022年には東京・原宿の+81 galleryのオープニング展示として個展「SHADEZ OF BLUE」を開催し、新作と共に初の書籍『THE UNDERGROUND SPIRITUAL BLUE』も刊行されました。
結論
山口歴は、日本のストリートカルチャーとアメリカのコンテンポラリーアートの双方から影響を受け、独自の芸術表現を確立した現代アーティストです。彼の「カットアンドペースト」技法に基づくダイナミックな作品は従来の絵画の枠を超え、国際的な評価を得ています。
東京の裏原宿カルチャーからニューヨークのアートシーンへと活動の場を広げた山口の歩みは、グローバル化する現代アートの象徴的な例と言えるでしょう。商業アートとファインアートの境界を越えながら、常に新しい表現を追求し続ける彼の今後の活動からは目が離せません。
Citations:
[1] https://media.and-owners.jp/art-studies/graphic-street/who_is_meguruyamaguchi/
[2] https://media.and-owners.jp/art-appreciation/meguruyamaguchi_shadezofblue/
[3] https://yamaguchi-calendar.jp/pr/16938/?user_name=yamaguchi_calendar_pr
[4] https://sfidasports.com/pages/meguruyamaguchiinterview
[5] https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001353.000003639.html
[6] https://kaitoriart.com/blog/yamaguchi-meguru
[7] https://www.walls-tokyo.com/pictures/135

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