死ぬまでに話したい100人 弁護士
画像はAIによるイメージです
7人目は、「弁護士」にお話を伺いました。熱い思いで仕事に向き合っている思いが溢れていてこちらも大変刺激になりました。
基礎知識:弁護士とは
弁護士は、法律の専門家として、個人や企業の権利・利益を守る役割を担います。主な業務は、裁判における訴訟代理、法律相談、契約書作成、企業法務など多岐に渡ります。紛争解決においては、当事者の間に入り、交渉や調停を通じて合意を目指します。また、刑事事件においては、被疑者・被告人の弁護活動を行います。弁護士は、法的な知識とスキルを駆使し、社会における公正なルールに基づいた解決を支援する存在です。
この仕事を選んだきっかけは何ですか?
検察官を目指したのは、木村拓哉さん主演のドラマ「HERO」に憧れたからでした。ドラマの中の検察官のように被害者を助けたいと思っていましたが、現実はドラマとは大きく異なっていました。被害者の方にも証拠がないという理由で厳しく対応することもあったり、弁護士に相談するように促されたりすることも少なくありませんでした。ああ被害者の一番最後まで一緒にいるのは弁護士なんだなと思って、検察官ではなく、弁護士の道に進むことにしました。
この仕事を始める前とあとで一番のギャップとはなんですか?
弁護士はサービス業であり、必ずしも弱者の救済だけが役割ではない。どちらの側にも言い分がある。弁護士はクライアントの意向に沿って行動し、個人の感情で動くことはない。
この仕事で心に残ったエピソード
弁護士になりたての頃、印象深い案件を担当しました。ある末期がん患者のご遺族から債権回収の依頼を受けたのです。
事の発端は、患者さんが治療中に使用しなかった特殊な薬の代金でした。患者さんが亡くなった後、ご遺族が医療機関に返金を求めましたが、一切応じてもらえなかったそうです。
私は依頼を受け、医療機関側と交渉しました。この状況を行政に報告すれば問題になる可能性があると指摘したところ、医療機関側の態度が軟化。最終的に返金に応じ、無事に債権を回収することができました。
この経験を通じて、残念ながら患者やその家族への配慮に欠ける医療機関も存在することを痛感しました。
将来的に この職業はどのように変化していくと思いますか?
AIは業務効率を向上させる補助ツールにはなると思いますが、あくまで主役にはならないでしょう。さすがに30年後でも、AIが補助の役割を超えることはないだろうと感じています。AIがもし人の感情を完全に読み取り、それに基づいて発言できるようなシステムになれば、主役になる可能性もあるかもしれませんが。
法曹界では依然としてFAXが使われているなど、まだ遅れている面があります。今後は、より人の気持ちに寄り添い、その人のために法律を使って何ができるかを考えられる弁護士が重要になるでしょう。そのため、クライアントの意向を正確に理解する能力がますます求められると考えられます。
この仕事を目指す人に一言アドバイスをお願いします。
「永遠に仕事が終わらない」と感じるほど、その人の代わりとなってあらゆる業務を遂行できる仕事は、突き詰めれば勉強しかないでしょう。つまり、本人のために本人以上に尽力できる仕事は、弁護士の仕事以外には考えられません。そのため、ワークライフバランスを保つのは難しいのが現状です。 インハウスローヤーを除けば、休日はしっかりと休息を取りたいと考える方にとって、弁護士という仕事は向いていないかもしれません。
