見出し画像

フランス パリのオルリー空港で空港泊はできるのか


料金の安いパリ発のチケットを求めてヨーロッパの格安航空を利用すると、午前6時や7時ごろにパリのオルリー空港を出発するフライトにあたることがあります。
早朝の時間帯は地下鉄は営業時間外なので、出発数時間前(午前4~5時ごろ)までに空港に到着するには、パリ市内からタクシー(規制により€36~45に制限されている)を使うか、Hotel ibis Budget Paris Coeur d'Orly Airport(€100前後) などの空港徒歩圏内のホテルに宿泊する必要がありますが、どちらも割高です。そこで選択肢に挙がってくるのが空港泊(overnight stay)です。
空港泊についてはオルリー空港の公式では以下のような見解が示されています。

Paris Orly Airport is generally open from 3:30 AM to 12:30 AM. Overnight stays are discouraged, and travellers may be asked to leave the terminal at closing time. According to the airport’s official guidance on spending the night, passengers who can show proof of a departing flight (such as a boarding pass or booking confirmation) may be permitted to remain, but this is not guaranteed and depends on staff discretion and operational conditions.

https://www.sleepinginairports.net/guides/paris-orly-airport-guide.htm

つまり「空港内での宿泊は推奨されておらず、閉館時間になるとターミナルからの退去を求められる場合があり」「出発便の搭乗券 … を提示できる乗客は、滞在が許可される場合がありますが … 係員の判断や運営状況によって異なります」ということです。なんとも曖昧な書き方です。

結論

実際のところどうでしょうか。筆者が2026年に利用した経験では「できます」。構内には少なくとも50名はフライトを待つ旅行者がいました。12:30 AM に空港は閉まりますが、特に警備員に追い立てられることもありませんでした。
空調や照明は常時稼働していました。空港内の無料のトイレは夜間も開放されています。12:30 AM から 3:30 AM までは一部のトイレが閉鎖されていましたが、空いているところもちゃんとあります。スマートフォンやラップトップを充電するためのコンセントも利用できます。

空港の休憩エリア

細かな注意点

しかし、オルリー空港の空港泊には少し注意点があるので以下にまとめます。

空港ラウンジは閉鎖

航空会社のラウンジの営業時間は空港の営業時間内です。営業時間終了間近になるとラウンジのスタッフはそそくさと帰っていました。空港泊をするならラウンジは使えないことを覚えておきましょう。
また、マクドナルドは夜遅くまで営業していますが、それ以外の店舗は20時を回った頃から閉まり始めます。

寝られる場所は限られる

空港内で横になって寝られる場所は限られています。クワイエットルームや仮眠室はありません。空港内の椅子は手すりが一定間隔でついているので横になることはできません。稀に横になれる長椅子がありますが、すぐに埋まってしまいます。窓際の台の上が穴場です。
とはいっても、数時間待てば出発ゲートに入れるので寝ないで待つのも選択肢です。ゲート内に入ればくつろいで休めるソファやベンチがあります。

衛生面が気になる

構内では大きめのネズミを見かけました。人間を怖がって隠れてしまいましたが、1匹いるということはもっとたくさん隠れているはずです。ベンチの上以外で寝るのはあまりおすすめしません。
また、明らかにフライト待ちには見えないホームレスもちらほら見つかります。警備員が巡回してきたらそそくさとトイレに隠れにいきました。

まとめ

2026年3月時点ではオルリー空港で空港泊は可能です。明るい照明がついていて、周りに人もたくさんいるので危険を感じることはありませんでした。とはいえ今後どうなるかは分からないので旅の前に念のため公式サイトをチェックしたり「orly airport overnight stay」のキーワードで検索したりしてみるのを推奨します。

ちなみに、ヨーロッパの国々では私有地やキャンプ場などを除いて野宿が禁止されていることが多いです。節約術として野宿を考えている方は現地の法律を事前に確認しておきましょう。

余談ですが、空港泊をすると、東欧の母国のクーデターで国籍を失い空港に住むことを余儀なくされた主人公を描いたヒューマンドラマ「ザ・ターミナル」を思い出します。


いいなと思ったら応援しよう!

110416 最後までお読みいただきありがとうございます。 チップは記事執筆のための活動費用、撮影機材や小道具に使わせていただきます。