下僕並べ【毎週ショートショートnote】
「ねえあんたたち、もっとしっかりしなさいよ!」
クラスで一番気の強い女子の宮田が、大声で叫んだ。
「どいつもこいつも、役に立たないんだから」
その女子の前には、クラスの男子が5人並んでいる。
女子に怒鳴られている理由は、「文化祭の準備に全くやる気が感じられないから」だ。
「あんたたちね、今から私の言う通りにしなさい。武田、あんたはホームセンターで木材を買ってくる。石原、あんたはこの絵の下描き。それから大森…」
男子5人は、彼女の言うとおりに動いた。なんとなく、逆らったらヤバい感じがしたからだ。
「なんだよあいつ、偉そうにしやがって」
石原が言うと、大森は、
「女子ソフトテニス部のスクールカースト上位層の間で『下僕並べ』が流行ってて、あの子が一番の成績らしい」
「一体何で競うんだよ」
「並べた男の数と、惚れさせた男の数だそうだ」
石原が怪訝な顔で聞くと、大森が答えた。
翌日。
「宮田さん!付き合ってください!」
大声で叫ぶ石原。
田原にかさんの「毎週ショートショートnote」に参加させていただきました。
「下僕」という言葉が出た時、私に何が書けるのだろうと不安になりましたが、
下僕=「冴えない男」のイメージが私の中にあり、
それをそのままショートショートにしました。
田原さん、ありがとうございます。
次回もぜひ参加したいです。
