バラの花びら
庭で薔薇を育て始め、振りかえれば10年たった。生協で始めて苗を買った。初心者向けのナエマ。
玄関脇のフェンス沿いで地面はコンクリートの30センチぐらいの隙間に、ここに薔薇が咲いたら素敵だ、日当たりはいい、と植えた。
3年ぐらい咲かなかった。いくつか咲いたが、まだ数が少ない。
職場に育てた薔薇を持ってきてくれる人がいたので(その人の影響で始めた)聞いてみると、どんなところに植わっているの、という。かくかくしかじか。
それでは咲かないよー。コンクリートの隙間は鉢植えと同じ、水が絶対足りないいよ。根がどう伸びているか想像してみて!
私は地面の下のことをまったく考えず、ここに咲いたら素敵だ、とだけ思って植えたことをナエマに申し訳ないと詫びた。そもそもナエマをナマエーと早とちりしてへんなナマエと思っていた。根の大切さ。人間も見えない部分が大事ですよね。
苦節10年、今ナエマは以前より格段にたくさん花をつけてくれる。
冬は2分の1ぐらいに思いきって切る。これもできなかった。3分の2から2分の1に切ると書いてあるけど、もったいないような、かわいそうなような。
ためらっていると、枝のタグの説明を読んだ剪定好きな友人が2分の1ね、と言ってバッサリ。
思わず、あー!!と叫ぶ。そう書いてあるでしょうーとその人は言う。
その春に咲いたのはこれまで見たこともないような立派な薔薇だった。私は自分の取り組みの甘さを知った。剪定はバラにとって、エネルギーを蓄え、花を咲かせるために必要不可欠な行為。
その後、そのバラの底力を信じてしっかり剪定するようにした。また、調べて冬は根本に腐葉土をあげて土をふかふかにする。肥料も必要だが、肥料をだけでは土が固くなる。耕すことが大事。人間も同じで知識(肥料)だけでは頭が固くなる?
鉢植えは、植え替えが大変なので、土が固くなっていたら腐葉土をあげて、掘り返しておく。ごめんね。高齢者に植え替えは無理だ。
春しか咲かなかったのが、春も夏も秋も冬も咲く。四季咲きだった。今は6月で花は大きくない。外でのびのび自然に咲く風情もいい。でも、花を早く切ったほうが苗は弱らないらしい。
写真左は散った直後の花びら、今年はざるでしっかり乾燥させてみた。右は10日後。かわいい濃いピンクになってる!
今日は残業もありよれよれになって帰ってきた。花びらは8ミリぐらい。そっと持って香りを確かめた。左と右、やっぱり違う。右は深みがある。凝縮。人間だって皺には深みがある!
薔薇はもしかしたら恩返しで匂いを残してくれているのだろうか。人間の場合は見返りを求めないのが愛かもしれないけれど、薔薇はgive and takeなのだろうか。どんな香水よりもいい匂い!
匂いをエアで送ります。ローズの香り届きますように。
お読みいただき、ありがとうございます。今日は何に癒されてますか?
