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縄文への興味をつないでくれた愛しきヘビ5選

「みんな茶色で同じに見える」
縄文土器を始めて見た人のあるあるな感想。

そうなんです。みんな土の色。
もう、この時点で見る気を失なってしまいます。

もうちょっと頑張って見ると、
「形や文様がいろいろあるんだ」ということにちょと興味が出てきますが、
次に気がつくのは、
「○○式とかいうのが解らない」
そう、そう、土器の説明がいきなりこれ。

この、縄文土器まるで解らない問題は、縄文土器を見始めたころ私も直面しました。

まず、なにを軸にしたらよいか?
初期とか、中期とか?の時期?
大きいとか小さいとか、形?
○○遺跡とかの地域?
そして、先ほどの○○式?

何かおもしろそう!と博物館へ足を運んだものの、何をどう見てよいか解らず、ナントなく見て終わったことも度々ありました。

そんな中で、動物が表されている土器に出合いました。
ぱっと見てすぐ解る動物文様の土器は、まさに縄文初心者にはうってつけ!それからというものの、追っかけのごとく動物文様土器を見て回りました。

動物でよく登場するのは、ヘビ、サンショウウオ、イノシシ、カエル。
特にヘビの数は圧倒的に多い。

では、どの様に登場するか?
これが実にいろいろなんです。

土器が盛んに作られるようになった縄文時代中期の約5,000年前の人口は、約26万人とされています。
当時は竪穴式住居に4~5人の家族で暮らしていたとされているので、
自宅で使う目的で土器を作ったと考えると、一家に一人は土器作りをしていた、ということになります。
ざっと約5万人ほどが、自宅用土器作りをしていたかもしれません。

その5万人は今と同じように、実直な几帳面な人あり、おちゃめな人あり、天然な人あり、芸術家気質な人あり。
もし、その5万人の全員がヘビ文様を作ったとしたら、
ヘビ× 5万人のいろいろな縄文人 =いろいろヘビ文様になるわけです。
ポップアート風あり、ギリシャ美術風あり、アール・ヌーヴォー風あり‥です。(あくまでも”風”ですが。)

さらに、人間国宝の作った器と「陶芸が趣味」の人の作品とがあると同様に、縄文土器にも、”一級品”と”家庭用”的なものがあるようです。

”縄文土器のヘビ文様”と一言では言えないほど、リアリティーあるものからポップなものまで、精巧につくられたものから雑なものまで、いろいろあるのは今と同じですね。

☆☆☆

記憶に残る”へび”5選

数多くのヘビと出会ってきた中で、忘れられないヘビたちを紹介したいと思います。
私か独断と偏見で勝手にネーミング♪

「筋トレ後にポーズをとるマッスルヘビ」 山梨県立考古博物館所蔵

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土器の上部に覗いている”目玉”のようなものも気になりますが、
私が惹かれたのは、土器に胴部に付けられたこのヘビ文様です。

もちろん縄文時代は、狩りをするために野山を駆け巡っていた生活。筋トレ何て必要なかった時代ですが、きっと力自慢する人はいたのではないでしょうか?竪穴住居を作るための、木材の伐採や運搬、シカやイノシシを射止めて捌くなど、力仕事が多くあったはずです。

へびは男性の象徴とされるので、この土器は力のある男性を表していると思われます。


「なぜ私を見つめる?ねぇ、ヘビ」  東京都埋蔵文化センター所蔵

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一度目が合ってから、ずっと見つめられている‥何かを訴えかけているように感じました。
もともとは、四方向にへびの顔がついていた土器のようです。顔の周りの細い線模様が鱗の様にやけにリアルに感じられます。ちょと怖いような‥そんな気もしています。


「親戚のやさしいおじさんへび」 山梨県立考古博物館所蔵

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どう見ても顔にしか見えない!一目で親しみを感じた土器です。
たまに会う親戚のおじさんにそっくりなので、すんなり命名。
こんな穏やかな笑顔が多ければ、もっと平和な世の中になるのではないでしょうか。


「造形は苦手なので…取り敢えず作りましたのへび」山梨県立考古博物館所蔵

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ろくろなどがなかった時代に、土器を作るのは結構たいへんな仕事の一つではなかったでしょうか。
私だったらどんな土器が作れるだろうか?と考えていた時に見た土器。
「みんながヘビをつけてるから私も!」と意気込んでみたものの、オリジナリティーが出せずにこんな感じになるのでは思いました。
よ~く見てみるとかわいいのですが。


「リアリティー溢れるヘビNO.1」

その愛称はビッグヘッドスネイク。
以前の記事で紹介した、”ゴジラ”を思わせる大きな口を持った把手が特徴的な迫力満点のへびです。

☆☆☆

茶色一色の土器にかわりはないですが、ヘビ文様からは”おもしろい”の片鱗が見え隠れしているのではないでしょうか。
因みに”動物文様”とは、本当はなんであるかは謎。
作品名もなし、文献もなし、証言者もなし。
その曖昧な感覚からも何か面白さを感じています。

縄文の入り口は、先ず面白いから!
○○式より、まずヘビ文様でいかがでしょうか?

最後まで読んでいただき有難うございました☆彡

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