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#36 オーストラリア寮生活⑬|反抗期の12歳、半年で見えた成長

2025年1月にオーストラリアに単身留学した長男。長男は3月生まれなので渡航時はまだ11歳、現地で12歳の誕生日を迎えました。

反抗期」と「精神的成長」。両方が入り混じるこの年齢は、親にとっても戸惑いの連続です。この夏、私・夫・次男、そして祖父母と一緒に訪問した際は、その二面性が特にくっきりと見えてきました。


「来るな!」と条件を出した反抗期の顔

家族での訪問が決まった時から、長男は強い拒否反応を示しました。理由は大きく2つ。

  1. オーストラリア人が多数を占める学校に、アジア人の家族が大人数で現れるのが恥ずかしい

  2. 母の英語がネイティブでないのを学校関係者に聞かれたくない

まぁ分からなくもないですが、母は既に学校関係者と英語で話をしているし、顔はいまさらどうにもならない。
結局、長男が出した3つの条件を私たちが飲むことで折り合いがつきました。

  • 授業時間や寮に多くの生徒がいる時間帯は、校内に入らない

  • 週末のスポーツ観戦ならOK

  • 母が学校に来るときは必ずきちんと化粧をしてくること

この最後の条件には、12歳男子ならではの複雑な感情がにじんでいるように思います。反抗期で「親には来てほしくない」と突っぱねつつも、来るのは仕方ないから、どうせなら「ちゃんとした親だと思われたい」という気持ちもある。恥ずかしさと何とも言えない感情が入り混じった、今の年齢特有の言葉だったのかもしれません。

祖父母は「海外で頑張っている孫の姿をこの目で見たい」と、80歳近い年齢ながら人生最後の海外旅行に挑みました。わたしが囁いた「おじいちゃんはきっとお小遣いくれるよ」と一言も効いたかもしれません(笑)。


再会して見えた、いつもの長男と入り組んだ感情

条件付きで迎えた再会でしたが、実際に会えば次男との再会を喜び、祖父母には、寮の自室まで案内するサービスぶり。終始よくしゃべり、おじいちゃんからお小遣いはいつもらえるのかを私に何度も確認する姿は、まさに「いつもの長男」でした。

ただし一度だけ、長男が怒った場面がありました。
私が学校で先生と面談をしていた際、その先生が「せっかくお母さんが来ているのだから」と配慮して、授業中の長男を呼び出してくれたのです。ところが、学校内で私と顔を合わせることになった長男は、ものすごく険しい表情。

「親に会いたくない」というより、「学校の仲間に見られたくない」「学校での自分を親に見られたくない」、でも「先生に呼ばれたから行かざるを得ない」――そんな入り組んだ感情がぐちゃぐちゃに絡まり合っているのが伝わってきました。

「学校での自分」と「親の前の自分」を混ぜられたくないー幸いその場に居合わせたスタッフやスクールカウンセラーもすぐに理解し、彼の気持ちを尊重してくれました。単身留学では、親がいないからこそ現地の大人に理解してもらえる環境の大切さを再認識した出来事でした。


半年で垣間見えた精神的な成長

そんな反抗期ならではの感情を見せつつも、今回の滞在で見つけた嬉しい成長もありました。

◆自分の責任を自分で引き受ける

以前なら「ママが確認しなかったから」と人のせいにしていたことも、自分で対処している場面を見られるように。

たとえばセーリングのトレーニングで必要な物を忘れた時には、

  • 自分で代用品を探して手配する

  • 講師にそれで代用できるか確認する

  • 次回忘れないよう帰宅後すぐにバッグに入れる

という一連の流れを、私に報告することもなくすべて自分でこなしてい
ました(私は黙って見ていただけ)。

かつては「忘れ物=ママが悪い」で、尻拭いを私に押し付けていました。けれど今は「ママがいない」前提の生活だからこそ、何か失敗した場合、『それは自分の責任』と割り切れて、そのフォローも自分でするようになっていました。

忘れ物だけでなく、いまでは自分の失敗は全部自分に返ってくるので、失敗を繰り返しながら学んでいるのだと思います。


◆距離を取る力を身につける

留学当初は「絡んでくる子」に振り回されて注意されることもしばしばでした。ところが今回聞いた先生の話を総合すると、最近は自分に悪影響を及ぼす相手からは上手に距離を置き、逆に「この子と組むと授業が進む」という相手には近づくようになっているとのこと。
成績が重要な学生ビザを所持する「留学生」の立場だからこそ、必要な人間関係を自分で築こうとしている姿に成長を感じました。

忘れ物のフォローまで自分でやる姿、そして人間関係を取捨選択できる力――。たった半年で、親がいなくてもやっていける子に近づいているのだと、親として驚かされました。


離れているからこそ気づけること

もちろん、スマホの使用制限解除や新しいアプリのリクエストなど、普通の中学1年生らしい一面も健在です。けれど離れて暮らしているからこそ、日常の細かいやり取りに追われず、こうした精神的成長を親が客観的に感じ取れるのだと思います。

単身留学のメリットの一つは、距離があるからこそ親子双方が新しい視点を得られることなのかもしれません。そんなことを思った今回のオーストラリア訪問でした。


ここまでお読みくださりありがとうございました。
この話は、「オーストラリア寮生活」のマガジンの一部です。12歳で単身留学した長男の寮生活のいろいろは、以下のマガジンから全部読めます。

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このnoteは「留学準備」「寮生活」「成績や英語力」「一時帰国」の4つのカテゴリーに分けて書いています。
いつか留学を考えている方へのお役に立てばうれしいです。


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