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#87 オーストラリア留学とお金⑤|英語教育のコスパを考える、「ツール」と「生存戦略」、兄弟で異なる教育投資(無料記事)

少し前に藤沢数希さんの『コスパで考える学歴攻略法』を読みました。

この本は、
「高学歴で高い年収を得て、不自由なく生きていって欲しい」
という、口に出すと下品だけど、そりゃそう願えるなら願いたいよね、
といった親心が前提になっています。

その究極の子育てゴールにたどり着くためには、どのように教育へ
「投資」していったら合理的か、というようなことが書かれている本です。

投資のリターンを最大化するためには、中学受験なのか高校受験なのか、
また留学についても触れていて、なかなか面白い内容でした。

わが家の教育も子供たちへの「投資」であり、コスパは常に考えるので、
今回は、息子たちのケースに当てはめて「英語とコスパ」について
自分なりに考察したことを書いてみようと思います。


英語を「ツール」とするか、「生存戦略」とするか

私は英語を学ぶとき、実は「何のための英語なのか」という捉え方が大きく
2つあると考えています。

  • 学びを深めるための「ツール(道具)」としての英語

  • 海外の「コミュニティ」に食い込むための「生存戦略」としての英語

私はこのどちらを目指すかによって、選ぶべき道は全く変わってくる
と思っています。

どちらが良いとか優れている、という話ではなく、
わが家の兄弟を見ていると、この「ツール」としての英語
「生存戦略」としての英語
、うまい具合に分けて使われていると
思うのです。


「ツール(道具)」としての英語(次男)

次男は4歳まで日本語のみで育ち、インターナショナルスクールに入った
当初は英語が全く話せませんでした。
しかし、学ぼうとする、知ろうとする力はピカイチ。

なので、英語もどんどん吸収していきました。
でも彼にとって英語は、国語や算数と同じ「科目の一つ」であり、
知りたいことを知るための「ツール」なのです。
例えば宇宙について知りたいとき。手元に英語の本しかなければ、
それを読んで知識を吸収する、というような学び方をしています。

母語(日本語)を軸に広がる学び

たとえばいずれかのタイミングで留学して、最終的には日本に帰国して
日本の学校を受験する、両親の駐在に帯同して海外生活を数年するが、
そのあとは日本で生活することになる。

こういった場合は、最終的に日本の教育システムに乗ることになるので、
母語(日本語)を前提とした「知」を広げ、英語は付加価値として高めていくことになるのではないでしょうか。
(高める方法は留学でもインターでも、英会話でもなんだとしても)

英語は「学びを広げるためのツール」

つまり彼の場合は、無理に外のコミュニティへ放り込むよりも、
まずは母語である日本語を軸として学びを広く、
そして深める方が良いのではないか。
そう考えた時、英語も自在に扱える環境がある「国内の中学受験」という選択肢が、彼にとって最もコストをかける価値がある道だと感じています。


「生存戦略」としての英語(長男)

逆に長男は、お世辞にも勉強への意欲が高いとは言えません。
しかし、彼には親の私から見ても驚くべき「人としての魅力」があります。
たとえば、

  • マンション内で「いつも長男くんは息子と遊んでくれて、感謝しています」と私が全く知らない人から感謝される

  • マンション住人から「実は彼(長男)のファンなんです」と言われる(私にとってはあなた誰?の人から)

  • 長男が家の前の公園でランニング中、いつの間にか
    地域の大人のランニングクラブの円陣に混ざっている

  • マンション内の(親は面識のない)中高生とハイタッチして通り過ぎる

こういう人間性は、親が教えて身につくものでもなく、彼の持って生まれた特性なのかなと思っています。

海外コミュニティという「資産」

そんな彼の人となりを見ていて、私は「彼が海外で生きることへの投資」が最適解なのでは?と思っています。
彼にとっての英語は、日本を飛び出し海外の「コミュニティ」へ入り込み、その愛される才能を世界で発揮するためのいわば、「アクセス権」なのではないかと思うのです。

英語力そのものというより海外のコミュニティの中で人間関係を築き、居場所を作っていくこと自体が、彼にとっての大きな資産になるのではないかと感じています。

最近は、留学のメリットやデメリットといった細かい部分ばかりが注目されますが、混沌とした世の中において世界という大きなコミュニティで生存していくための戦略が長男の英語にはあると感じています。

大学も就職も海外を目指すという選択

長男は高校を卒業したあと、大学もそして働き口もオーストラリアで見つけるつもりのようです。
もちろんビザの問題など、さまざまなハードルがあるのも分かっていますし、うまくいくかは分かりません。
でも、彼は、オーストラリアのコミュニティにどっぷり浸かる気持ちで留学しました。それはもう、彼の生き様としての英語なのではないでしょうか。


兄弟でも、「英語」の意味はこんなに違う

このように、同じ家庭で育っても、子供によってお金のかけ方や
「コスパの良さ」の定義は180度変わります。

真のコスパを追求するために必要なのは、安易に一般論に飛びつくこと
ではなく、

  • どんな道があるか

  • どの道が我が子には合っているか

  • そのためにコスパが良い方法はどれか

この点を親が試行錯誤し情報を積極的に取りに行って見極めること。

そこを間違えると、なんとなく留学させたけど日本に数年で戻ってきて
英語も日本語もフォローするコストがかかるというような、
コスパの面だけで言うと、あまり良くないという結論に至ってしまうかなと
(もちろん、考えた結果途中でプランBに変わることは全然ありです!)。


わが子に最適化された「教育投資」が一番コスパが良い

結局のところ、「自分の子供の適性を見極め、その子に合ったお金のかけ方をしていくこと」。それこそが、親にとっての最大の攻略法であり、最もリターンの大きい「最高のコスパ」なのではないかな、と考えています。


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