どうやって私はデジタルデトックスをしたのか
ツイートがバズった話
ツイートがバズっている。
ツイッター控えるデジタルデトックス生活をしたら、今まで封印されてた知的好奇心が爆発して、授業準備・日本史世界史の勉強・映画鑑賞・アニメ鑑賞・ゲーム・新書執筆・小説執筆・世界遺産検定・天文宇宙検定・漢字検定・数学検定に手を付けるようになったのでもうこれどっちにしろドパガキだろ https://t.co/wpgB0sHSax
— みそしる部隊 (@17centurylove) June 5, 2026
最近の私の生活を綴ったら、6/7朝の現時点で25000ほどのいいねがついた。大バズりである。
私の知り合いの妹のツイッターにも流れてきたらしい。ちょくちょくバズっていたが、今までこんなことはなかった。
しかし、時折「どうやってデジタルデトックスをしたの?」とか「そもそもツイッターを控えるのが無理なんだが」という声がついた。
分かる。
私も少し前までそうだった。
まず朝起きてツイッターを見て、出勤するまでツイッター。電車が来るまでツイッター。電車に乗ったら音楽聴きながらツイッター。職場について、仕事が始まるまでツイッター。仕事の休憩時間にツイッター。また帰りの電車でツイッター。家帰って寝るまでずっとツイッター……これに加え、信号待ち・エスカレーターに乗っているときもツイッターをやっていた。(もちろん本業の授業準備はやらなければまずいのでちゃんと合間にやっている)
もはやツイッターやってないときがないくらいのツイ廃だったのである。
そんな私が今はツイッターを見るのが、1日1時間、多くて2時間になった。
そして空いた時間で、前述のとおり、
授業準備、日本史世界史の勉強、日本史世界史データベースづくり、映画鑑賞、アニメ鑑賞、ゲーム、新書執筆、小説執筆、世界遺産検定、漢字検定、天文宇宙検定、数学検定、短歌、読書に手を付けるようになった。
さらにここから美術検定、TOEICをやりたくもなっている。
抑え込まれていた知的好奇心が爆発し、非常に充実した人生を送っている。
とある本が私を変えた
さて、読者の皆さんも気になるだろう。
なぜあれほどのツイ廃が急激インプットアウトプットマンになったのか。
原因は1つである。とある本を読んだからだ。
その本の名前は、『ドーパミン復活 スマホ脳リセット法: 脳疲労が消え活力が戻ってくる!最短最善のスマホ脳改善プログラム』である!
う、うさんくせぇ~~~~~!!!!!!!!!!!!!!
たぶんこの本の表紙とタイトルを見た人はそう思うだろう。
私もそうだ。「誰がこんな本でツイ廃をやめれるかよ、なめてんのか」と思った。
しかし、結果は前述のとおり、ツイッターをかなり控えられている。効果バツグンだ。
この本はデジタルデトックスの方法論を列挙した本ではない。根性論に頼る本でもない。
控えるための方法1 SNSやショート動画の有害性を知ろう
この本はまず危機状況を知らせてくる。
「SNSやショート動画を見続けていると、脳にどんなヤバい影響があるのか」
「そして、それによって私たちの脳は能力を制限され、フルにつかえておらず、それがどれだけもったいないのか」
……というお話をしてくる。最初にそれがどれだけ有害かを示されるのだ。
脳には情報を要るものと要らないものに処理する機関がある。
SNSやショート動画を見ない生活ならば、この機関は何の問題もない。
しかし、SNSやショート動画は情報量が多い。これらを見続けるとどうなるか。この機関がパンクしてしまうのである。知らず知らずの間に疲労してしまい、気付いたら脳機能が落ちていることとなる。
この本では上の話を実に分かりやすく、克明に、どんなに無知でも馬鹿でも怖いと感じられるように書いてくれているので、ぜひ本書を読んでほしい。
そうして「SNSやショート動画って危ないんだ!」と十分に分かったところで、方法論を提示してくる。
この本は優しい。
普通の本ならば、「完全にやめる」方法論を伝えてくるのだ。しかし、この本は「控える」方法論を教えてくれる。完全にやめようとするとストレスになって逆戻りしてしまうからだ。
実際私も完全にやめてはいない。控える程度にしている。それで十二分に効果があるからすごい。
せっかくなので、この本に書かれている方法を少しアレンジしたやり方をここに書いておく。
控えるための方法2 SNSやショート動画を見るタイミングを書きだし、やめたいタイミングだけやめてみよう
1、SNSやショート動画を見ている時間を箇条書きで書いていく。
例としては以下のようにする。
例)
朝起きた時
パソコン開いた直後
作業の休憩時間
電車に乗っている間
職場の休憩時間
エスカレーターのっている時
信号待っている時
夜寝る前
2・全部書き出したら、やめたいタイミングに☆マークを付ける。1個でもいいし、3個でもいい。ポイントは全タイミングに☆マークを付けないこと。
例)
☆ 朝起きた時
☆ パソコン開いた直後
☆ 作業の休憩時間
☆ 電車に乗っている間
職場の休憩時間
エスカレーターのっている時
信号待っている時
夜寝る前
3・☆マークを付けたタイミングはSNSやショート動画を見ないようにする。そうして1日を過ごしてみる。きちんと我慢できたら〇、できなかったら×、ちょっとやってしまったら△を書いていく。
(例:ある日の記録)
☆ 朝起きた時 〇
☆ パソコン開いた直後 △
☆ 作業の休憩時間 〇
☆ 電車に乗っている間 ×
職場の休憩時間 〇
エスカレーターのっている時 〇
信号待っている時 〇
夜寝る前 ×
基本的には☆マークを付けたところだけ〇になればよい。
もし仮に×がついてしまっても、全体を見ておおもとできているなら気にしなくてよい。自分をほめよう。
もし仮に1個しか〇がなくても、1個はやめられているので素晴らしい。自分をほめよう。
(「☆マークをつけたところに全部×マークがついたらどうするの?」という心配もあるだろう。しかし、この本を読むとそんなことはなくなる。私も一度もない。もし、そうなってしまっても、そもそもこんなことに挑戦しているだけえらい。自分をほめよう)
私はこの方法を行った結果、基本的に夜以外ツイッターを見ないようになった。
デジタルデトックスするなら、とにかくこの本が最適で最短で効果テキメンだった。皆さんもぜひ、購入して読んでほしい。なお、キンドルアンリミテッドに入っているなら、無料で読める。決してステマではない。
控えるための方法3 アプリを消して、ブラウザでだけ見るようにしよう
これは良く言われる方法。ブラウザ版でだけ見る。
「そんなに違うの?」と思うが、かなり違う。
アプリは常に携帯にSNSやショート動画への導線がある。画面を見て、アプリが目に入ると、どうしてもついつい開いてしまう。
そして何より開きやすい。デジタルデトックスの敵だ。
アプリを消してブラウザ版で見るようにするとかなり変わる。一回グーグルの検索窓に「ツイッター」と書かねばならないからだ。面倒である。
そして、ブラウザ版ツイッターだが、アプリに慣れた人間だと本当に使いづらい。(X社の人いたらすみません)
これは私の携帯が悪いのかもしれない。パソコンだとそんなことないのだが。なんか全体的に動きがもっさりしている。あと、画像の保存方法が分かりづらい。あと、時々重くてそもそも開けないこともある。ブックマークを見る方法とかもわかりづらい。
(ひょっとしたら携帯でブラウザ版でツイッターを見させないためにそうしているのかもしれない。デジタルデトックスの味方かもしれん)
まあこういう状況に置かれれば自然と携帯でツイッターは見なくなる。私も見る時はパソコンで見ている。
なので、ツイ廃をやめたい方はアプリを消して、ブラウザ版だけで見るようにしよう。ブラウザ版でもグーグルアカウントと連携していれば一瞬で見られるし、メアドとパスワードが分かればブラウザ版でもちゃんと見れる。
控えるための方法4 いきなりツイッターの代わりに本を読むのをやめよう
さて、デジタルデトックス初心者にありがちなことを言ってみよう。
「SNSやショート動画を見るのは良くない! もっと本を読まなければ!」と思って、急にこれらの代わりに本を読む。
たぶん思い当たる人もいるだろう。だってしょうがないよな。本読んでる方がなんか健康そうだし、賢そうに見えるから。
しかし、これは私の体験上、あまり良くない。
SNSやショート動画と本では刺激の量が違いすぎるからだ。
SNSやショート動画は刺激がとても強い。本は刺激が少ない。高刺激なものに慣れ切った体で本を読むと、大体つまらなすぎて投げ出してしまう。(もともと読書家で本好きの人ならこうはならないだろうが、一般人を想定するとこうなる率が高い)
ではどうするのか? 簡単だ。中くらいの刺激のコンテンツに触れよう。
例えば映画・アニメなどだ。ゲームでもいい。しかしゲームはやりすぎると依存症になるので考え物だが。映画・アニメ・ゲームすら難しい人はYouTubeの長尺の動画(10分~30分)を最後まで見ることを目指そう。あれは高刺激と中刺激の間ぐらいに位置するコンテンツだからだ。
中刺激のコンテンツに慣れて、気が向いたら低刺激である読書をしてみよう。おそらくいきなり読書するより楽にできるはずだ。できなくても気にすることはない。SNSやショート動画から遠ざかっていれば、基本何しても勝ちだからである。
いきなり本にいかない。まずは中くらいの刺激のものから慣らす。これは鉄則だ。
控えるための方法5 色んな楽しみを持とう
さて、デジタルデトックスをすると、暇な時間が増える。
映画を見ても、アニメを見ても、ゲームをやっても、本を読んでもいいが、おそらく途中で飽きてくると思われる。
SNSやショート動画を見続けていると集中力が途切れやすくなる。実際私はもとから飽き性だが、ツイッターをやってから昔より興味の移り変わりが速くなったと思っている。
(これは余談だが、ツイッターの話題の入れ替わりのスピードは速い。昔より速くなったという人もいる。「ついこの前話していた話題がもう誰も話してない!」ということもかなりある。おそらくだが、ユーザーはみんな、SNSやショート動画の見過ぎで興味の移り変わりが速くなったんじゃないだろうか。心理学者でも何でもないので適当な考察に過ぎないが、誰か検証してみてほしい)
興味の移り変わりが速い。だから映画漬け・アニメ漬け・本漬けになることができない……そういう人も多いと思う。
しかし、これはもう仕方のないことである。デジタルデトックスを続ければ回復してくるかもしれないが、その道のりは遠い。
だったら、もう、それを利用して生きるしかない。
飽きることを、長時間集中できないことを想定して、楽しめることを増やすしかない。
この世の中にはいろいろな楽しみがある。楽しみにも様々な種類がある。
インプット系:本、映画、アニメ、漫画
インプットとアウトプットの中間系:ゲーム、検定勉強
アウトプット系:絵、漫画を描く。小説・記事を書く。何かを工作する
運動系:筋トレ、散歩、ピラティス、ヨガなど
社交系:人と話す、人とどこかに行く
他にもあるかもしれないが、大体こんな感じだろう。
私が言いたいことは一つ。それぞれの系統の趣味をいくつか持っておくことだ。
ずっと本ばかり読んでいると飽きるし、ずっと筋トレも無理だ。たぶんずっと同じ脳の思考回路を使っていると、疲弊してくるようにできているんだろう。
インプット系の趣味をやったら、運動系。アウトプット系の趣味をやったら社交系……と系統が違う趣味をあっちこっちに行き来すれば、飽きない。
気付けば、「SNS? そんなことよりやりたいこといっぱいあるから」という状態になる。
SNSとショート動画を心の中から締め出すこと。これは大事だ。だが、締め出した心にいくつもの楽しみがないと、また逆戻りになってしまう。ともかく、色んな依存先を持つことが大事である。
まあ私みたいに10個ぐらいの趣味を持てとは言わないが、3つくらい、やりたい趣味を考えてみるのもいいかもしれない。できればデジタルデトックスする前に。
控えるための方法6 あえてボーっとしてみよう
デジタルデトックスを始めると、暇な時間ができることに気付く。そう前述した。
もう一つ、気付くことがある。
私たちは、暇に耐える力がすごい弱いということである。子供の頃より、暇に耐える力がはるかに弱くなっている。
私もそうだった。やめた当初はすぐに何もしていないことに、突如訪れた暇に、耐えられなかった。今すぐツイッターの世界に帰りたいと思った。
かつてパスカルは「人間は部屋でじっとできないから全ての苦しみが生ずる」と言っていたが、本当にその通りで、SNSやショート動画がない時代から人間は暇には耐えられない。それらがある時代ならなおさらだ。
前節で語った、色んな楽しみを持つというのは暇に対するやり方の1つだ。何かやることを作る。人類が一番最初に思いつく、暇に対する正攻法。
しかし、暇への対処法はほかにもある。ボーっとすることだ。あえて、何もしない。
私はボーっとするのが苦手だった。デジタルデトックスやりたてのころは1分も何もしないことに耐えられなかった。
だが、意識的にボーっとしてみると、だんだん変化が見えた。ボーっとすることを増やしていくと、ちょっとの暇なら何もしなくても耐えられるようになったのだ。暇に耐える力が上がった、というか回復した。
ボーっとするのは大事だ。目まぐるしい毎日、情報量の多い毎日の疲れをとってくれる。
岩盤浴を人々が好むのは、岩盤があったかいから、だけではない。
スマホから遠ざけられ、強制的にデジタルデトックスをされる。
その上、何もすることがないから、強制的にボーっとさせられる。
強制的なデジタルデトックスとボーっとすることによる脳の回復を味わうことになるからではないだろうか。
というわけで、時には暇をつぶすだけではなく、暇を楽しむ……そういうこともあってもよいのではないか。
まとめ SNSをやめるのではなく、人生を取り戻す
ここまで長々と書いてきたが、私が言いたいことは一つである。
SNSやショート動画は、完全にやめなくていい。
というより、完全にやめようとしなくていい。
もちろん、完全にやめられる人はそれでいい。しかし、多くの人にとって、それはかなり難しい。
私も完全にはやめていない。今でもツイッターを見るし、面白い投稿が流れてきたら笑うし、バズったら普通に嬉しい。というか、あのツイートがバズった今日は滅茶苦茶ツイッター見てるし。
ただ、以前の私は、ツイッターを見ていたというより、ツイッターに生活を乗っ取られていた。
朝起きてツイッター。電車でツイッター。休憩時間にツイッター。帰ってからツイッター。寝る前にツイッター。
その時間が少しずつ減っていったことで、私の生活には余白が戻ってきた。その余白に、読書が入った。映画が入った。勉強が入った。創作が入った。短歌が入った。検定が入った。ぼーっとする時間すら入った。
たぶん、デジタルデトックスとは、スマホを憎むことではない。
SNSを敵視することでもない。
自分の時間を、自分の手元に少しずつ取り戻すことなのだと思う。
だから、今日からいきなり人生を変えようとしなくていい。
まずは、SNSやショート動画を見ているタイミングを書き出してみる。
その中から、「ここだけはやめたいな」と思う時間を一つ選ぶ。
朝起きた直後だけやめる。寝る前だけやめる。電車の中だけやめる。パソコンを開いた直後だけやめる。
それでいい。
そして、その時間にいきなり難しい本を読もうとしなくてもいい。映画でもいい。アニメでもいい。長めのYouTubeでもいい。散歩でもいい。筋トレでもいい。何もしないでぼーっとしてもいい。何かしてもいいし、何もしなくても良いのだ。
SNSやショート動画から少し離れられたなら、その時点でかなり勝っている。
1日全部できなくてもいい。
1個できたら偉い。
ちょっと失敗してもいい。
昨日より5分少なく見られたら、それだけで十分すごい。
私たちはたぶん、暇に耐える力も、長いものを味わう力も、ゆっくり考える力も、まだ完全には失っていない。
ただ、少し疲れているだけだ。
情報の波にさらされすぎて、脳が疲れて、心がせかせかしているだけだ。
だから、少しずつ戻していけばいい。
スマホを置く。
アプリを消す。
ブラウザでだけ見る。
見るタイミングを減らす。
中くらいの刺激に慣れる。
いろんな楽しみを持つ。
時には何もしない。
それだけで、生活はかなり変わる。
SNSやショート動画の外にも、楽しいものはたくさんある。
本も、映画も、アニメも、ゲームも、勉強も、創作も、運動も、人と話すことも、ただぼーっとすることも、全部ちゃんと楽しい。
忘れていただけで、人生には意外とやることが多い。
そして、やりたいことも多い。
デジタルデトックスは、意識の高い人間になるための修行ではない。
自分の人生を、もう一度自分のものにするための、かなり現実的な生活改善である。
とりあえず今日は、SNSを見るタイミングを一つだけ減らしてみよう。
その空いた時間に、何を入れるかは自由だ。
本でもいい。映画でもいい。散歩でもいい。何もしなくてもいい。
たぶん、その小さな余白から、生活は少しずつ変わっていく。
