『青音色』第3号表紙が決まりました
タイトル通りですが『青音色』第3号の表紙が決まりました。

創刊号や2号とのつながりを残しながらも、新たなイメージをかき立てる表紙になっています。
寄稿者の名前も11人分。坂本瞳子さん以下、掲載順に並んでいます。
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表紙にも書かれていますが、3号のテーマは「言わないでおいたこと」です。
これはメンバーの方々にテーマ案を募った中の1つです。
「言わないでおいたこと」という案を見た時、これならすぐに書けると思いました。実際に、これでいくと決まった数日後にはプロットが固まりました。
前回の「色めく心」の時は半月ほど悩み、何度か書き直しましたが、今回は逆に書きたい話がいくつもあって、どれを選ぶか悩みました。
私の小説の主人公は何かしらの「言わないでおいたこと」を抱えていることが多いです。例えば、創刊号に載せた『なくて七癖』の主人公2人は母親に言いたいことがあるのに言えない(語り手は、言いたいことがあること自体に気付けていない)。それが異形化となって現れたのだと思います。
2号に載せた『白い闇/青い影』では、恋人に裏切られた女性はろくに話し合いもせずに恋人のもとを去ります。恋人にも彼の浮気相手にも言いたいことは山ほどあったと思うのですが、プライドが邪魔したのか、何か言えば自分がもっと惨めになるだけだと思ったのか、黙って別れを選ぶ。
彼女はまた、吹雪の中に消えた女性を無視します。他のメンバーよりも常識や責任感のある性格なので「危ないから、行っちゃダメだよ」などと諌めたり、彼女が帰ってこないとわかった時に空港の人や警察に話をするなりすべきだとわかっていたのに、何も言わなかった。そして、そんな風に何も言わずに消えた女性を見捨てた自分を責め続ける。あの時言わないでおいたことが彼女の罪悪感となったのです。
もちろん、言わないでおいたことが必ずしもネガティブな意味であるとは限らないのですが、私は何かしら心に闇を抱えた人を書くのが好きなので、暗い色調になりがちなのかもしれません。
3号に載せる小説は、あまり暗くないんですけどね。苦い「言わないでおいたこと」にするか明るめの「言わないでおいたこと」にするか書いている最中も迷ったのですが、今回は明るさを選びました。すっきり澄み切った明るさとは言えませんが…。
「言わないでおいたこと」をテーマにした11の作品。今回からは詩や短歌、エッセイも加わります。
『青音色』第3号は文学フリマ東京41にて頒布します。下記の日程&会場ですので、よろしくお願いします。

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