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褒める前に、承認がある

フィードバックが広がらない理由

取引先がポジティブフィードバックに取り組んでいるのですが、
なかなか浸透しません。

というより、実践まで至っていないのが現実です。

先日のミーティングで、理由を聞くと、だいたい三つに集約されました。
どれも、気持ちはよくわかりますし、もっともだと思います。

・「慣れていないので、気持ちが臆してしまう」
・「相手がどう思うか気になってしまう」
・「日々の業務に追われ、時間が取れない」

これらの言葉の裏側には、
「フィードバック=評価」だという思い込みがあります。

だから、うまく褒めなければいけない。
気の利いたことを言わなければいけない。

そう考えてしまうと、言葉は急に重たくなります。
僕自身も同じような経験をしてきました。

承認は、安心をつくる

でも、褒める前に必要なのは「承認」です。
承認とは、事実をそのまま言葉にすることです。

・「昨日の資料、期限どおりだったね」
・「あの場面での一言が決め手だったね」
・「もしかして、悩んでいるのかな」

承認には評価はありません。
ただ、「見ているよ」というメッセージがあるだけです。

承認は、安心をつくります。
褒めるは、自信をつくります。

ところが、この順番が逆になると、言葉はうまく届きません。
土壌が整う前に栄養を与えても、根は張りにくい。それと同じです。

特別な場はいらない

また、「時間がない」という声も少なくありません。

ただ、実際は、時間がないというより、
少し構えてしまっているのかもしれません。

わざわざ特別な場を設けなくてもいいのです。
立ち話でもいい。仕事の区切りでもいい。

・「さっきの対応、落ち着いていたね」
・「いまの判断、良かったね」
・「お客さんが喜んでいたね」

こんな一言で十分です。
深い言葉はいりません。その場で、短く伝えるだけでいいのです。

小さな「見ているよ」が重なっていくと、
社内の空気は少しずつ変わっていきます。

・褒める前に、承認がある
・安心があってこそ、地震は育つ

その順番を守るだけで、組織の風通しは、変わっていくのだと思います。

承認は技術ではなく、姿勢の問題。
そんなことを感じさせてくれたミーティングでした。

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